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【材料】<動意株・29日>(前引け)=三井松島HD、ユニバンス、Jフロント

三井松島HD <日足> 「株探」多機能チャートより
 三井松島ホールディングス<1518>=上昇トレンド鮮明。一時100円を超える上昇で1877円まで駆け上がる場面があり、10月18日につけた高値1785円を上抜き約2カ月半ぶりに年初来高値を更新した。石炭の輸入販売を行うほか、豪州に権益を持つ炭鉱を保有していることで石炭市況回復に伴う収益メリットが期待できる。同社株はPER6倍前後でPBRが0.7倍台と割安感があるほか、市場では「株式需給面で外資系経由の空売りが積み上がっており、踏み上げ(強制的買い戻し)による株高効果も発現しているようだ」(国内証券マーケットアナリスト)と指摘されている。

 ユニバンス<7254>=上げ足鮮烈。PERは依然として8倍近辺で割安感がある。前日は朝方に大きく下値を試す動きとなったものの、その後は次第高となりプラス圏に浮上して引けた。きょうは買いの勢いが一段と増している。日産自動車<7201>を主要販売先とする自動車部品会社で、ミッションやアクスルなどを主力に足もとの業績は絶好調。22年3月期は営業損益が30億円(前期実績は6億6100万円の赤字)と大幅黒字転換を予想しており、14年ぶりの過去最高利益更新を見込んでいる。モーターやインバーター、車軸などをコンパクトに統合した電気自動車(EV)向け駆動装置「eアクスル」の販売拡大に期待が大きい。

 J.フロント リテイリング<3086>=大幅高。28日の取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)の決算を発表。最終損益が36億6900万円の黒字(前年同期156億3200万円の赤字)と急改善し、通期計画の10億円を大幅に超過したことが好感されているようだ。売上収益は2374億7900万円(前年同期比2.9%増)、営業損益は44億700万円の黒字(前年同期184億8300万円の赤字)で着地した。緊急事態宣言の解除に伴う人流回復により売り上げが改善基調にあるほか、コスト抑制も奏功した。また、翌年度の連結納税制度適用を見据え、第3四半期の会計処理において税金費用が約21億円減少したことも寄与した。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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