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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

IRジャパン <日足> 「株探」多機能チャートより

■IRジャパン <6035>  13,880円 (-3,010円、-17.8%)

 東証1部の下落率トップ。アイ・アールジャパンホールディングス <6035> が急反落。前週末16日の取引終了後、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が97億円から82億8000万円(前の期比7.8%増)へ、営業利益が47億円から40億8000万円(同12.5%増)へ、純利益が31億5000万円から28億円(同14.5%増)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。連結子会社アイ・アールジャパンで手掛ける5000万円以上の大型案件や通常案件の進捗が、計画から遅れたことが要因としている。

■マネックスG <8698>  934円 (-80円、-7.9%)

 東証1部の下落率3位。マネックスグループ <8698> が急反落、1000円大台を割り込んできた。同社は子会社に仮想通貨取引所のコインチェックを擁し、ここマーケット関係者の耳目が集まるビットコイン関連の象徴株として継続的に投資資金を呼び込んでいる。ビットコイン市場は米テスラをはじめ大手企業も購入する動きが活発化し価格が高騰しているが、バブル的な水準との見方から警戒感も根強い。直近では、高値波乱の様相を呈し短期間で10%以上も水準を切り下げた。これを受けて同社株をはじめ同関連株に位置づけられる銘柄群に売り圧力が顕在化した。

■東芝 <6502>  4,400円 (-200円、-4.4%)

 東芝 <6502> が大幅続落。同社に対する買収提案について、17日付の日本経済新聞は「CVCキャピタル・パートナーズが、詳細な買収案の提示を当面保留することが16日分かった」と報道。また、共同通信はCVCが16日夕までに具体的な買収計画を提示しなかったため、東芝は19日に開く取締役会でCVCからの買収提案について「協議を見送ることが17日分かった」と伝えた。車谷前社長が辞任したことによりCVCは買収計画の大幅な修正が迫られており、先行きに不透明感が台頭している。

■スクエニHD <9684>  6,630円 (-270円、-3.9%)

 スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が大幅反落。前週末16日の取引終了後、複数の買い手候補が同社に対して関心を示しているとの一部報道について、「社内で当社もしくは一部事業の売却に関して検討している事実はなく、そのような提案を受けた事実もない」とのコメントを発表。16日は報道を受けて思惑的な買いで急騰したが、19日は思惑が剥落した格好となった。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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