【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):KeePer、ヘリオス、パーソルHD
KeePer <日足> 「株探」多機能チャートより
KeePer技研<6036>が急伸しストップ高の3745円に買われ上場来高値を更新した。10日の取引終了後に発表した22年6月期の単独業績予想について、売上高166億800万円(前期比40.7%増)、営業利益43億2900万円(同43.3%増)、純利益28億6400万円(同34.3%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比8円増の28円としたことが好感された。同時にトヨタ自動車<7203>グループの自動車部品専門の卸売会社トヨタモビリティパーツ(名古屋市熱田区)で、9月からKeePerボディーコートが販売されることになったと発表しており、この効果もあってキーパー製品など関連事業が大きく伸長する見通し。また、キーパーLABO運営事業で10店舗前後の新規出店を計画していることも寄与する見込みだ。なお、21年6月期決算は、売上高118億100万円(前の期比35.7%増)、営業利益30億2100万円(同2.2倍)、純利益21億3300万円(同2.3倍)だった。
■オークネット <3964> 1,914円 +307 円 (+19.1%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
オークネット<3964>が急伸し年初来高値を更新した。10日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を343億5100万円から366億5500万円(前期比52.2%増)へ、営業利益を44億9600万円から56億円(同51.1%増)へ、純利益を25億1600万円から34億7100万円(同83.0%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各14円の年28円を予定していた配当予想を各19円の年38円に引き上げると発表したことが好感された。上期において、デジタルプロダクツ事業で入庫台数の増加により流通台数が堅調に推移したほか、中古端末の需要増加や海外バイヤー網の拡大によるバイイングパワーの増加により、端末の単価が上昇し、その結果取扱高が増加したことが要因。また、業界へのオンラインオークションの浸透が進んだことから、コンシューマープロダクツ事業でオークション取引で成約点数が増加したことも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高186億1100万円(前年同期比78.7%増)、営業利益35億1500万円(同98.8%増)、純利益23億8300万円(同2.3倍)だった。
■ヘリオス <4593> 2,015円 +261 円 (+14.9%) 本日終値
10日に決算を発表。「上期税引き前が赤字縮小で着地・4-6月期も赤字縮小」が好感された。
ヘリオス <4593> [東証M] が8月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前損益は18億円の赤字(前年同期は26.2億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
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同時に発表した「HLCM051治験で患者組み入れ完了」も買い材料。
体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の日本における脳梗塞急性期を対象とする治験で患者組み入れが完了。
■デジハHD <3676> 1,796円 +205 円 (+12.9%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
デジタルハーツホールディングス<3676>がマドを開けて大幅高、中段もみ合いを一気に上放れた。5月12日につけた高値1709円をブレークし約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。同社はモバイル向けゲームソフトの不具合検査(デバッグ)を主要業務とするが、コロナ禍でゲーム需要が高まるなか収益機会が広がっており、業績拡大に反映させている。10日取引終了後に発表した21年4~6月期決算は営業利益が前年同期比4倍の6億3600万円と急増、これを評価する形で投資資金が流入した。株式需給面でも信用取組は買い長ながら買い残が14万株程度と少なく、戻り売り圧力は限定的で上値が軽い。
■プレイド <4165> 2,536円 +191 円 (+8.1%) 本日終値
プレイド<4165>が続急伸。10日の取引終了後、21年9月期の単独業績予想について、売上高を52億1100万円から54億3700万円(前期比35.7%増)へ、営業利益を2500万円から1億5100万円(前期10億7900万円の赤字)へ、最終損益を2億3800万円の赤字から1億3200万円の赤字(同12億700万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。既存顧客の契約単価及び継続率が想定を上回り、サブスクリプション売上高が堅調に推移していることが要因。また、データ解析基盤におけるサーバー利用の効率化施策が進捗し、売上総利益率が改善したことも寄与する。なお、第3四半期累計(20年10月~21年6月)決算は、売上高39億3400万円(前年同期比36.1%増)、営業利益2億2100万円(前年同期9億9400万円の赤字)、最終損益5900万円の赤字(同11億1600万円の赤字)だった。
■GMO-FG <4051> 19,940円 +1,470 円 (+8.0%) 本日終値
10日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が17%増益で着地・4-6月期も2.3倍増益」が好感された。
GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証M] が8月10日大引け後(15:31)に決算を発表。21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の連結経常利益は前年同期比16.8%増の4.6億円に伸び、通期計画の5.8億円に対する進捗率は79.6%に達したものの、前年同期の93.5%を下回った。
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■太陽化学 <2902> 1,748円 +128 円 (+7.9%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常を一転10%増益に上方修正・最高益、配当も11円増額」が好感された。
太陽化学 <2902> [名証2] が8月10日大引け後(15:40)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比16.4%増の16.6億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の51円→62円(前期は50円)に増額修正した。
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■ツバキ・ナカシマ <6464> 1,737円 +114 円 (+7.0%) 本日終値
ツバキ・ナカシマ<6464>は大幅続伸。10日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を608億円から690億円(前期比32.6%増)へ、営業利益を61億円から71億円(同96.6%増)へ、純利益を37億円から46億円(同2.5倍)へ上方修正し、あわせて従来年46円としていた配当予想を中間28円・期末29円の年57円にすると発表したことが好感された。中国・欧州を中心に各市場で自動車向け及び工作機械向け需要が想定以上に回復していることが要因。また、成長戦略に据えた「セラミックボール」「メディカルデバイス」「アジア地域での拡販」の売り上げが順調に推移する見通しであることも寄与する。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高347億3800万円(前年同期比44.6%増)、営業利益36億2500万円(同2.7倍)、純利益26億8000万円(同3.9倍)だった。
■パーソルHD <2181> 2,567円 +168 円 (+7.0%) 本日終値
パーソルホールディングス<2181>が急伸し年初来高値を更新。10日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を4815億円から5052億円(前年同期比8.5%増)へ、営業利益を151億円から225億円(同62.2%増)へ、純利益を79億円から140億円(同83.1%増)へ上方修正し、あわせて14円を予定していた中間配当予想を19円に引き上げると発表したことが好感された。第1四半期において、人材派遣事業を展開するStaffing SBUで派遣稼働者数が想定を上回ったことや、BPO領域の受注が好調だったこと、人材紹介事業を展開するCareer SBUで求人広告事業が想定を上回ったことなどが要因としている。なお、22年3月期通期業績及び配当予想は未定に修正している。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高2504億3200万円(前年同期比5.1%増)、営業利益131億3700万円(同44.1%増)、純利益84億8700万円(同81.7%増)だった。
■アルバック <6728> 6,000円 +390 円 (+7.0%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常は50%増益、前期配当を15円増額・今期は15円増配へ」が好感された。
アルバック <6728> が8月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年6月期の連結経常利益は前の期比0.5%減の179億円になったが、22年6月期は前期比50.3%増の270億円に拡大する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を80円→95円(前の期は80円)に増額し、今期も前期比15円増の110円に増配する方針とした。
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