【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、キタック、フェリシモ
三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>は3日続落。6日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高1780億7600万円(前年同期比6.0%減)、営業利益27億4200万円(同64.8%減)、純利益15億7900万円(同67.9%減)と大幅減益となったことが嫌気された。前年同期には新型コロナウイルス感染拡大による需要増があり、その反動があったことに加えて、前年同期にあったまとめ買いの傾向が終息をみせ、買い上げ点数が減少したことにより客単価が低下した。また、既存店活性化投資などにより販管費が増加したことも響いた。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高7270億円(前期比0.9%減)、営業利益130億円(同32.0%減)、純利益45億円(同49.1%減)の従来見通しを据え置いている。
■サンエー <2659> 4,155円 -115 円 (-2.7%) 本日終値
サンエー<2659>が大幅反落。6日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高508億5700万円(前年同期比4.5%増)、営業利益24億2900万円(同32.5%増)、純利益17億4000万円(同27.4%増)と大幅増益となったものの、上期計画の営業利益57億5700万円に対する進捗率が42%にとどまったことが嫌気された。地盤とする沖縄県では、4月にまん延防止等重点措置の適用、5月に緊急事態宣言の発出に伴う営業時間短縮の要請などがあり、厳しい経営環境が続いていることが響いた。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高2080億2200万円(前期比2.6%増)、営業利益104億7400万円(同14.5%増)、純利益72億2700万円(同19.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■三菱UFJ <8306> 591.8円 -12 円 (-2.0%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が揃って売られる展開。前日の米国株市場では6月のISM非製造業景況観指数が事前の市場の見通しを下回ったことで景気回復への期待感が後退、米10年債利回りはフシ目の1.4%台を下回り、1.35%台まで急低下した。運用利ザヤが縮小するとの思惑が米金融セクターの売り材料となり、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>やJPモルガン・チェース<JPM>、バンク・オブ・アメリカ<BAC>などが軒並み売られる展開となった。東京市場でも米国事業を展開する大手金融株にこの流れが波及している。
■ソフトバンクグループ <9984> 7,419円 -46 円 (-0.6%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が反落、株価は週初に400円超の下げをみせ下値模索の動きを強めたが、値ごろ感に着目した押し目買いを凌駕する形で高水準の売り圧力がのしかかっている状態にある。同社が傘下のビジョン・ファンドを通じて大株主となっている中国配車アプリ大手滴滴出行(ディディ)のアプリ配信を停止することを命じ、これを嫌気する形で米国株市場でディディは株価を急落させている。ソフトバンクGに対しては、これに伴う含み益の減少をネガティブ視する売りがかさんでいる。同社株は信用買い残も多く、個人投資家の追い証回避目的の投げ売りも警戒される局面となっている。
■キタック <4707> 435円 +80 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
キタック<4707>がストップ高。日本海側を中心に大雨が続いており、新潟県糸魚川市では6日に一部地域に避難指示が出たことなどを受けて、新潟県を地盤とする建設コンサルタントで、地質調査などを行う同社に思惑的な買いが入ったようだ。
■フェリシモ <3396> 1,763円 +300 円 (+20.5%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
フェリシモ<3396>がストップ高。同社は衣料品や雑貨などの通信販売を展開するが足もとの業績は絶好調に推移している。6日取引終了後に発表した22年2月期第1四半期(3~5月)決算は営業利益が4億7100万円(前期実績は2600万円)と急増しており、通期計画の3億7700万円(前期比75%減)を1億円近く上回った。これを好感する買いを呼び込む形となった。
株探ニュース