【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ケアネット、メドピア、スノーピーク (12日大引け後 発表分)

　12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　ケアネット <2150> [東証Ｍ]　　★今期経常を2倍上方修正・最高益予想を上乗せ
　◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の6.1億円→13億円に2.1倍上方修正。増益率が3.2％増→2.2倍に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルス感染症の影響による製薬企業のDX化推進に伴うリモートワーク拡大を背景に、医療情報サイト「ケアネット」を通じた医薬営業支援サービスの受注が増加し、売上高が計画を42.9％上回ることが利益を押し上げる。

　レスターＨＤ <3156> 　　★今期最終を一転40％増益・11期ぶり最高益に上方修正、配当も15円増額
　◆21年3月期の連結最終利益を従来予想の50億円→80億円に60.0％上方修正。従来の12.6％減益予想から一転して39.8％増益を見込み、一気に11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。菱洋エレクトロ <8068> 株式の売却益35億円を特別利益に計上することが最終利益を押し上げる。
　　併せて、今期の年間配当を従来計画の70円→85円(前期は80円)に増額修正した。

　Ｅストアー <4304> [ＪＱ]　　★上期経常は87％増益・通期計画を超過
　◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比86.7％増の5億4900万円に拡大して着地。企業のDX投資の高まりやM&A効果でWebショップ運営・販促支援システムを主力とするシステム事業の収益が急増したほか、顧客のEC売り上げに連動する決済事業も巣ごもり需要を背景に拡大した。
　　通期計画の4億5900万円をすでに19.6％上回っており、業績上振れが期待される。

　ＩＰＳ <4335> [ＪＱ]　　★上期経常を3.3倍上方修正、通期も増額
　◆21年6月期上期(7-12月)の連結経常利益を従来予想の3000万円→1億円に3.3倍上方修正。テレワークの本格導入で交通費をはじめとした販管費が大幅に減少することが寄与。新型コロナウイルの感染拡大による影響が想定より軽微なことも上振れの要因となる。
　　併せて、通期の同利益を従来予想の1億5000万円→2億円に33.3％上方修正。増益率が3.1倍→4.2倍に拡大し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　メドピア <6095> 　　★今期経常は42％増で4期連続最高益更新へ
　◆20年9月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の11.3億円に伸びて着地。続く21年9月期も前期比42.5％増の16.1億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力のドクタープラットフォーム事業で医師会員基盤の拡大や広告価値の向上などに注力し、製薬企業からの収益拡大を図るほか、ヘルスケアソリューション事業ではオンライン健康相談や特定保健指導の導入件数の増加を見込む。

　りたりこ <6187> 　　★今期経常を一転18％増益・最高益に上方修正
　◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の9.2億円→11.5億円に25.0％上方修正。従来の5.9％減益予想から一転して17.6％増益を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。既存事業の順調な推移やオンライン支援の本格化を背景に売上高が堅調に推移するなか、営業効率が改善することなどが利益を押し上げる。

　平田機工 <6258> 　　★今期経常を30％上方修正、配当も5円増額
　◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→26億円に30.0％上方修正。減益率が30.1％減→9.1％減に縮小する見通しとなった。5Gの本格化やデータセンター需要の高まりを背景に半導体関連設備が伸びるほか、電気自動車関連生産設備の受注が回復基調にあることが上振れの要因となる。
　　業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の25円→30円(前期は40円)に増額修正した。

　スター精 <7718> 　　★今期経常を2.6倍上方修正、配当も2円増額
　◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の7億円→18億円に2.6倍上方修正。減益率が88.6％減→70.8％減に縮小する見通しとなった。フードデリバリー向け小型プリンターや中国向け工作機械などの販売が想定より伸びることが寄与。
　　業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の56円→58円(前期は56円)に増額修正した。

　スノーピーク <7816> 　　★今期経常を34％上方修正・最高益予想を上乗せ
　◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の10.2億円→13.6億円に33.5％上方修正。増益率が6.3％増→42.0％増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ソーシャルディスタンスを確保したアウトドアレジャーとしてキャンプ人気が高まるなか、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

　コーア商ＨＤ <9273> 　　★7-9月期(1Q)経常は5.7倍増益で着地
　◆21年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比5.7倍の6.9億円に急拡大して着地。主力の原薬販売事業で循環器官用薬や中枢神経系用薬向け原薬の販売が好調だったことが寄与。製造受託の拡大で医薬品製造販売事業が黒字転換したことも大幅増益に貢献した。

　アルファＰ <9467> [東証Ｍ]　　★上期経常が68％増益で着地
　◆21年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比67.5％増の10.4億円に拡大して着地。各電子ストアで実施したキャンペーンなどが奏功し、電子書籍の売上高が大きく伸びたことが寄与。戦略的に強化しているマンガは刊行点数の増加に加え、親和性の高い電子書籍の好調により大幅に伸長した。

株探ニュース