【特集】億マンさんの投資方針や注目指標、そして配当や株主優待期待の銘柄は
第8回 強い投資家はどんな人~日本株投資家3900人調査で解明!(データ分析・億マン編-3)
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億マン編さんのデータ分析編の最終回は、
今後の投資方針、
注視する「国内」および「海外」関連の指標・情報、
日本株以外の投資対象の動向、
『株探』および『株探プレミアム』の活用内容、
配当期待が最大&2番目、また株主優待期待が最大の銘柄
――などを紹介する。なお、これまでの億マンさんのデータ分析は、以下をクリックしてほしい。
第1回目
第2回目
春時点で今後6カ月の投資態度は「リスクを取る」
まず今後の投資態度について。回答した春時点では、「リスクを取って、リターンを狙う」ないし「積極的に取って、高リターンを狙う」という人が過半となった。
全体との比較では、億マンさんの方が、「リスクを積極的に取って、高リターンを狙う」と回答した人の割合が多かった。
注:単独回答。回答は3月中下旬時点。回答数は億マン100、全体3920。並びは左から億マン投資家の比率が高い順
日本株の狙い方を聞くと、上位2つは同じだった。
たが億マンさんの場合、3番目に「割高銘柄を回避」が挙がった。全体で5番目だった。億マンさんの場合、グロースを狙いながらも株価下落による損失リスクを回避する傾向がやや強く、資産を増やす上で「損を少なくする」ことを意識している可能性がある。
注:回答は3つまで。回答総数は億マン243、全体9346。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
注視する国内外の指標・情報は
注視する国内と海外の指標および情報は以下の通り。国内外とも順番に大きな差はないが。あえて挙げると海外指標で、「米国の実質金利」が億マンさんでは4番目に対して、全体では7番目だった。
注:回答は4つまで。回答総数は億マン275、全体1万427。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
注:回答は4つまで。回答総数は億マン291、全体1万0794。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
日本株以外の投資対象がある人は55%、投信・米国株・REITの順
日本株以外の投資対象があると回答した人は約半数で、全体の比率とほぼ変わらない。投資対象についても「投資信託」がトップ、「米国株」が2番目となったのは、全体と同じだ。
異なったのは、億マンさんの3番目が「REIT(不動産投資信託)・インフラファンド」がなった点だ。全体では6番目だった。安定運用で資産の一部を、利回りの得られるREITないしインフラファンドに振り分けている可能性がある。
ただし、REITの経営構造や実績から破綻確率が低いと、昨年のコロナ暴落時のように株価(投資口価格)が大きく下落した銘柄に、値上がり益狙いで資産を配分している人もいた。
注:単独回答。回答数は億マン100、全体3920
注:回答はいくつでも。回答総数は億マン200、全体5326。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
『株探プレミアム』の利用者は全体の倍以上
『株探』および『株探プレミアム』の利用動向について聞くと、2つの利用者の合計は、億マンさんと全体でほぼ同じ比率となった。
大きく異なったのが、『株探プレミアム』の利用比率が全体に比べて2倍強となっている点だ。後で触れる『株探プレミアム』以外の有料情報についても、全体と比べて、億マンさんは有料情報を活用している実態が明らかになっている。
注:単独回答。回答数は億マン100、全体3920
『株探』の活用項目を見ると、全体とほぼ同じ傾向になった。ただし、億マンさんの3番目に挙がった「銘柄・テーマ・記事検索」は、全体では6番目だった。
『株探』では「銘柄探検」というタブで、「ファンダメンタルズ」と「テクニカル」の両面で、銘柄探しに役立つコーナーがある。取材した億マンさんも、ここから銘柄選択のきっかけを掴んでいる人がいた。
注:回答はいくつでも。回答総数は億マン400、全体1万6261。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
『株探プレミアム』の活用情報では、業績の長期推移項目がトップ3となった。「会員限定コラム」については、全体ではトップだが億マンさんの場合は4番目だった。
「すご腕投資家さんに聞く 『銘柄選び』の技」などの看板コラムは、億トレのケースを紹介する例が多い。これから億トレになろうとモチベーションを高めている投資家に比べると、こうした専用コラムの関心度が低くなっている可能性がある。
注:回答はいくつでも。回答総数は億マン186、全体3429。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
