【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):リクルート、JFE、リログループ
リクルート <日足> 「株探」多機能チャートより
リクルートホールディングス<6098>が急騰。5日移動平均線を足場に大きく切り返し、新値街道復帰が濃厚となった。総合人材サービス企業として人材に絡む需要を幅広く開拓しており、求人情報検索エンジン「Indeed」が収益の成長ドライバーとなっている。12日取引終了後に22年3月期の業績予想の修正を発表、最終利益が従来予想から600億円の上振れとなる2000億~2500億円(前期比52~90%増)に大幅増額した。また、未定だった年間配当は前期実績に対し1円増配となる21円を計画している。これが好感される形で投資資金を呼び込んだ。
■CAC <4725> 1,563円 +135 円 (+9.5%) 本日終値
CAC Holdings<4725>が続急伸。12日の取引終了後、21年12月期の連結経常利益を従来予想の25億円から32億円(前期比67.6%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。国内IT事業で大型案件などが堅調に推移していることに加え、CRO事業で大型案件の獲得や前期に推進した事業構造改革により上期業績が想定以上に好調だったことが要因。一方、6月末に株式譲渡したCACクロアの業績が除外されることで売上高は計画を下回る見込みとなった。
■JFE <5411> 1,654円 +141 円 (+9.3%) 本日終値
ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>が寄り付きからマドを開けて大きく買われ7連騰となった。12日の取引終了後、22年3月期の連結税引き前損益を従来予想の1900億円の黒字から3400億円の黒字(前期は49億3000万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。原料コスト上昇分の鋼材価格への反映に加え、輸出を中心とした市況上昇に伴う販売価格の改善、国内外グループ会社の収益増加、棚卸資産評価差などが寄与し、鉄鋼事業の利益が前回予想から倍増となることが上振れの主因。併せて、従来未定としていた上期配当を60円(前年同期は無配)実施する方針を示した。下期配当は引き続き未定とした。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)の税引き前損益は854億4200万円の黒字(前年同期は504億4000万円の赤字)だった。
■リログループ <8876> 2,595円 +191 円 (+8.0%) 本日終値
リログループ<8876>が急反発。12日の取引終了後に発表した連結決算(国際会計基準)で、22年3月期第1四半期(4~6月)の税引き前利益が前年同期比97.1%増の42億4400万円となり、これを好感する買いが入った。引き続き新型コロナウイルス感染拡大による世界的な渡航制限などの影響を受けたものの、借上社宅管理事業や賃貸管理事業の管理戸数増加など、主力事業のストック基盤が堅調に積み上がったことが収益を押し上げた。
■そーせいグループ <4565> 1,668円 +119 円 (+7.7%) 本日終値
12日に決算を発表。「4-6月期(2Q)税引き前は赤字縮小」が好感された。
そーせいグループ <4565> [東証M] が8月12日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前損益は13.9億円の赤字(前年同期は12.7億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
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■タカラトミー <7867> 1,081円 +74 円 (+7.4%) 本日終値
タカラトミー<7867>は大幅続伸。12日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を720億円から750億円(前年同期比18.7%増)へ、営業利益を25億円から47億円(同2.6倍)へ、最終利益を28億円から40億円(同7.7倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に商品力を強化したトレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」や「トランスフォーマー」の海外向け輸出が好調に推移したほか、アミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」の人気が拡大したことなどが要因。また、新型コロナウイルスの拡大状況と店頭状況を踏まえた経費コントロールなども奏功する見通しだ。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高350億5800万円(前年同期比30.8%増)、営業利益21億4800万円(前年同期5億8300万円の赤字)、最終利益30億900万円(同11億7400万円の赤字)だった。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1550億円(前期比9.8%増)、営業利益80億円(同13.0%増)、最終利益65億円(同20.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■マツキヨHD <3088> 5,010円 +325 円 (+6.9%) 本日終値
マツモトキヨシホールディングス<3088>が3日ぶりに大幅反発。12日の取引終了後に発表した22年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は、売上高1374億8600万円(前年同期比6.8%増)、経常利益81億9400万円(同31.7%増)となり、これを好感する買いが入った。マスクなどのコロナ特需が落ち着く一方、前年同期に営業時間の短縮や臨時休業を行っていた店舗の大半が通常営業に戻るとともに、繁華街や都心店舗の売上高が回復基調となったことが寄与。商品別では医薬品と化粧品が好調だった。また、卸売事業で経営統合を予定するココカラファインに対するプライベートブランド商品の供給なども収益拡大に貢献した。
■HENNGE <4475> 3,070円 +163 円 (+5.6%) 本日終値
12日に決算を発表。「4-6月期(3Q)経常は32%増益」が好感された。
HENNGE <4475> [東証M] が8月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の連結経常利益は前年同期比27.4%減の2億3000万円に減り、通期計画の3億1000万円に対する進捗率は74.2%にとどまったものの、前年同期の59.3%を上回った。
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■東和薬品 <4553> 3,080円 +157 円 (+5.4%) 本日終値
東和薬品<4553>が反発し、新値追いとなった。同社は12日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比33.7%増の60億8100万円となり、上半期計画84億1000万円に対する進捗率は72.3%に達した。売上高は同13.3%増の429億2700万円で着地。国内で市場の安定供給要請への対応を行ったことが増収につながったほか、利益面では工場稼働率の向上及びセールスミックスの改善などが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、創業70周年を記念し、保有株式数に応じてクオカードを贈呈することもあわせて発表している。
■BEENOS <3328> 3,510円 +170 円 (+5.1%) 本日終値
12日に決算を発表。「4-6月期(3Q)経常は2.9倍増益、未定だった今期配当は5円増配」が好感された。
BEENOS <3328> が8月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の連結経常利益は前年同期比60.8%減の10.6億円に大きく落ち込んだ。同時に、従来未定としていた期末一括配当は25円(前期は20円)実施する方針とした。
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同時に発表した「0.6%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の0.6%にあたる8万株(金額で2億1300万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月16日から9月15日まで。
株探ニュース