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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):前沢工、ハニーズHD、ヤマシタヘルスケアホなど

ハニーズHD <日足> 「株探」多機能チャートより

ハニーズHD<2792>:1173円(+120円)
大幅続伸。前日に21年5月期の決算を発表、営業利益は37.7億円で前期比56.5%増益となり、従来予想の40億円は下回ったものの、第3四半期累計では前年同期比26.1%の減益であったため、収益が大幅に改善していることは確認されている。また、22年5月期は45億円で同19.5%増と連続2ケタ増益の見通しになっている。業績下振れ懸念などで株価は低調な推移が続いていたため、見直しの動きが強まる状況に。


ヤマシタヘルスケアホ<9265>:2005円(+126円)
大幅反発。前日に21年5月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来の7.3億円から9.7億円、前期比72.7%増にまで引き上げ。医療機関におけるコロナ対策としての医療機器への需要の高まりに加えて、複数の病院建て替え案件における想定以上の受注獲得などが業績上振れの背景に。上振れ期待はあったとみられるが、修正幅は想定以上と捉えられる。また、年間配当金も68円から90円にまで引き上げ、前期比36円の増配となる。


前沢工<6489>:697円(+80円)
大幅反発。前日に21年5月期の業績上方修正を発表、営業利益は従来の23億円から32.2億円、前期比81.2%増に引き上げている。バルブ、環境両部門における大型案件の売上促進やコスト削減効果が奏効した。年間配当金も従来の16円から20円に引き上げ。また、発行済み株式数の2.11%に当たる40万株、3.2億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は7月27日から22年1月31日までとしている。


キユーピー<2809>:2421円(-131円)
大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は145億円で前年同期比29.5%増益となり、通期予想は従来の264億円から270億円、前期比4.6%減にまで上方修正している。新型コロナの影響一巡によって、海外および業務用の売上が回復する見通しのようだ。ただ、上半期実績は市場想定を上回ったものの、上方修正後の通期予想は市場想定の280億円を下回っている。原料コスト高のマイナス影響が想定以上との見方につながっている。


フェリシモ<3396>:1763円 カ -
ストップ高買い気配。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4.7億円となり、前年同期の0.3億円から急拡大する形になっている。通期計画3.8億円、前期比74.9%減を一気に上回る状況へ。主力事業である定期便事業において基幹ファッションブランドの売上げが大幅に増加したほか、生活雑貨関連商品の売上げも大きく伸長しているもよう。業績予想は据え置いているものの、大幅な上振れが想定される格好のようだ。


アルー<7043>:1020円(+13円)
大幅に8日ぶり反発。KADOKAWA<9468>傘下のドワンゴ(東京都中央区)が開発・提供する法人向けオンラインプログラミング研修「N Code Training」の販売を開始すると発表している。角川ドワンゴ学園で導入しているプログラミングコースを法人向けに展開する。初心者からでも段階的にプログラミングの基礎を学べるコース、Google Apps Scriptを使った業務改善を通じてプログラミングを実践的に学ぶコースを設ける。


BCC<7376>:3535円 -
上場2日目で公開価格(1300円)の2.6倍となる3350円で初値を付けた。会社設立は14年1月20日。IT企業への営業支援サービスの提供に加え、ヘルスケア分野での市場調査やプロモーション支援の提供、ヘルスケア関連施設の運営受託などを手掛ける。21年9月期の営業利益予想は前期比199.4%増の1.15億円。ヘルスケア支援事業の市場調査などの獲得件数増加で利益拡大を目指す。第2四半期累計の実績は0.96億円だった。


PSS<7707>:812円(+9円)
大幅に3日ぶり反発。仏エリテック社製の新型コロナウイルス変異検出用試薬「SARS-CoV-2 Extended ELITe MGB Kit」及び「SARS-CoV-2 Extended-ELITe Positive Control」を12日から販売開始すると発表している。先行受注は6日から。現在販売中の研究用試薬を拡張してデルタ株(インド型変異株)など4種の変異を同時に検出するマルチプレックスPCR試薬で、プレシジョン・システム・サイエンスの全自動PCR検査装置に対応している。
《ST》

 提供:フィスコ

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