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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】売り一巡後はNTロングによるスプレッドを狙ったトレードに


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 25260 -100 (-0.39%)
TOPIX先物 1710.5 -4.5 (-0.26%)
シカゴ先物 25280 -80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 12日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。欧米で新型コロナウイルス感染症の新規感染者数増加に歯止めがかからず、米国では入院患者数が連日で過去最多を更新するなか、景気への影響が改めて懸念された。前日のニューヨーク市による飲食店の営業規制に加えて、この日はシカゴ市が30日間の外出自粛を要請したと伝わったことも嫌気された。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比80円安の2万5280円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円高の2万5410円で始まった。ナイトセッション開始直後に2万5480円まで上昇する場面がみられたが、その後は2万5400円から2万5450円レベルでの保ち合いが継続。しかし、シカゴ市が外出自粛を要請したと伝わると米国市場が引けにかけて下げ幅を広げており、この流れから一時2万5210円まで下落。引け間際にやや買い戻され、2万5260円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まりそうである。これによりSQ値は権利行使価格の2万5250円辺りとなると考えられ、ひとまず2万5000円が支持線として引き続き意識されやすいだろう。ただし、日本国内でも新型コロナウイルス感染症の拡大が続いており、冬場の増加は想定されていたとはいえ重荷となる。ポジションを一方向に傾けづらい状況の中において、売り一巡後は相対的に日経225型が優位となるとみられる。NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッドを狙ったトレードになりそうだ。

 売りが先行することからSQ値については安い価格で決まると考えられ、これがサポートとして意識されるかを見極めたいところ。SQ値を上回っての推移となるようであれば、よりNTロングのポジションで対応したい。米VIX指数は8%上昇しているが、それでも25.35とボトム圏で推移しており、リスクオフにはならないとみられる。海外勢は相対的に日本株比率が低いこともあり、今回の上昇において日経平均株価はS&P500にアウトパフォームしつつあることを考えれば、日本株比率を引き上げる必要がある。

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