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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):カプコン、モダリス、弁護士COM

カプコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■モダリス <4883>  2,966円  +241 円 (+8.8%)  本日終値
 モダリス<4883>が5連騰。SMBC日興証券が21日付で、投資評価を新規「1」、目標株価3500円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同社技術は、遺伝子配列を切断せずに、標的配列特異的に遺伝子発現制御を行う世界でも数少ない技術であり、グローバル類似企業と比較して株価が割安であると指摘。導出品の臨床試験入り(MDL-201、MDL-202、MDL-204)と自社製品(MDL-101、MDL-104)の製薬企業への導出契約の締結が、21年のカタリストとなると見込んでいる。

■HENNGE <4475>  10,530円  +800 円 (+8.2%)  本日終値
 HENNGE<4475>が6日続伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう、SaaS認証基盤(IDaaS)「HENNGE One」が河合楽器製作所<7952>に採用されたことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。HENNGE Oneは、Microsoft 365、Google Workspace、Box、LINE WORKSなど、さまざまなクラウドサービスに対して横断的に安全なアクセスとシングルサインオン機能などを提供するSaaS認証基盤。河合楽はメールサービスをクラウド化するために導入したという。

■弁護士ドットコム <6027>  11,710円  +550 円 (+4.9%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が3連騰。21日の取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」について、マイナンバーカードに連動した電子署名サービスを21年夏にも始めると発表しており、これが好感された。同日発表した、クラウドサインの21年機能開発ロードマップのなかで明らかにしたもので、マイナンバーカードに内蔵された電子証明書による電子署名に対応することで、印鑑証明など公的機関の証明や実印が必要な個人との契約締結を、クラウドサインにより電子化することが可能になるという。また、エンタープライズ企業向け機能として、契約書類の閲覧権限を高度に管理するキャビネット機能や契約書類を受信時の「無権代理」承認を防止する受信時承認ワークフロー機能など15の機能実装を予定しているという。

■ISID <4812>  3,830円  +175 円 (+4.8%)  本日終値
 ISID<4812>が大幅続伸し昨年来高値を更新した。21日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が1050億円から1086億7900万円(前の期比7.9%増)へ、営業利益が105億円から121億8900万円(同21.0%増)へ、純利益が69億1100万円から73億6200万円(同18.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。ビジネスソリューションやコミュニケーションITセグメントを中心に売上高が予想を上回ったことが要因という。なお業績上振れに伴い、従来43円を予定していた期末配当を49円に引き上げた。年間配当は92円(従来予想86円)となり、前の期に比べて15円の増配となる。

■岩谷産業 <8088>  7,210円  +310 円 (+4.5%)  本日終値
 岩谷産業<8088>が4日ぶりに反発。岡三証券が21日付で投資判断を新規「強気」、目標株価8550円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。20年10月に菅義偉総理が50年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする目標を掲げており、その目標達成のためには水素の活用が必要不可欠であると指摘。また、世界的にも進む脱炭素の流れのなかで、同社の水素事業の収益拡大が期待できることや、LPガス販売の拡大が期待できること、更に、22年3月期予想PERで株価に割安感があるとみられるためとしている。

■アルペン <3028>  2,394円  +101 円 (+4.4%)  本日終値
 アルペン<3028>が大幅高に買われ、昨年来高値を更新した。21日の取引終了後、21年6月期の連結業績予想について、売上高を2300億3000万円から2350億円(前期比7.8%増)へ、営業利益を63億9500万円から133億円(同3.2倍)へ、純利益を36億1900万円から84億4000万円(前期1700万円)へ上方修正したことが好感された。上期に新型コロナウイルス感染症の拡大によるマイナス影響があったものの、密を避けられるスポーツやレジャーとして、ゴルフやアウトドア用品が好調に推移したほか、注力していたスポーツアパレルが伸長し、売上高が前回予想を上回ったという。また、在庫水準の適正化による処分販売の減少と、適切な売価コントロールにより売上総利益率が改善したことに加え、コロナ禍を契機に経費水準の見直しを行ったことも寄与した。

■カプコン <9697>  7,140円  +270 円 (+3.9%)  本日終値
 カプコン<9697>が高い。21日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を850億円から920億円(前期比12.8%増)へ、営業利益を255億円から305億円(同33.6%増)へ、純利益を180億円から210億円(同31.7%増)へ上方修正したことが好感された。デジタルコンテンツ事業で、新作タイトル「バイオハザード RE:3」が堅調に推移するとともに、前期発売の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」が続伸するなど、採算性の高いリピートタイトルが息の長い売行きとなっていることや、3月発売予定の大型新作タイトル「モンスターハンターライズ」の受注が順調な滑り出しとなっていることが要因。また、アミューズメント機器事業で、11月に投入した新機種「モンスターハンター:ワールド」が好調に推移しているほか、当初販売を予定していた1機種に対して3機種の投入を予定していることも寄与するとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来25円を予定していた期末配当を10円増額して35円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。年間配当は60円(従来予想50円)となり、前期実績に対しては15円の増配になる予定だ。

■ブイキューブ <3681>  3,385円  +95 円 (+2.9%)  本日終値
 ブイキューブ<3681>が反発。21日の取引終了後、関連会社テレキューブサービスがアルプスアルパイン<6770>と共同で、個室型ワークブース「テレキューブ」を活用した採用活動の実証実験を開始したと発表しており、これが好感された。今回の実証実験は、感染症対策としてオンライン面接が増加している現状を踏まえて行われるもので、アルプスアルへの入社を希望する学生や転職希望の人に、「テレキューブ」の利用券を無償提供することで、学生や転職希望者の負担なく、実際の利用ニーズやサービス課題を検証することを目的としているという。なお、実証実験は3月まで行われる。

■ガンホー <3765>  2,600円  +35 円 (+1.4%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が続伸。21日の取引終了後、ニンテンドースイッチ向けゲーム「ニンジャラ」が、世界累計600万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これが好材料視された。「ニンジャラ」は、ニンジャ×チャンバラの世界をもとに、「ニンジャガム」と呼ばれるガムを駆使して高低差のあるステージを縦横無尽に駆け巡り、多様な武器で変幻自在の3Dアクションバトルを楽しむことができるニンジャガムアクションゲーム。昨年6月25日にリリースして以降、順調にDL数を伸ばし、今年1月18日に600万DLを突破したという。

■KOA <6999>  1,589円  +21 円 (+1.3%)  本日終値
 KOA<6999>は4日続伸し昨年来高値を更新した。21日の取引終了後、集計中の第3四半期累計(20年4~12月)連結業績について、売上高が345億5000万円から356億9900万円(前年同期比4.4%減)へ、営業利益が9億円から12億3100万円(同20.7%増)へ、純利益が5億9000万円から8億5100万円(同21.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。主に、全地域における自動車用途向けや欧米地域における代理店向け販売が、想定よりも好調に推移したことが要因としている。

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