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【材料】本日の注目個別銘柄:キーパー技研、オークネット、IRJーHDなど

太平洋セメ <日足> 「株探」多機能チャートより

<5233> 太平洋セメ 2624 +156
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は99.2億円で前年同期比41.2%増となり、市場予想を20億円程度上振れる着地になった。エネルギーコスト上昇に加えて、埼玉工場の事故の影響も懸念されていた中、想定比上振れ決算を受けて買い安心感が優勢に。また、発行済み株式数の2.1%に当たる250万株、50億円を上限とする自社株買いの実施も発表、想定より早いタイミングでの発表も買い材料視された。

<2181> パーソルHD 2567 +168
大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は131億円で前年同期比44.1%増となり、75億円程度の市場予想を大幅に上回っている。BPO事業を中心に主力事業が総じて好調に推移しているもよう。上半期計画は従来の151億円から225億円にまで上方修正、通期計画はいったん取り下げ、上半期決算時に発表するとしている。想定以上の業績回復ペースの速さが買いインパクトにつながっている。

<3964> オークネット 1914 +307
急伸。前日に上半期半期決算を発表、営業利益は35.2億円で前年同期比98.8%増となり、通期計画は従来の45億円から56億円、前期比51.1%増にまで上方修正した。オンラインオークションの需要の高まりなどで、全セグメントが好調に推移しているもよう。年間配当金も28円から38円に引き上げ、前期比では17円の増配となる。なお、下期にかけては、新規ビジネスや広告宣伝費などの積極投資を計画している。

<5707> 東邦鉛 2105 +237
急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は34.6億円で前年同期比4倍と急拡大している。また、上半期予想は従来の25億円から52億円に、通期では54億円から81億円、前期比37.4%増にまで上方修正している。全セグメントの計画を引き上げたが、とりわけ、買鉱条件改善、副産物収入増や金属相場の上昇などを要因に、製錬セグメントが大きく上振れる見込みだ。

<6035> IRJーHD 11440 -2650
急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は14.3億円で前年同期比6.4%増益となった。通期予想は60億円で前期比47.0%増益の見通しであり、第1四半期の増益率はやや低水準と受けとめられる形に。前期から受託しているTOB関連、資産売却等の一部の大型案件の実行時期の遅れがあり、増収率は鈍化したようだ。一方、現時点において大型契約の受託は極めて順調に拡大しているとコメント。

<6036> キーパー技研 3745 +700
ストップ高で上昇率トップ。前日に21年6月期の決算を発表、営業利益は30.2億円で前期比2.2倍となり、第3四半期決算時の上方修正水準で着地した。一方、22年6月期は43.3億円で連続大幅増益を見込む。キーパー製品、LABO運営事業ともに高い売上成長を予想。また、前期配当金は18円から20円に引き上げ、今期はさらに28円にまで引き上げ計画。想定以上の今期大幅増益・大幅増配計画がサプライズに。

<6367> ダイキン工 25900 +940
大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も20000円から30000円に引き上げている。旺盛な需要に加えて、着実な開発・調達・生産・販売体制によって、中計で掲げた26年3月期数値目標、営業利益4300億円は1年程度の前倒し達成が可能と想定しているもよう。また、新冷媒開発やフッ素化学のリチウム電池向け材料開発に向けた協業戦略などのテーマ顕在化などにも注目しているようだ。

<1925> 大和ハウス 3401 +142
大幅反発。前日の取引時間中に第1四半期決算を発表、営業利益は584億円で前年同期比4.9%減益、市場予想を40億円程度下回ったことで、その後は売り優勢の展開になった。ただ、決算説明会などを受けて、本日は見直しの動きが優勢になっている。売却益を除いたベースでの営業利益は4割超の大幅増益となっているようで、各事業とも総じて粗利益率は改善。会社側では計画超過達成に自信を示しているもよう。

<5108> ブリヂス 5140 +261
大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、4-6月期営業利益は938億円となり、想定を上回る着地になった。販売数量の拡大や加工費の改善効果などが背景に。通期予想は従来の2600億円から3600億円、前期比84.7%増にまで上方修正。3100-3200億円レベルの市場コンセンサスも上回っている。また、年間配当金を130円から170円に引き上げていることも、ポジティブ材料視する見方が強いようだ。

<9984> ソフトバンクG 6711 -120
反落。前日に第1四半期決算を発表、純利益は7615億円で前年同期比39%の減少となった。前年同期は米スプリント株売却などで一時的な利益が膨らんでおり、その反動が強まった。一方、複数のファンド投資先が上場したことで「ビジョン・ファンド」事業の利益は大幅増益となり、業績押し上げ要因に。決算は健闘との見方もあるが、IT企業規制などに伴う中国株の先行きリスクは拭い切れず、ポジティブ反応は乏しいようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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