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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 バリューシフトが本格的に動き出す可能性


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29330 -160 (-0.54%)
TOPIX先物 1995.5 +12.0 (+0.60%)
シカゴ先物 29350 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場はNYダウ、S&P500が下落する一方、ナスダックは上昇。米連邦準備理事会(FRB)は、昨年4月から実施していた大手行を対象にした補完的レバレッジ比率(SLR)に関する緩和措置を期限である3月末で終了すると発表。これを受けた金融株の弱い値動きが重荷となった。一方で、長期金利が落ち着いた動きを見せていたことからハイテク株が物色され、ナスダックは上昇している。

 シカゴ先物清算値は大阪比140円安の2万9350円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比60円高の2万9550円で始まり、2万9630円まで上昇幅を広げた。ただし、早い段階で下落に転じ、米国市場の取引開始後には一時2万8930円と2万9000円を割り込んでいる。引けにかけては持ち直す形となり、2万9330円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り優勢のスタートとなろう。売り一巡後はハイテク株の上昇によるナスダックの反発を受けて、先週末の大幅な下落に対する自律反発が意識されやすいところだ。しかし、日銀の金融政策点検を踏まえた政策修正の発表により、しばらくはリバランスの状況を見極める必要がある。日銀はETFの買い入れについて、今後、指数の構成銘柄が最も多いTOPIXに連動するもののみを買い入れると発表。NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)にアルゴが発動した結果、NT倍率は先物中心限月で一時14.82倍に急低下している。バリューシフトへの流れが本格的に動き出すことも視野に、TOPIX型シフトを想定したスタンスに向かう可能性が高まっている。

 NT倍率の急低下に伴うカバーは入りやすいと考えられるが、日経平均株価は節目の3万円を割り込む一方、TOPIXが昨年来高値を更新している状況では、TOPIX型への資金流入は継続しやすいだろう。そのため、NTショートによるスプレット狙いのほか、日経225先物のショート比率を抑えたTOPIXロングが有効になると想定する。

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