【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラクス、ロート、東エレク
ラクス <日足> 「株探」多機能チャートより
ラクス<3923>は3日ぶりに反発。12日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を93億8400万円から94億3700万円(前年同期比33.4%増)へ、営業利益を4億4600万円から6億8200万円(同60.0%減)へ、純利益を2億7300万円から4億4600万円(同65.7%減)へ上方修正しており、これが好感された。クラウド事業で「楽楽明細」の新規受注が好調に推移しているほか、他の主要サービスの新規受注も堅調に推移していることが要因。また、人員の採用に若干の遅れが発生し、人件費が計画を下回る見込みであることもプラスに働くという。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高46億1300万円(前期比33.3%増)、営業利益5億1900万円(同42.9%減)、純利益3億4600万円(同43.8%減)だった。なお、22年3月期通期業績予想は上期決算発表時に開示する予定だ。
■ロート製薬 <4527> 3,290円 +35 円 (+1.1%) 本日終値
ロート製薬<4527>は9日続伸。10日に発表された第1四半期(4~6月)の連結営業利益は60億800万円だった。今期から新収益認識基準が採用されているが、旧基準の前期との比較では前年同期比68.1%増となった。国内外で主力製品の売り上げが回復している。22年3月通期の同利益は前期比0.5%増の231億円の見込みだが、国内証券から238億円への増額修正を予想する見方も出ている。同社は大衆薬の国内トップを目指して、M&Aを活用しており、中期的な成長が期待されている。
■ダブル・スコープ <6619> 663円 -150 円 (-18.5%) ストップ安 本日終値 東証1部 下落率2位
ダブル・スコープ<6619>はストップ安の663円に売られた。12日の取引終了後に21年12月期上期(1~6月)の決算を発表し、営業損益は1億700万円の赤字(前年同期17億9900万円の赤字)だった。従来予想の15億円の黒字から一転赤字に下振れたことから、これを嫌気した売りが出たようだ。主力の車載用電池向けや民生ハイエンド用途電池向けの需要が伸び、売上高は126億8600万円(前年同期比83.3%増)で着地した。一方で営業利益については、コロナ禍の影響で増産体制の確立に遅れが出たことや輸送コストの高騰が響いた。なお、通期見通しは据え置いた。
■日機装 <6376> 1,008円 -164 円 (-14.0%) 本日終値 東証1部 下落率5位
12日に決算を発表。「今期税引き前を一転4%減益に下方修正」が嫌気された。
日機装 <6376> が8月12日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比6.7%増の41.2億円に伸び、従来の40.5%減益予想から一転して増益で着地。しかしながら併せて、通期の同利益を従来予想の94億円→87億円(前期は90.4億円)に7.4%下方修正し、一転して3.8%減益見通しとなった。
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■沖電気工業 <6703> 983円 -97 円 (-9.0%) 本日終値
12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。
沖電気工業 <6703> が8月12日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は27.6億円の赤字(前年同期は21.4億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
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■マクロミル <3978> 771円 -68 円 (-8.1%) 本日終値
12日に決算を発表。「今期税引き前は4%減益、3円増配へ」が嫌気された。
マクロミル <3978> が8月12日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年6月期の連結税引き前利益は前の期比611倍の48.8億円に拡大したが、22年6月期は前期比3.8%減の47億円に減る見通しとなった。
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■カオナビ <4435> 2,880円 -250 円 (-8.0%) 本日終値
12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は76%減益で着地」が嫌気された。
カオナビ <4435> [東証M] が8月12日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比76.5%減の2800万円に大きく落ち込み、通期計画の9300万円に対する進捗率は30.1%となった。
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■東京エレクトロン <8035> 44,500円 -840 円 (-1.9%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が安い。前日の米国株市場ではNYダウが小幅ながら3日続伸し連日の最高値更新となったが、インテル<INTC>やザイリンクス<XLNX>など半導体関連株には安いものが目立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6日続落と下げ足を強めており、東京市場でもこれまで相場を牽引してきた半導体セクターの主力株については利食い急ぎの動きが表面化した。
■GDO <3319> 1,668円 -21 円 (-1.2%) 本日終値
ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>は続落。12日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を378億円から402億円(前期比19.3%増)へ、営業利益を11億円から14億5000万円(同72.8%増)へ、最終利益を5億4000万円から7億9500万円(同3.0倍)へ上方修正したものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。上期において、米国子会社が中心に展開するゴルフインプルーブメント(レッスン、ゴルフテックなど)事業が好調に推移したことに加えて、国内でもゴルフ需要が継続して旺盛に推移していることが要因としている。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高190億9000万円(前年同期比27.0%増)、営業利益9億5800万円(前年同期4億4500万円の赤字)、最終利益6億3200万円(同6億1000万円の赤字)だった。
■扶桑電通 <7505> 3,025円 +501 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
扶桑電通<7505>がストップ高に買われた。12日の取引終了後、21年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の11億円から16億円(前期比46.8%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。足もとで地方自治体や官庁といった公共セクターの防災や減災を目的としたデジタル化対応ニーズへの取り組みなどが引き続き好調に推移していることを反映した。同時に、9月30日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表しており、これもポジティブ材料となった。
■SEMITEC <6626> 6,500円 +1,000 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
SEMITEC<6626>がストップ高。12日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の21億4000万円から30億1000万円へ上方修正すると発表。従来の減益予想から一転して9.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。同時に発表した第1四半期(4~6月)の同利益は前年同期比69.2%増の9億5100万円だった。自動車・家電関連や産業機器関連向けセンサーの好調が継続したほか、医療関連では体温計向けセンサー特需は落ち着いたものの、血糖値測定器向け販売は増勢だった。これを踏まえて通期予想の上方修正に踏み切った。
■アクセルマーク <3624> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
アクセルマーク<3624>はストップ高に買われた。12日の取引終了後に発表した21年9月期第3四半期累計(20年10月~21年6月)の最終損益(非連結)は5800万円の黒字となった。広告事業が堅調に推移したことに加え、収益構造の改善を進めたことが寄与した。併せて、第3四半期末において「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消しており、業績回復と財務状況の改善を好感する買いが入ったようだ。
●ストップ高銘柄
玉井商船 <9127> 1,929円 +400 円 (+26.2%) ストップ高 本日終値
ランシステム <3326> 868円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
京極運輸商事 <9073> 908円 +150 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
グローバルウェイ <3936> 6,410円 -1,500 円 (-19.0%) ストップ安 本日終値
クシム <2345> 378円 -80 円 (-17.5%) ストップ安 本日終値
栗林商船 <9171> 391円 -80 円 (-17.0%) ストップ安 本日終値
ファブリカ <4193> 3,495円 -700 円 (-16.7%) ストップ安 本日終値
AIPF <7345> 3,825円 -700 円 (-15.5%) ストップ安 本日終値
など、7銘柄
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