『株探プレミアム』以外で活用している有料情報については、伝統的なメディアがトップ3に並んだ。
特徴的なのは全体では「特にない」、つまり有料情報を活用していないとの回答がトップだったの対して、億マンさんの場合は4番目だった。これらから『株探プレミアム』を含め、億マンさんは何らかの有料情報を活用している人が多いと言えそうだ。
注:回答はいくつでも。回答総数は億マン253、全体7264。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
日本株の取引で、主に利用している証券会社は以下の通りだ。
注:回答は2つまで。回答総数は億マン171、全体6217。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
最後に、配当期待が最大および2番目に大きい銘柄と、株主優待期待が最大の銘柄のリストを紹介する。
これまでと同様、億マンさんの場合は回答数が非常に少ないため、順位はほぼ意味を持ちえない点を留意していただきたい。
■配当期待が最大の銘柄
注:回答数は60
■配当期待が2番目の銘柄
注:回答数は46
■株主優待期待が最大の銘柄
注:回答数は45
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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株探ニュース
筆者/真弓重孝 = 『株探』編集部・編集統括プロデューサー
ビジネス誌、マネー誌などを経て、2018年4月にみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)に入社。現在に至る。
ビジネス誌、マネー誌などを経て、2018年4月にみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)に入社。現在に至る。
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億マン編さんのデータ分析編の最終回は、
今後の投資方針、
注視する「国内」および「海外」関連の指標・情報、
日本株以外の投資対象の動向、
『株探』および『株探プレミアム』の活用内容、
配当期待が最大&2番目、また株主優待期待が最大の銘柄
――などを紹介する。なお、これまでの億マンさんのデータ分析は、以下をクリックしてほしい。
第1回目
第2回目
春時点で今後6カ月の投資態度は「リスクを取る」
まず今後の投資態度について。回答した春時点では、「リスクを取って、リターンを狙う」ないし「積極的に取って、高リターンを狙う」という人が過半となった。
全体との比較では、億マンさんの方が、「リスクを積極的に取って、高リターンを狙う」と回答した人の割合が多かった。
注:単独回答。回答は3月中下旬時点。回答数は億マン100、全体3920。並びは左から億マン投資家の比率が高い順
日本株の狙い方を聞くと、上位2つは同じだった。
たが億マンさんの場合、3番目に「割高銘柄を回避」が挙がった。全体で5番目だった。億マンさんの場合、グロースを狙いながらも株価下落による損失リスクを回避する傾向がやや強く、資産を増やす上で「損を少なくする」ことを意識している可能性がある。
訂正:「今後6カ月の日本株の狙い方(上位7)」で集計漏れがあっため、関連する文とグラフを差し替えました。
注:回答は3つまで。回答総数は億マン243、全体9346。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
注視する国内外の指標・情報は
注視する国内と海外の指標および情報は以下の通り。国内外とも順番に大きな差はないが。あえて挙げると海外指標で、「米国の実質金利」が億マンさんでは4番目に対して、全体では7番目だった。
注:回答は4つまで。回答総数は億マン275、全体1万427。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
注:回答は4つまで。回答総数は億マン291、全体1万0794。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
日本株以外の投資対象がある人は55%、投信・米国株・REITの順
日本株以外の投資対象があると回答した人は約半数で、全体の比率とほぼ変わらない。投資対象についても「投資信託」がトップ、「米国株」が2番目となったのは、全体と同じだ。
異なったのは、億マンさんの3番目が「REIT(不動産投資信託)・インフラファンド」がなった点だ。全体では6番目だった。安定運用で資産の一部を、利回りの得られるREITないしインフラファンドに振り分けている可能性がある。
ただし、REITの経営構造や実績から破綻確率が低いと、昨年のコロナ暴落時のように株価(投資口価格)が大きく下落した銘柄に、値上がり益狙いで資産を配分している人もいた。
注:単独回答。回答数は億マン100、全体3920
