【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が2週連続で高水準に買い越す一方、個人は2週連続で大規模売り (2月第2週)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
●海外勢が2週連続で高水準に買い越す一方、個人は2週連続で大規模に利益確定売りに動く
東証が18日に発表した2月第2週(8日~12日)の投資部門別売買動向(現物)によると、リスクオン相場の様相が強まり日経平均株価が前週末比740円高の2万9520円と大幅続伸して30年半ぶりの高値を更新したこの週は、海外投資家が2週連続で買い越した。買越額は3451億円と前週の4215億円から縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で2週連続で買い越した。買越額は1258億円と前週の4342億円から急減した。現物と先物の合算でも2週連続で買い越し、買越額は4709億円と前週の8558億円から大幅に縮小した。証券会社の自己売買も2週連続で買い越し、買越額は4644億円と前週の3305億円から拡大した。
一方、個人投資家は2週連続で売り越し、売越額は4303億円と前週の4041億円から増加した。前週に続き昨年11月4週以来の大きさと利益確定売りが膨らんだ。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は5週連続で売り越し、売越額は741億円と前週の1538億円から縮小した。投資信託も9週連続で売り越し、売越額は1337億円だった。事業法人も3週連続で売り越し、売越額は1360億円だった。
日経平均が30年半ぶりの高値を更新する中、海外投資家が2週連続で高水準に買い越す一方、個人投資家は2週連続で大規模に利益確定売りに動いた格好だ。
■投資部門別売買代金差額 (2月8日~12日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
2月 ―――
第2週 3,451 ▲741 ▲4,303 [ ▲4,468 165 ] 29,520円 ( +740 円)
第1週 4,215 ▲1,538 ▲4,041 [ ▲3,967 ▲74 ] 28,779円 ( +1115 円)
1月 ―――
第4週 ▲748 ▲1,028 4,300 [ 1,877 2,422 ] 27,663円 ( -968 円)
第3週 ▲1,340 ▲1,718 1,700 [ 278 1,422 ] 28,631円 ( +112 円)
第2週 2,614 ▲2,169 537 [ ▲770 1,307 ] 28,519円 ( +380 円)
第1週 3,647 527 ▲2,821 [ ▲3,128 306 ] 28,139円 ( +694 円)
12月 ―――
第5週 ▲74 ▲94 ▲2,541 [ ▲2,303 ▲238 ] 27,444円 ( +787 円)
第4週 ▲500 365 ▲196 [ ▲851 655 ] 26,656円 ( -106 円)
第3週 1,655 61 ▲1,238 [ ▲2,098 860 ] 26,763円 ( +110 円)
第2週 2,557 1,747 ▲910 [ ▲1,402 492 ] 26,652円 ( -98 円)
第1週 1,599 1,230 1,351 [ ▲271 1,622 ] 26,751円 ( +106 円)
11月 ―――
第4週 4,366 600 ▲4,966 [ ▲4,792 ▲174 ] 26,644円 ( +1117 円)
第3週 3,331 ▲1,506 ▲2,343 [ ▲2,805 461 ] 25,527円 ( +141 円)
第2週 3,842 ▲1,334 ▲6,882 [ ▲6,800 ▲82 ] 25,385円 ( +1060 円)
第1週 3,572 ▲104 ▲4,311 [ ▲3,514 ▲796 ] 24,325円 ( +1348 円)
10月 ―――
第4週 ▲1,060 ▲231 875 [ 232 643 ] 22,977円 ( -539 円)
第3週 ▲26 20 23 [ ▲792 816 ] 23,516円 ( +105 円)
第2週 696 ▲88 1,555 [ 164 1,390 ] 23,410円 ( -209 円)
第1週 4,170 ▲181 ▲2,576 [ ▲2,821 244 ] 23,619円 ( +589 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース