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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アトラエ、スノーピーク、サントリBF

アトラエ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アトラエ <6194>  2,744円  +499 円 (+22.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 アトラエ<6194>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、21年9月期第3四半期累計(20年10月~21年6月)の連結決算を発表。今期から連結決算に移行しているため前年同期との単純比較はできないが、営業利益は9億6300万円と通期計画の5億円を超過していることが好感されたようだ。売上高は31億500万円で着地。成功報酬型求人メディア「Green」が堅調に推移したほか、エンゲージメント解析ツール「Wevox」の大手企業への導入が進み成長が加速したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ケイアイスター不動産 <3465>  6,130円  +1,000 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
  ケイアイスター不動産<3465>がストップ高。12日取引終了後、22年3月期連結利益予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は1850億円(前期比18.8%増)で据え置いたものの、営業利益は154億円から200億円(同59.2%増)へ、純利益は100億円から130億円(同70.7%増)にそれぞれ見直した。新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの普及などのライフスタイルの変化で、戸建て住宅など持ち家に対する志向が強まったほか、ITインフラ活用による生産性向上も利益の押し上げ要因に働いた。また、今3月期の年間配当も従来予想から30円増の230円(前期139円)に増配することも明らかにした。

■ウィズメタク <9260>  3,320円  +500 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 西本Wismettacホールディングス<9260>がストップ高。同社は12日取引終了後に、21年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比2.8倍の55億円(従来予想は20億円)に引き上げた。売上高の見通しも同18.7%増の2000億円(従来予想は1870億円)に上方修正。欧米地域を中心に新型コロナウイルスワクチン接種の進展で規制緩和が進んだことがリバウンド需要につながっているほか、利益面ではデリバリー・テイクアウト・グローサリー向け商品の拡充や原材料・海上運賃・人件費などの高騰を見込んだ施策、販管費の削減が寄与するとしている。また、あわせて未定としていた中間配当35円(前年同期は無配)を実施し、期末配当は従来計画比25円増額の45円(前期は20円)とする方針を発表。この結果、年間配当は従来計画比60円増額の80円(前期は20円)となる。

■スノーピーク <7816>  4,985円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 スノーピーク<7816>がストップ高で上場来高値を大きく更新した。12日の取引終了後、21年12月期の連結経常利益を従来予想の20億4000万円(前期比31.5%増)から30億5000万円(同96.6%増)へ上方修正すると発表。従来の4期連続での過去最高益予想を更に上乗せする形となり、これが好感された。世界的なキャンプ需要の高まりを追い風に、同時に発表した上期業績は売上高116億7300万円(前年同期比77.6%増)、経常利益17億1300万円(同6.9倍)と急拡大して着地。これに加え、足もとの需要動向を踏まえて下期の見通しを修正したという。また、業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の12円50銭から20円(前期は12円50銭)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けている。

■FFJ <7092>  4,450円  +575 円 (+14.8%)  本日終値
 Fast Fitness Japan<7092>が大幅高。同社は12日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。同社は昨年12月16日に東証マザーズに新規上場したため前年同期との単純比較はできないが、経常利益は7億9100万円と通期計画25億円に対する進捗率が31.6%に達していることが好感されたようだ。売上高は31億1100万円で着地。着実に出店を推進したことで、エニタイムフィットネスの会員数が21年3月末に比べ5.2%増の59万5000人となったことが好業績につながった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■フリュー <6238>  1,685円  +207 円 (+14.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 フリュー<6238>が急反発し、約4年半ぶりの高値圏に浮上。12日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円から39億円へ上方修正すると発表しており、これが好材料視された。キャラクタ・マーチャンダイジング事業で人気漫画作品など多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行ったことにより、クレーンゲーム景品における受注が好調に推移していることが上振れの要因。運送費や来期の新規IP取得に向けた広告宣伝費などの増加を見込むが増収効果で吸収する計画だ。なお、今期から連結決算に移行したため、前年同期との比較はない。

■石原産業 <4028>  1,340円  +157 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 石原産業<4028>が大幅高で5日続伸となり、年初来高値を更新。12日の取引終了後、22年3月期上期(4~9月)の連結経常損益を従来予想の8億円の赤字から31億円の黒字(前年同期は2200万円の黒字)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視された。無機化学事業で酸化チタンの国内外市況の改善が想定より進み、機能性材料も導電性材料や電子部品材料を中心に販売が好調なことに加え、有機化学事業では主力農薬が欧州を中心に海外販売が堅調に推移していることが要因。また、円安進行による採算改善も利益を押し上げる。なお、通期の同利益は従来予想の47億円(前期は59億4400万円)を据え置いた。

■乾汽船 <9308>  2,220円  +237 円 (+12.0%)  本日終値
 乾汽船<9308>の上げ足が止まらない。8月に入ってから株価水準を一気に切り上げ、前日は300円を超える上昇で約14年ぶりの高値圏に浮上したが、きょうはカイ気配スタートで一段と上値を目指す展開となった。コンテナ船市況やばら積み船市況など海運セクターの収益環境が劇的に好転しており、同社もその恩恵を享受している。前日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の40億4900万円から89億3700万円(前期は12億3300万円の赤字)に大幅増額し、14期ぶりの過去最高利益更新となる見込み。また、年間配当も従来計画の51円から132円(前期実績は6円)に大幅増額しており、これがサプライズとなり株価を押し上げた。

■ブレインパッド <3655>  4,800円  +455 円 (+10.5%)  本日終値
 ブレインパッド<3655>が急反発。12日の取引終了後、22年6月期の連結経常利益は前期比22.2%増の10億8000万円になりそうだと発表しており、これが好材料視された。足もとの受注活動がコロナ前を上回る水準に達してきていることを踏まえ、売上高は前期比19.7%増の85億円を見込む。なお、同時に発表した21年6月期の経常利益は前の期比18.1%減の8億8300万円だった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.75%にあたる13万株または8億円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の強化を評価する買いも入ったもよう。買い付け期間はきょうから12月31日までとしている。

■サントリBF <2587>  4,280円  +405 円 (+10.5%)  本日終値
 サントリー食品インターナショナル<2587>が急反発、一時13.5%高の4400円まで上昇し年初来高値を更新した。12日の取引終了後、21年12月期上期(1~6月)の決算を発表し、営業利益が前年同期比69.1%増の604億100万円と大幅増益で着地したことが好感され買われた。売上収益も同9.3%増の6038億3500万円と良好だった。国内事業では、水・コーヒー・無糖茶カテゴリーを中心にコアブランド強化に取り組み市場シェア拡大を図ったほか、商品構成の改善やコスト削減活動などが寄与した。アジアや欧州事業なども好調で、会社側では3月以降力強い回復基調が継続しており、売上収益、営業利益ともに想定を超える進捗を示しているという。なお、通期見通しについては引き続き従来予想を据え置いた。

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