【材料】新興市場銘柄ダイジェスト:BASEは大幅反発、アルファクスがストップ高
BASE <日足> 「株探」多機能チャートより
<4477> BASE 1382 +261
大幅反発。みずほ証券が新規に投資判断を「買い」、目標株価を1830円(9日終値は1121円)でカバレッジを開始している。同証券はコロナ禍で小規模事業者のEC参入などの動きが強まる中、「BASEは決済とEC独自ショップ開設を一体運営する希少なサービスとして優位性があり、審査ノウハウや良質な購買履歴データの蓄積も進む」と指摘。類似サービスとの競争は限定的とした上で「成長ポテンシャルは大きい」と評価している。
<3814> アルファクス 749 +100
ストップ高。サイゼリヤ<7581>がアルファクス・フード・システムの配膳AIロボット「サービスショットα2号機」の実証実験を開始したと午前10時に発表している。サイゼリヤ台場フロンティアビル店で実験を行い、料理の配膳のほか、顧客が食事を終えた後の皿の回収を顧客や従業員の目線で確認する。サイゼリヤは世界で1517店舗を展開しており、配膳AIロボットの大規模導入が期待できるとの見方から買いが集まっているようだ。
<4599> ステムリム 710 +44
大幅反発。21年7月期の営業損益が5.93億円の赤字(前期実績は4.15億円の黒字)に転落したと発表している。事業収益が33.3%減の14.00億円に落ち込んだことに加え、研究開発費や販管費が膨らんだことが響いた。22年7月期予想は非開示だが、研究開発費や販管費が抑制気味に推移する見通しを明らかにしているほか、「新規提携に伴う一時金が発生する可能性がある」などとしており、業績好転を期待した向きが買いを入れているようだ。
<2978> ツクルバ 1140 +46
大幅に反発。21年7月期の営業損益を従来予想の5.63億円の赤字から3.58億円の赤字(前期実績1.50億円の赤字)に上方修正している。主力のカウカモ事業で顧客からの問い合わせ数や接客数が想定よりも増加した結果、流通総額が拡大したため。経費削減や生産性向上によるコスト圧縮も赤字縮小に寄与する見通し。減損処理で特別損失1.03億円を計上することから、純損益予想は5.87億円の赤字から4.82億円の赤字(同4.31億円の赤字)に変更した。
<4194> ビジョナル 6080 -110
朝高後、マイナス転換。21年7月期の営業利益を従来予想の9.60億円から23.68億円(前期実績21.86億円)に上方修正している。新型コロナウイルスの感染拡大で見通しが立てにくい状況だったが、プロフェッショナル領域の採用支援市場が想定より早く回復したことからビズリーチ事業が好調に推移し、前回予想を上回る見込みとなった。大幅減益予想から増益予想に転じたことが投資家に好感され、買いが入っているようだ。
<8946> エイシアンスタ 99 +12
大幅に3日ぶり反発。中国で健康コンサルティングを行う広東泛華藍十字健康管理有限公司と医療健康サービス分野で戦略提携覚書を締結したと発表している。訪日健康診断・先進医療治療・医療ツーリズムなどのコーディネートサービスを提供する。同公司は生命保険・損害保険など各種保険の販売代理・仲介・請求代理などを手掛け、中国全土をカバーする泛華金融ホールディングスグループに所属している。
《ST》
提供:フィスコ