注:回答はいくつでも。回答総数は億マン200、全体5326。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
『株探プレミアム』の利用者は全体の倍以上
『株探』および『株探プレミアム』の利用動向について聞くと、2つの利用者の合計は、億マンさんと全体でほぼ同じ比率となった。
大きく異なったのが、『株探プレミアム』の利用比率が全体に比べて2倍強となっている点だ。後で触れる『株探プレミアム』以外の有料情報についても、全体と比べて、億マンさんは有料情報を活用している実態が明らかになっている。
注:単独回答。回答数は億マン100、全体3920
『株探』の活用項目を見ると、全体とほぼ同じ傾向になった。ただし、億マンさんの3番目に挙がった「銘柄・テーマ・記事検索」は、全体では6番目だった。
『株探』では「銘柄探検」というタブで、「ファンダメンタルズ」と「テクニカル」の両面で、銘柄探しに役立つコーナーがある。取材した億マンさんも、ここから銘柄選択のきっかけを掴んでいる人がいた。
注:回答はいくつでも。回答総数は億マン400、全体1万6261。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
『株探プレミアム』の活用情報では、業績の長期推移項目がトップ3となった。「会員限定コラム」については、全体ではトップだが億マンさんの場合は4番目だった。
「すご腕投資家さんに聞く 『銘柄選び』の技」などの看板コラムは、億トレのケースを紹介する例が多い。これから億トレになろうとモチベーションを高めている投資家に比べると、こうした専用コラムの関心度が低くなっている可能性がある。
注:回答はいくつでも。回答総数は億マン186、全体3429。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
『株探プレミアム』以外で活用している有料情報については、伝統的なメディアがトップ3に並んだ。
特徴的なのは全体では「特にない」、つまり有料情報を活用していないとの回答がトップだったの対して、億マンさんの場合は4番目だった。これらから『株探プレミアム』を含め、億マンさんは何らかの有料情報を活用している人が多いと言えそうだ。
注:回答はいくつでも。回答総数は億マン253、全体7264。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
日本株の取引で、主に利用している証券会社は以下の通りだ。
注:回答は2つまで。回答総数は億マン171、全体6217。並びは上から億マン投資家の比率が高い順
最後に、配当期待が最大および2番目に大きい銘柄と、株主優待期待が最大の銘柄のリストを紹介する。
これまでと同様、億マンさんの場合は回答数が非常に少ないため、順位はほぼ意味を持ちえない点を留意していただきたい。
■配当期待が最大の銘柄
順位 | 銘柄名<コード> |
---|---|
1 | 日本たばこ産業<2914> |
2 | ソフトバンク<9434> |
3 | 三菱商事<8058> |
4 | オリックス<8591> |
5 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306> |
6 | 武田薬品工業<4502> |
6 | 三井住友フィナンシャルグループ<8316> |
6 | ENEOSホールディングス<5020> |
6 | 日本郵政<6178> |
6 | 東京海上ホールディングス<8766> |
注:回答数は60
■配当期待が2番目の銘柄
順位 | 銘柄名<コード> |
---|---|
1 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306> |
1 | ソフトバンク<9434> |
1 | 日本たばこ産業<2914> |
4 | 三井住友フィナンシャルグループ<8316> |
4 | アサヒホールディングス<5857> |
6 | 三菱商事<8058> |
6 | 武田薬品工業<4502> |
6 | NTT<9432> |
6 | サムティ<3244> |
6 | 任天堂<7974> |
6 | 日立製作所<6501> |
注:回答数は46
■株主優待期待が最大の銘柄
順位 | 銘柄名<コード> |
---|---|
1 | オリックス<8591> |
2 | 日本たばこ産業<2914> |
2 | すかいらーくホールディングス<3197> |
4 | イオン<8267> |
4 | KDDI<9433> |
4 | オリエンタルランド<4661> |
4 | コロワイド<7616> |
4 | ひろぎんホールディングス<7337> |
4 | オートバックスセブン<9832> |
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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