【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─いま人気の銘柄に共通する、あるポイントとは?
株式アドバイザー 北浜流一郎
「いま人気の銘柄に共通する、あるポイントとは?」
●銘柄紹介からスタートしよう
今回は特別に銘柄紹介からスタートしたい。理由は、「な~んだ」ということなのだけれど。さて、早速始めよう。
まずは、極洋 <1301> だ。エビやカニ、マグロなどを中心に、あらゆる魚類を扱う 水産加工、水産商事に強く、コロナ禍では家食や量販店向けなどが伸びた。今後はレストラン、冷凍食品向けが伸びると見てよく、株も期待が持てる。
次は大成建設 <1801> だ。大手ゼネコンで、コロナ禍の影響を受けたものの、昨年末時点で2兆2300億円もの受注残を抱え、仕事量は十分。今後は採算が落ちる見込みながら、受注が大きく減少することは考えられず、株価も続伸する確率が高い。
続いては、東洋紡 <3101> になる。PCR検査試薬の需要増やエアバッグ用基布も需要回復が見込める状況であり、株も続伸する確率が高い。化学株ではADEKA <4401> がある。樹脂加工剤やパン・菓子用の加工油脂などに強い会社であり、両分野とも経営環境が好転、株価は緩やかな浮上が見込める。
フィットネスクラブの草分け的存在であるセントラルスポーツ <4801> も、現在水準ならまだ上昇余力ありと見てよい。緊急事態宣言の全面解除が決まったことで、今後次第に集客が戻ると見るのが自然。株も騰勢を取り戻す方向にある。
需要増がすでに確定的になっているのが自動車だ。となると、豊田自動織機 <6201> になる。上昇スピードはのんびりタイプながら、堅調高なら見込める。
建設機械ならオーソドックスにコマツ <6301> で良い。そして、重電では選択と集中の断行が成果をあげつつある日立製作所 <6501> になる。
銘柄数がいつになく多くなっているが、あえてさらに増やして伊藤忠商事 <8001> も忘れてはなるまい。すでに幾度も取りあげているが、またまただ。
大和証券グループ本社 <8601> も加え、さらに海上物流の復活で用船の逼迫状態が続いていることを考えると日本郵船 <9101> や三菱倉庫 <9301> も引き続き有望だ。そして、最後になかなか客足が戻らず、厳しい経営が続いている日本航空 <9201> だ。
以上、銘柄は多岐にわたったが、なぜこれらの銘柄を取り上げたのか。
●まだある、ゼロイチ銘柄
すでに、お気づきの方もおられるだろうが、タネ明かしをしておこう。投資経験の長い人は、「01(ゼロイチ)」銘柄という用語を覚えておられるのではないだろうか。
もう大分昔のこと、コード番号に「××01」と末尾が「01」がつく銘柄が人気を集めたことがあった。上場の歴史が古く、各業種を代表する銘柄であり、それらがどんどん買い上げられたのだ。いまも同じようなことが起きていることから、上述の銘柄になった。こういうことである。
随分多くの銘柄を取り上げたが、実は他にも多数ある。富士フイルムホールディングス <4901> 、キッコーマン <2801> 、AGC <5201> 、日本製鉄 <5401> 、古河電気工業 <5801> 、東洋製罐グループホールディングス <5901> 、ツガミ <6101> 、NEC <6701> 、島津製作所 <7701> 、三井不動産 <8801> 、TBSホールディングス <9401> 、帝人 <3401> などだ。
2021年3月19日 記
株探ニュース