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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ハニーズHD、アイドマHD、レノバ

ハニーズHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハニーズHD <2792>  1,173円  +120 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ハニーズホールディングス<2792>が大幅高。同社は6日の取引終了後に21年5月期決算を発表し、営業利益は56.5%増益で着地、続く22年5月期も前期比19.5%増の45億円と2ケタ成長が続く見通しとしており、これを好感した買いが入っているようだ。前期は、高いアセアン生産比率を維持し、高品質、リーズナブルプライスの実現に努めたほか、巣ごもり需要に対応した商品企画やEC事業の強化を図った。また、仕入れ調整などにより、適正な商品在庫水準への圧縮や販管費の削減にも努めた。

■アイドマHD <7373>  4,930円  +475 円 (+10.7%)  11:30現在
 アイドマ・ホールディングス<7373>が急反騰、一時575円高と値を飛ばし、一気に5000円大台に乗せる場面があった。6月23日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄で、法人向け営業戦略の立案・実行・検証などをワンストップで行う。また、クラウドワーカーに対応した就労支援サイトの運営なども行い、デジタルトランスフォーメーション(DX)全盛の時流に乗った経営で成長期待が強い。独自理論である経営コンサルティングを提供する識学<7049>が識学1号ファンドを通じて出資しているほか、6月末には投資会社のK&Pパートナーズが純投資目的で5%超の大株主に浮上するなど株価の先高期待を増幅させている。

■わらべ日洋 <2918>  2,300円  +128 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 わらべや日洋ホールディングス<2918>が3日ぶりに反発し、新値追いとなっている。同社は6日取引終了後に、22年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比6.3倍の13億5500万円となり、上半期計画27億円に対する進捗率は50.2%となった。売上高は同1.6%増の470億5800万円で着地。主力の食品関連事業の売り上げが回復したほか、利益面では商品規格を見直したことや棚卸資産評価損がなくなったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の連結業績予想は従来計画を据え置いている。あわせて、米子会社が米国東海岸エリア(バージニア州を中心とする5州の一部及びワシントン)に事業進出することも発表。バージニア州に工場を新設し、現地のセブン-イレブンに向けた商品の供給を行うとしている。

■レノバ <9519>  4,760円  +240 円 (+5.3%)  11:30現在
 レノバ<9519>、ウエストホールディングス<1407>、テスホールディングス<5074>などが、地合い悪のなか揃って頑強な値動きを示している。太陽光発電など再生可能エネルギー関連株には根強い買いが入っている。前日に、経済産業省が再生可能エネルギーの大量導入に向けた総合資源エネルギー調査会小委員会を開き、環境省など関係省庁から報告を受けたことが伝えられており、これに伴うビジネスチャンスの広がりに期待した買いを呼び込んでいる。菅政権では2030年度までに温室効果ガスの排出量を13年度比で46%削減する目標を掲げるが、そのなか経済産業省では既に30年度で太陽光発電を8760万キロワットまで増強する見通しを開示している。報道によると、今回の委員会で環境省から示された新たな上積み案の内訳としては、太陽光パネルが設置できる公的な建物に5割導入し600万キロワット増やす、民間企業の自家消費で少なくとも1000万キロワット増やす、1000の市町村が促進区域を設けるなどして410万キロワット増やすというもの。また、国土交通省では空港を再生可能エネルギーの拠点として230万キロワット規模の太陽光の導入を検討するとの計画案を提示している。

■ミダック <6564>  4,170円  +150 円 (+3.7%)  11:30現在
 ミダック<6564>が4日続伸している。6日の取引終了後、長野県の南端に位置する売木村と、SDGsの推進に向けて相互に密接に連携する包括連携協定を締結したと発表しており、これが好感されている。互いの交流を通じ、売木村の自然保護活動や環境教育への支援のほか、人的支援なども促進するとしている。

■ヤマトホールディングス <9064>  3,285円  +105 円 (+3.3%)  11:30現在
 ヤマトホールディングス<9064>が4日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。6日に子会社ヤマト運輸が発表した6月度の小口貨物取扱実績で、宅配便が前年同月比12.6%増となったことが好感されている。コロナ禍でEC需要が高まるなか、引き続き小型荷物「ネコポス」が大幅に伸長したことが牽引した。

■INPEX <1605>  827円  -30 円 (-3.5%)  11:30現在
 INPEX<1605>、石油資源開発<1662>などの資源開発関連株やENEOSホールディングス<5020>など石油元売大手の株が総じて売り込まれる展開となっている。ここ原油市況の上昇が顕著となっていたが、前日のWTI原油先物価格は波乱含みの下げとなった。終値ベースで1ドル79セントの急落で1バレル=73ドル37セントまで一気に水準を切り下げた。これを受け、前日の米国株市場ではシェブロン<CVX>が約2%の下落、エクソンモービル<XOM>は3%近い下落をみせるなど売りがかさみ、全体相場の地合い悪化を助長する格好となった。東京市場でも原油市場と株価連動性の高い銘柄群に売りを誘導する格好となっている。

