【特集】好業績続く“中小型株”、21年3月期【業績上振れ】候補〔第2弾〕 <成長株特集>
フジ住 <日足> 「株探」多機能チャートより
時価総額350億円以上3000億円未満の東証1部銘柄を対象とした「好業績続く“中小型株”、21年3月期【業績上振れ】候補〔第1弾〕」(4月11日配信)に続き、時価総額350億円未満の銘柄を対象とする第2弾をお届けします。
本特集では、今月下旬から本格化する21年3月期の本決算発表を前に、4-12月期(第3四半期累計)の業績が好調で通期計画に対する進捗率が高く、上方修正する可能性の高い銘柄を追った。今回は足もとで増益基調が続き、22年3月期も業績拡大が期待される中小型株に照準を合わせた。
下表では、11日時点の時価総額が50億円以上350億円未満の東証1部銘柄を対象に、(1)4-12月期(第3四半期累計)経常利益の通期計画に対する進捗率が80%以上、(2)同進捗率が過去5年の平均を5ポイント超上回る、(2)四半期ベースの経常増益が2四半期以上継続、といった条件を満たした26社を選び出し、進捗率が大きい順に記した。
なかでも、4-12月期の経常利益が通期計画をすでに超過している、フジ住宅 <8860> 、プロネクサス <7893> 、東都水産 <8038> 、エムアップホールディングス <3661> 、ウッドワン <7898> 、綿半ホールディングス <3199> 、太平洋興発 <8835> 、テンポイノベーション <3484> は業績上振れが濃厚とみられる。
また、四半期ベースの経常増益を5四半期以上も続けている、クロップス <9428> 、ライドオンエクスプレスホールディングス <6082> 、ベネフィットジャパン <3934> 、東光高岳 <6617> は、22年3月期も安定的な利益成長が期待できそうだ。このほか、直近3ヵ月の10-12月期に四半期ベースの過去最高益を更新した、イチケン <1847> 、イチネンホールディングス <9619> 、イーグランド <3294> は、これから力強い成長が期待できる銘柄としてマークしておきたい。
四半期
対通期 ┌─ 経常利益 ─┐ 増益 予想
コード 銘柄名 進捗率 4-12月 通期計画 連続期数 PER
<8860> フジ住 187 3745 2000 2 20.4
<7893> プロネクサス 129 2906 2250 2 21.1
<8038> 東都水 118 1416 1200 3 19.1
<3661> エムアップ 117 956 820 7 48.9
<7898> ウッドワン 113 1358 1200 7 20.8
<3199> 綿半HD 107 3599 3350 3 12.2
<8835> 太平発 106 466 440 2 15.2
<3484> テンポイノベ 103 693 671 2 35.2
<1847> イチケン 98.4 4172 4240 2 5.0
<9312> ケイヒン 96.4 1884 1955 4 6.4
<7475> アルビス 96.1 2320 2413 3 14.5
<9380> 東海運 95.2 653 686 3 21.8
<3853> アステリア 93.1 419 450 3 48.3
<3658> イーブック 91.2 866 950 4 23.1
<9619> イチネンHD 89.2 5711 6400 4 13.0
<9428> クロップス 88.7 1769 1995 10 7.8
<2487> CDG 88.2 441 500 2 22.1
<6082> ライドオンE 87.7 1922 2191 5 13.0
<1909> 日本ドライ 87.0 1739 2000 2 9.2
<3934> ベネフィJ 86.5 1092 1263 7 13.2
<6485> 前沢給装 86.3 2106 2440 2 15.4
<9319> 中央倉 83.2 1448 1740 2 17.8
<4022> ラサ工 83.1 1746 2100 3 12.2
<1972> 三晃金 81.9 1720 2100 2 8.0
<3294> イーグランド 81.2 974 1200 2 7.5
<6617> 東光高岳 80.3 1928 2400 5 23.0
※経常利益の単位は百万円。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。増益連続期数は四半期ベースの連続回数。4-12月期決算発表以降に上方修正した企業は除いた。
株探ニュース