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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

テラスカイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■テラスカイ <3915>  2,873円 (-527円、-15.5%)

 東証1部の下落率2位。テラスカイ <3915> が続急落。14日の取引終了後に発表した22年2月期連結業績予想で、売上高131億5900万円(前期比18.1%増)、営業利益5億3600万円(同31.2%減)、純利益2億600万円(同91.6%減)と大幅減益を見込んでいることが嫌気された。テレワーク実施企業や自治体向けに次世代グループウェア「mitoco(ミトコ)」の引き合いが増加していることに加えて、先行投資してきたクラウドERP、AWS、MSP各サービスが成長期に入っていることから、売上高は2ケタ増収を見込む。ただ、積極的な人員採用を計画しており、人件費の増加を見込んでいることなどが利益を圧迫する。なお、21年2月期決算は、売上高111億4400万円(前の期比19.8%増)、営業利益7億7900万円(同7.5%増)、純利益24億5900万円(同2.8倍)だった。

■北の達人 <2930>  548円 (-81円、-12.9%) 一時ストップ安

 東証1部の下落率3位。北の達人コーポレーション <2930> が続急落。14日大引け後に決算を発表。「今期経常は9%減益、0.3円減配へ」が嫌気された。21年2月期の経常利益(非連結)は前の期比29.9%減の20.4億円になり、連結決算に移行する22年2月期の同利益も前期非連結比8.5%減の18.7億円に減る見通しとなった。

■UUUM <3990>  1,773円 (-143円、-7.5%)

 UUUM <3990> [東証M] が3日ぶり急反落。14日大引け後に決算を発表。「6-2月期(3Q累計)経常が53%減益で着地・12-2月期も31%減益」が嫌気された。21年5月期第3四半期累計(20年6月-21年2月)の連結経常利益は前年同期比53.5%減の4億7400万円に大きく落ち込み、通期計画の7億9000万円に対する進捗率は60.0%にとどまり、4年平均の92.5%も下回った。

■バリュエンス <9270>  2,633円 (-197円、-7.0%)

 バリュエンスホールディングス <9270> [東証M] が急反落。14日大引け後に決算を発表。「上期最終が赤字転落で着地・12-2月期は赤字拡大」が嫌気された。21年8月期第2四半期累計(20年9月-21年2月)の連結最終損益は1.2億円の赤字(前年同期は3.6億円の黒字)に転落した。

■マネックスG <8698>  1,002円 (-71円、-6.6%)

 東証1部の下落率8位。マネックスグループ <8698> が5日ぶり急反落。14日に米ナスダック市場に米国の仮想通貨交換業大手のコインベースが株式上場(IPO)した。コインベースの株価は参考価格250ドルに対し52%高い381ドルで初値をつけた。その後、429.54ドルまで上昇し、時価総額は日本円換算で12兆円強まで膨らんだが、買い一巡後は伸び悩み初値を下回る328.28ドルで取引を終えた。コインベースの上場に伴う材料出尽くし感から、マネックスGには売りが膨らんだ。

■大塚HD <4578>  4,311円 (-53円、-1.2%)

 大塚ホールディングス <4578> が続落。SMBC日興証券は14日、同社株の目標株価を5500円から5400円に小幅に下方修正した。投資評価の「1」は継続した。新規抗精神病薬のレキサルティ(アジテーション)に関して中間解析結果から試験続行が決定した。試験の終了は22年前半の見込み。これに伴い、同証券では同薬の上市時期の予想を1年間遅延させた。この遅延は短期的にはネガティブだが、レキサルティの成功確率に対する見方は変わらないと同証券ではみている。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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