■日経レバ <1570>  15,270円  -290 円 (-1.9%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時530円安に売り込まれ1万5000円大台攻防の様相となった。前日の米国株市場でNYダウが5日ぶりに反落したことで、東京市場でもリスク回避の売り圧力が高まり日経平均は急反落しており、日経平均に連動する仕組みのETFで価格変動率が2倍に基本設定されている同銘柄の下げがきつくなっている。一方、日経平均株価に対し逆方向に連動し、変動率がマイナス2倍に基本設定されているNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>は上昇、きょうはマドを開けて430円台まで水準を切り上げている。いずれも短期値幅取りを狙った個人資金の参戦が活発。

■三菱UFJ <8306>  592.7円  -11.1 円 (-1.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が揃って売られる展開となっている。前日の米国株市場では6月のISM非製造業景況観指数が事前の市場の見通しを下回ったことで景気回復への期待感が後退、米10年債利回りはフシ目の1.4%台を下回り、1.35%台まで急低下した。運用利ザヤが縮小するとの思惑が米金融セクターの売り材料となり、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>やJPモルガン・チェース<JPM>、バンク・オブ・アメリカ<BAC>などが軒並み売られる展開となった。東京市場でも米国事業を展開する大手金融株にこの流れが波及している。

■東京エレクトロン <8035>  46,580円  -350 円 (-0.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が一時700円超の下落で75日移動平均線を下放れる格好となっている。前日の米国株市場ではハイテク株に高いものが目立ったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら反落。これを受けて東京市場でも半導体製造装置関連株への売りを誘発している。もっとも、足もとの景気回復期待がやや後退したとはいえ半導体市況の好調に変化はなく、米株市場では半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズ<AMAT>の下げ幅は1%未満にとどまっており、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>はプラスで引けるなど主力銘柄の一角は堅調。東エレクも4万6000円近辺では値ごろ感から押し目に買い向かう動きも観測される。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,438円  -27 円 (-0.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が反落、株価は週初に400円超の下げをみせ下値模索の動きを強めたが、値ごろ感に着目した押し目買いを凌駕する形で高水準の売り圧力がのしかかっている状態にある。同社が傘下のビジョン・ファンドを通じて大株主となっている中国配車アプリ大手滴滴出行(ディディ)のアプリ配信を停止することを命じ、これを嫌気する形で米国株市場でディディは株価を急落させている。ソフトバンクGに対しては、これに伴う含み益の減少をネガティブ視する売りがかさんでいる。同社株は信用買い残も多く、個人投資家の追い証回避目的の投げ売りも警戒される局面となっている。

■フェリシモ <3396>  1,763円  +300 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 フェリシモ<3396>が全体波乱相場のなか大量の買い注文を集め、ストップ高カイ気配。同社は衣料品や雑貨などの通信販売を展開するが足もとの業績は絶好調に推移している。6日取引終了後に発表した22年2月期第1四半期(3~5月)決算は営業利益が4億7100万円(前期実績は2600万円)と急増しており、通期計画の3億7700万円(前期比75%減)を1億円近く上回った。これを好感する買いを呼び込む形となった。

■前澤工業 <6489>  697円  +80 円 (+13.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 前澤工業<6489>は急伸している。6日の取引終了後、集計中の21年5月期の連結業績について、売上高が310億円から318億1000万円(前の期比6.2%増)、営業利益が23億円から32億2100万円(同81.2%増)へ、純利益が15億円から24億8900円(同2.3倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。バルブ、環境両部門で大型案件の売り上げ促進による増益のほか、全社ベースでのコスト削減効果も寄与した。業績の上振れに伴い、従来は8円を予定していた期末配当を12円に引き上げるとあわせて発表した。通期では20円となり、前の期に比べて6円の増配となる。同時に、上限を40万株(発行済み株数の2.11%)、または3億2000万円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。取得期間は21年7月27日から22年1月31日までで、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買い付け及び取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買い付けにより取得するとしている。

■タスキ <2987>  1,872円  +128 円 (+7.3%)  11:30現在
 タスキ<2987>が大幅続伸している。6日の取引終了後、経済産業省が定めるDX認定制度に基づく「DX認定事業者」に選定されたと発表しており、これが好感されている。DX認定制度は、20年5月に施行された「情報処理の促進に関する法律」に基づき、ビジョンや戦略、ITシステム活用環境の整備など「デジタルガバナンス・コード」の基本的事項に対応する企業を国が認定する制度。同社では、20年11月に「タスキDX構想」を掲げ、同時に業界全体のデジタル活用を牽引する「DX戦略研究室」を新設するなどDX推進のスピードを上げており、こうしたことが選定につながったようだ。

■ヤマシタHD <9265>  2,005円  +126 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>が急伸。6日の取引終了後、集計中の21年5月期連結業績について、売上高が653億600万円から701億3100万円(前の期比8.5%増)へ、営業利益が7億3100万円から9億6700万円(同72.7%増)へ、純利益が5億600万円から6億7900万円(同47.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。急性期病院向け営業や物流管理の強化への取り組みが奏功したことに加えて、医療機関におけるコロナ対策としての医療機器への需要の高まりや複数の病院建て替え案件で想定を上回る受注があり、医療機器販売業が想定を上回ったとしている。なお、業績上振れに伴い、68円を予定していた期末一括配当を90円(前期54円)に引き上げた。

●ストップ高銘柄
 キタック <4707>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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