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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):前沢工業、ヤマシタHD、三機サービス

前沢工業 <日足> 「株探」多機能チャートより
■前澤工業 <6489>  699円  +82 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 前澤工業<6489>は急伸。6日の取引終了後、集計中の21年5月期の連結業績について、売上高が310億円から318億1000万円(前の期比6.2%増)、営業利益が23億円から32億2100万円(同81.2%増)へ、純利益が15億円から24億8900円(同2.3倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。バルブ、環境両部門で大型案件の売り上げ促進による増益のほか、全社ベースでのコスト削減効果も寄与した。業績の上振れに伴い、従来は8円を予定していた期末配当を12円に引き上げるとあわせて発表した。通期では20円となり、前の期に比べて6円の増配となる。同時に、上限を40万株(発行済み株数の2.11%)、または3億2000万円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。取得期間は21年7月27日から22年1月31日までで、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買い付け及び取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買い付けにより取得するとしている。

■ヤマシタHD <9265>  2,009円  +130 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>が急伸。6日の取引終了後、集計中の21年5月期連結業績について、売上高が653億600万円から701億3100万円(前の期比8.5%増)へ、営業利益が7億3100万円から9億6700万円(同72.7%増)へ、純利益が5億600万円から6億7900万円(同47.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。急性期病院向け営業や物流管理の強化への取り組みが奏功したことに加えて、医療機関におけるコロナ対策としての医療機器への需要の高まりや複数の病院建て替え案件で想定を上回る受注があり、医療機器販売業が想定を上回ったとしている。なお、業績上振れに伴い、68円を予定していた期末一括配当を90円(前期54円)に引き上げた。

■三機サービス <6044>  1,100円  +55 円 (+5.3%)  本日終値
 三機サービス<6044>は続伸。6日の取引終了後、集計中の21年5月期連結業績について、売上高が114億円から115億2500万円(前の期比1.3%減)へ、営業利益が2億3000万円から2億8800万円(同29.1%減)へ、純利益が1億3800万円から1億7500万円(同35.7%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。省エネ工事や空調機器の新設・更新工事で新たに進捗した案件があったことが要因としている。同時に、従来10円を予定していた期末一括配当を15円に増額すると発表した。

■タスキ <2987>  1,821円  +77 円 (+4.4%)  本日終値
 タスキ<2987>が大幅続伸。6日の取引終了後、経済産業省が定めるDX認定制度に基づく「DX認定事業者」に選定されたと発表しており、これが好感された。DX認定制度は、20年5月に施行された「情報処理の促進に関する法律」に基づき、ビジョンや戦略、ITシステム活用環境の整備など「デジタルガバナンス・コード」の基本的事項に対応する企業を国が認定する制度。同社では、20年11月に「タスキDX構想」を掲げ、同時に業界全体のデジタル活用を牽引する「DX戦略研究室」を新設するなどDX推進のスピードを上げており、こうしたことが選定につながったようだ。

■アップル <2788>  338円  +12 円 (+3.7%)  本日終値
 アップルインターナショナル<2788>が地合い悪に抗して続伸。7月に入ってから30円以上水準を切り上げ、2月18日につけた年初来高値354円が視界に入りつつある。中古車輸出を主力に、国内では中古車の買い取り専門店を展開している。アジア地域での中古車需要が想定以上で21年12月期の業績予想は上方修正される可能性が高い。会社側では通期営業利益を2億5600万円(前期比28%減)と予想しているが、1~3月期時点で1億9500万円に達しており、大幅な増額が有力視されている。

■小野測器 <6858>  584円  +14 円 (+2.5%)  本日終値
 小野測器<6858>が年初来高値を更新した。きょう昼ごろ、アイセーフレーザーを使用したものとしては世界初となる新型レーザー面内速度計「LV-7200」を開発したと発表しており、これが材料視されたようだ。この製品は、レーザー光を当てるだけで回転体の回転速度や走行する伝動ベルトの速度、フィルムの搬送速度ムラなどを測定することができる。同社では、これによりリチウムイオン電池や高機能フィルムの生産設備を高精度に速度制御し、加工過程のロスを削減するとしている。

■PSS <7707>  811円  +8 円 (+1.0%)  本日終値
 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後、提携するエリテック・グループ(フランス、パリ)製の新型コロナウイルス変異検出用試薬「SARS-CoV-2 Extended ELITe MGB Kit」及び「SARS-CoV-2 Extended ELITe Positive Control」を7月12日に販売開始すると発表したことが好感された。同試薬は、現在販売中の「N501Y」及び「E484K」の変異を検出する「SARS-CoV-2 Variants ELITe MGB Kit」(研究用試薬)を拡張し、新たにインド由来の「E484Q」及び「L452R」を加えた4種の変異を同時に検出するマルチプレックスPCR試薬。PSSが提供する全自動PCR検査装置「ジーンリード エイト」「エリート インジーニアス」によって検出された陽性検体のPCRテンプレート(核酸溶出液)を用いることで、迅速に変異株検出検査を行うことが可能という。

■ブックオフG <9278>  975円  +6 円 (+0.6%)  本日終値
 ブックオフグループホールディングス<9278>がしっかり。6日の取引終了後、集計中の21年5月期連結業績について、売上高が930億円から935億9700万円へ、営業利益が17億5000万円から19億3600万円へ、最終利益が収支均衡から1億5700万円の黒字へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。従来予想では、今年4月に緊急事態宣言が発出され、その後対象地域が拡大されたことを踏まえて、売上高は弱含みに推移する見通しとしていたが、その後の国内直営店売上高が想定を上回った。また、宣伝広告費など各種コストの抑制に努めたことも寄与した。なお、決算期変更の経過期間で14カ月決算となるため、前の期との比較はない。

■シリコンスタジオ <3907>  1,214円  -73 円 (-5.7%)  本日終値
 シリコンスタジオ<3907>が反落。同社は6日取引終了後に、21年11月期通期の連結業績予想を修正。営業損益見通しを1億2600万円の赤字(従来予想は1億1000万円の黒字)に下方修正したことがネガティブ視されたようだ。売上高の見通しは前期比0.9%増の41億7000万円(従来予想は43億5000万円)に引き下げた。非エンターテインメント領域で受託開発案件の獲得が想定を下回る見通しであるほか、利益面では子会社が受託したゲームアセット開発案件で受注損失引当金を計上したことなどが影響するとしている。

●ストップ高銘柄
 太洋物産 <9941>  630円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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