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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):イメージワン、エイトレッド、安永

イメージワン <日足> 「株探」多機能チャートより
■イメージ ワン <2667>  692円  +41 円 (+6.3%) 一時ストップ高   本日終値
 イメージ ワン<2667>は一時ストップ高。この日午後の日本経済新聞電子版で「4月から病院向けの電子カルテシステムを安価で導入できるようにする。サブスクリプション(定額課金)で、料金は100床程度の病院で月80万円程度となる」と報じられたことが好材料視された。記事によると、サブスクリプション方式にすることで、5年程度の長期間で電子カルテを利用する場合、大手メーカーの同様のシステムに比べて必要な総費用は3分の1程度に抑えられるとしている。中小病院は大手に比べて電子カルテの導入が遅れていることから、安価な選択肢を増やすことで、導入実績を伸ばすことが期待されている。

■エイトレッド <3969>  2,797円  +127 円 (+4.8%)  本日終値
 エイトレッド<3969>が4連騰と上値追い加速、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線をマドを開けて上に抜けてきた。ワークフローソフトをパッケージ及びクラウドで提供するが、企業のテレワーク導入が進むなか商機を捉えている。21日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は好調なクラウドサービスが牽引して、営業利益段階で前年同期比25%増の5億100万円と好調な伸びを達成しており、これが好感される形で買いを呼び込んだ。21年3月期営業利益は前期比11%増の6億5000万円と2ケタ成長を見込んでいる。

■安永 <7271>  1,298円  +47 円 (+3.8%)  本日終値
 安永<7271>は続伸。21日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を285億円から294億円(前期比13.8%減)へ、営業損益を8億円の赤字から5億円の赤字(前期5億1800万円の黒字)へ、最終損益を14億円の赤字から10億円の赤字(同4億2100万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。主にエンジン部品事業で同社及びタイ子会社の売上高が増加し、それに伴い営業利益が良化する見通し。また、為替差益の発生なども寄与する。

■ピープル <7865>  1,202円  +38 円 (+3.3%)  本日終値
 ピープル<7865>が続伸。同社は21日取引終了後に、20年12月度の月次業績動向(連結)を発表し、売上高が前年同月比52.2%増の約5億8900万円になったことが好感されたようだ。国内外でクリスマス商戦への最後の追い込みや、年始商戦に向けて流通からの出荷依頼が重なったことが売上高の伸びにつながった。国内では屋内遊具・乗り物カテゴリーや育児・家具カテゴリーが好調だったほか、海外でもインターネット店を中心に前年を大きく超える出荷となった。

■ドーン <2303>  3,480円  +100 円 (+3.0%)  本日終値
 ドーン<2303>が大幅高で3連騰。昨年12月下旬を境に調整を続けていたが、ここにきて売り物が切れて戻り足を鮮明としている。地理情報システムの開発やクラウドサービスを手掛けている。クラウド型緊急通報システム「NET119」が好調なほか、消防機関向け映像通報システム「Live119」も順調に運用実績を重ねている。また、警察向け「Live110」の採用も有力視されている状況で、業績も成長期待が強い。株式需給面では外資系経由の空売り残が積み上がっていたことで、その買い戻し圧力が株価押し上げ要因となっている。

■常磐開発 <1782>  9,410円  +260 円 (+2.8%)  本日終値
 常磐開発<1782>が後場急上昇。午後1時15分ごろ、MBOの一環として行われているTOBに関して、公開買い付け者であるエタニティ(福島県いわき市)がTOB価格を7800円から9000円へ引き上げ、買付期間を1月25日までから2月9日までに変更したことが好材料視されたようだ。

■Jテック・C <3446>  3,830円  +105 円 (+2.8%)  本日終値
 ジェイテックコーポレーション<3446>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、3次元大量細胞継代培養自動化技術「J-iSS(ジス)」が、近畿経済産業局主催の「関西ものづくり新撰2021」に選定されたと発表しており、これが好材料視された。「関西ものづくり新撰2021」は、独自性・市場性・信頼性が優れている関西ものづくり企業の開発製品・技術などについて、近畿経済産業局が選定するもの。今回選定された「J-iSS」は、低コストかつ大量の細胞が要求される再生医療等製品や創薬スクリーニングの分野に対して適用を目指したもので、経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)の支援・補助のもと、同社と大阪大学とで共同研究開発を行ったとしている。なお、同件による21年6月期の業績への影響は軽微としている。

■メタップス <6172>  770円  +21 円 (+2.8%)  本日終値
 メタップス<6172>が5連騰。この日、SaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」が、米ドキュサインの電子署名「DocuSign eSignature」との連携を開始したと発表しており、これが好感された。「DocuSign eSignature」は、世界で82万社以上が導入し数億人が利用する、世界有数の電子署名。今回の連携により、各SaaSにログインする際に必要なIDやパスワードを個別に管理する必要がなくなり、「メタップスクラウド」の認証基盤を利用することで、「DocuSign eSignature」へのシングルサインオンによるログインが可能になるとしている。

■カンセキ <9903>  3,010円  +69 円 (+2.4%)  本日終値
 カンセキ<9903>が3日続伸。21日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を397億5800万円から410億円(前期比12.9%増)へ、営業利益を24億2000万円から30億円(同72.0%増)へ、純利益を14億6000万円から18億円(同77.3%増)へ上方修正し、あわせて従来10円を予定していた期末配当を12円に引き上げると発表したことが好感された。巣ごもり需要が継続発生していることや寒波到来により、灯油や暖房用品の動きが活発化したことが要因としている。なお、年間配当は22円(従来予想20円)となり、前期実績に対しては9円50銭の増配となる予定だ。

■ポエック <9264>  3,070円  +70 円 (+2.3%)  本日終値
 ポエック<9264>が高い。午後2時ごろ、「景観配慮型防潮堤SEA WALL(シーウォール)」の大口受注を獲得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。受注金額は6000万円で、納期は21年8月期中の予定。受注先などは非開示としている。なお、21年8月期に売り上げ計上する見込みだが、業績への影響は現在精査中としている。

●ストップ高銘柄
 サン電子 <6736>  3,500円  +504 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 アクセスHD <7042>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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