【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファストリ、ペッパー、テセック
ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
ファーストリテイリング<9983>が続落。米国の税関当局が、中国・新疆ウイグル自治区産の綿製品に対する禁輸命令に違反した可能性があるとしてファーストリテイリングが運営するユニクロのシャツ輸入を1月に差し止めていた、と複数のメディアが報じた。同自治区の団体「新疆生産建設兵団」によって製造された疑いがある、という。同社では、製品に使った綿は中国産ではない、などと説明したとも伝えられているが、ウイグル問題にも絡み株価は神経質な値動きとなっている。
■Fringe81 <6550> 401円 +80 円 (+24.9%) ストップ高 本日終値
Fringe81<6550>がストップ高。19日の取引終了後、Sansan<4443>と資本業務提携を再締結するとともに、Sansan及び日本政策投資銀行に対して第三者割当による優先株式の発行を行うと発表した。Fringeは、昨年12月に締結したSansanとの資本業務提携を終了させ、今回Sansanの子会社としてグループ入りすることを視野に改めて資本業務提携する。Fringeが手掛けるHRテックサービス「Unipos(ユニポス)」とクラウド名刺管理サービス「Sansan」との連携のほか、インターネット広告事業などで連携していく。あわせて、Sansanと日本政策投資銀行を引受先とする第三者割当増資を実施する。これにより調達する総額38億円の資金は、ユニポスのシステム開発やマーケティング投資などにあてる。なお、子会社化の時期についてFringeでは、契約上の取り決めはないが、ユニポス事業が成長し、Sansanグループの利益に貢献できるようになった段階を想定しているという。また、子会社となった後も上場は維持する方針とした。加えて、10月1日付で「Unipos株式会社」に商号変更を行う予定としている。
■システム・ロケーション <2480> 1,615円 +145 円 (+9.9%) 本日終値
システム・ロケーション<2480>は急伸。同社は自動車リース会社向けなどを中心に自動車の業務・販売支援システムなどを展開している。19日取引終了後に中期経営計画を発表、数値目標としては第3フェーズの最終年度となる26年3月期に売上高30億円(21年3月期実績は11億3600万円)、営業利益段階で12億円(同4億3600万円)と大幅な伸びを見込んでおり、これを評価する形で買いを呼び込んでいる。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり、株式需給面からも上値が軽い。
■ペッパーフードサービス <3053> 330円 +28 円 (+9.3%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ペッパーフードサービス<3053>が5日続伸。同社は19日、4月度実績を公表。主力の「いきなり!ステーキ」の既存店売上高は前年同月比44.7%増となり、今年に入って初めて前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客単価は同10.6%減となったが、客数が同61.8%増となったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同7.9%減だった。
■スタティアH <3393> 1,219円 +96 円 (+8.6%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
スターティアホールディングス<3393>が5連騰。19日の取引終了後、子会社のC-designが全国のワークスペースが使い放題となる月額定額制サービス「anyplace パスポート」を展開するキャップクラウドと業務提携すると発表しており、これが好感された。今回の提携は、キャップクラウドが提供する「anyplace パスポート」を利用する施設の運営企業と施設をワークスペースとして利用するユーザー向けに、C-designが提供する業務支援プラットフォーム「cocrea」を紹介し、BEGINNERプランを無償で提供するもの。これにより、「cocrea」の会員数増加が見込まれるとしている。
■岩崎電気 <6924> 1,611円 +121 円 (+8.1%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
岩崎電気<6924>は急反発。19日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を33万株(発行済み株数の4.35%)、または5億円としており、取得期間は21年5月20日から22年3月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■テセック <6337> 2,926円 +191 円 (+7.0%) 一時ストップ高 本日終値
テセック<6337>が3連騰で連日の年初来高値更新、業績高変化が見込める半導体関連として継続的な投資資金の流入が観測されている。12日にマドを開けストップ高の400円高に買われたが、その後も目先筋の売りを吸収しながら、5日移動平均線をサポートラインに漸次水準を切り上げる異彩の値動きを示している。同社はハンドラ(分類装置)とテスター(検査装置)を主力とする半導体製造装置メーカーで半導体投資の活発化を背景に足もとでは業績回復色が強い。22年3月期は売上高が前期比2.2倍の77億円を予想し、増収効果を反映して営業損益も15億円の黒字化(前期実績は4億4800万円の赤字)を見込む。また、年間配当も大幅増配しマーケットの耳目を集めた。今期は前期実績の10円に対し6倍の60円を計画し、ファンド系資金とみられる大口の買いを誘導している。
■キューブシステム <2335> 1,110円 +62 円 (+5.9%) 本日終値
キューブシステム<2335>は上げ足加速、全体相場の地合いに流されることなく、きょうで5連騰と気を吐いている。金融、流通業界向けなどで実績の高いシステムインテグレーターで、ソフト開発やデータベース構築などで優位性を発揮し、トップラインは前期まで9期連続で増収を確保、今22年3月期も8%増収の160億円を見込む。また、株主還元にも前向きに取り組んでいる。19日取引終了後、発行済み株式数の5.1%にあたる77万9840株の自社株を消却することを発表(消却予定日は今月末)しており、これが株高を後押しする格好となっている。
■ALBERT <3906> 5,500円 +280 円 (+5.4%) 本日終値
ALBERT<3906>が3日続伸。同社はきょう、資本・業務提携先のマイナビ(東京都千代田区)と共同で、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実践力習得を目的とする「DX人材育成サービス(仮称)」の開発を始めたと発表。新たな買い材料となったようだ。マイナビの持つ採用・就職支援のノウハウ及び企業・学生・大学をつなぐネットワークと、ALBERTのDX人材・データサイエンティスト育成に関するノウハウ・実績を融合。このサービスでは、DXの素養を高めるコンテンツに加え、実践的なDX人材育成カリキュラムをeラーニングなどを通じて提供する予定だとしている。
●ストップ高銘柄
i3 <4495> 4,915円 +700 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース