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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エイシアンS、杉村倉、アララ

エイシアンS <日足> 「株探」多機能チャートより
■ASIAN STAR <8946>  99円  +12 円 (+13.8%)  本日終値
 ASIAN STAR<8946>が急反騰。9日の取引終了後、中国で健康コンサルティングサービスを展開する広東泛華藍十字健康管理と医療健康サービス分野で戦略的提携したと発表。広東泛華藍十字健康管理の所属する泛華金融ホールディングスグループは、中国大手の独立系O2O金融サービスプロバイダーである泛華金融控股集団を親会社とする企業グループで、中国国内の個人・法人顧客に対し、生命保険・損害保険など各種保険の販売代理・仲介・請求代理などのサービスを提供している。今回の戦略的提携は、泛華金融ホールディングスグループの顧客に対して、日本の高水準の医療健康サービスを提供することが目的で、訪日健康診断・先進医療治療・医療ツーリズムなどのコーディネートサービスの提供を計画しているという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■杉村倉庫 <9307>  668円  +42 円 (+6.7%)  本日終値
 杉村倉庫<9307>が大幅高で年初来高値を更新。きょう、横浜市の山中竹春市長が所信表明演説でカジノを含むIR(統合型リゾート)の誘致撤回を正式表明したことが複数のメディアによって伝えられており、IR誘致レースで大阪が優位との見方が強まっているようだ。大阪IR関連に位置づけられる同社株は、既に8月の横浜市長選を受けて動意づいていたが、今回横浜市がIR誘致を正式に撤回したことで改めて物色の矛先が向かったとみられる。同じく関連銘柄の櫻島埠頭<9353>も高い。

■アララ <4015>  1,360円  +79 円 (+6.2%)  本日終値
 アララ<4015>が反発。きょう午後0時30分ごろ、8月に持ち分法適用関連会社となったバリューデザイン<3960>と業務提携の検討を開始したと発表。決済サービス分野をはじめ、店舗の販促・集客を中心としたマーケティング領域でのデジタル化関連サービスの開発・展開などについて検討を行う予定。

■アステリア <3853>  738円  +33 円 (+4.7%)  本日終値
 アステリア<3853>が反発。9日の取引終了後、島津製作所<7701>の森林保全活動における情報収集ツールの一つとして、同社のモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」が採用されたと発表。「Platio」は、誰でも簡単に自社の業務にフィットするモバイルアプリを作成・活用できるクラウドサービス。島津製作所では、樹木の種類や生育状況などをPlatioで作成した独自の森林調査アプリに記録することで森の維持・管理を効率化し、計画的な森林保全向けた取り組みを開始するという。

■ツクルバ <2978>  1,140円  +46 円 (+4.2%)  本日終値
 ツクルバ<2978>が反発。9日の取引終了後、集計中の21年7月期の単独業績について、売上高が14億7200万円から16億2400万円(前の期比5.5%減)へ、営業損益が5億6300万円の赤字から3億5800万円の赤字(前の期1億5000万円の赤字)へ、最終損益が5億8700万円の赤字から4億8200万円の赤字(同4億3100万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表。主力のカウカモ事業への問い合わせ数・接客数が想定よりも増加し、流通総額(GMV)が拡大したことが売上高・利益を押し上げた。また、固定費その他の経費の削減や生産性向上によるコスト圧縮を行ったことも寄与した。

■福島銀行 <8562>  259円  +9 円 (+3.6%)  本日終値
 福島銀行<8562>が高い。9日、SBIホールディングス<8473>が新生銀行<8303>に対してTOBを実施することが明らかとなり、これを受けてSBIグループと提携関係にある地銀株に思惑的な物色が向かった。福島銀のほか、島根銀行<7150>やじもとホールディングス<7161>、筑波銀行<8338>などが買われている。

■東海ソフト <4430>  1,403円  +48 円 (+3.5%)  本日終値
 東海ソフト<4430>が大幅高、戻り足を加速させている。独立系のソフトウェア開発企業で車載ソフトやIoT関連などで高い競争力を有する。車載用では安全性に対応した量産ソフトウェアの開発から試作ソフト開発まで幅広い領域に対応している。電動化戦略を推進するトヨタ自動車<7203>では、2030年までに電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動車をグローバルベースで800万台販売する計画を打ち出している。そうしたなか、トヨタは7日にオンラインで電池事業の説明会を開催、30年までに研究開発や生産設備に1兆5000億円を投資すると表明しており、関連銘柄が動意づく背景となった。東海ソフトはトヨタのEV生産本格化にともない、車載用制御ソフトなどの受注拡大が見込まれる状況にある。

■フォーカスシステムズ <4662>  1,076円  +35 円 (+3.4%)  本日終値
 フォーカスシステムズ<4662>が反発。9日の取引終了後、横浜市立大学放射線診断学教室と共同で、脳の核医学検査で「SPECT装置」で生成された画像を人工知能(AI)で高精度化する研究を開始したと発表。現在、認知症やパーキンソン病などの診断にはSPECT検査と呼ばれる検査が必要で、検査を行う「SPECT装置」の中でも、高性能・高価な「SPECT/CT装置」と、CT一体型でない比較的安価な「SPECT装置」がある。同研究では「SPECT装置」でも「SPECT/CT装置」と同等の医用画像を生成することを目指しており、これが実現することで、患者は医療分野において課題視されるCTによる放射線被ばく線量を抑えられるほか、病院やクリニックなどでも高価な「SPECT/CT装置」を導入することなく精度の高い画像診断を行えるようになるとしている。

■テリロジー <3356>  469円  +14 円 (+3.1%)  本日終値
 テリロジー<3356>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、廃棄物処理業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を手掛けるCBA(東京都目黒区)と資本・業務提携に関する契約を締結したと発表。今回の提携により、廃棄物処理業界にセキュリティーの高い最新のクラウドサービスを提供し、廃棄物処理に必要な一連の業務を合理化、最適化する。更にサービスによって蓄積されるデータを積極活用し、従来焼却処理されていた廃棄物を資源化可能物と処分物に選別し、デジタルのチカラで最適な処理を実施することで資源循環を推進するという。また、資本面ではCBAが発行する第1回J-KISS型新株予約券を5000万円で引き受けるという。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。

■フルスピード <2159>  395円  +11 円 (+2.9%)  本日終値
 フルスピード<2159>が高い。午後0時50分ごろ、海外向け成果報酬型広告「Webridge」の開発運営を行う子会社フォーイットが、ブロックチェーン技術を活用したファンタジーフットボールゲーム「Sorare(ソラーレ)」を展開するフランスのソラーレ社と協業すると発表。Sorareは、現実のサッカーの試合の戦績がゲームのスコアに反映される、新感覚のブロックチェーンゲーム。ユーザーは、世界中のクラブチームから選手(デジタルトレーディングカード)を集めてチームを編成し、他のユーザーとスコアを競い合い、チーム選手が実際の試合で活躍すれば高スコアを獲得し、成績上位にランクインするとイーサリアム(ETH)やレアカードなどの賞品が贈られるという。今回の協業により、Webridge独占でのパフォーマンスマーケティングでの取り扱いを開始した。

●ストップ高銘柄
 グローバルウェイ <3936>  9,410円  +1,500 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 AI inside <4488>  11,200円  +1,500 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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