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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

日本テレホン <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本テレホン <9425>  486円 (+80円、+19.7%) ストップ高

 日本テレホン <9425> [JQ]が連日のストップ高。安倍晋三首相の辞任に伴う自民党総裁選で菅義偉官房長官が優勢になっていると伝えられており、通信料金の値下げに拍車がかかるとの見方から、格安・中古スマホ関連である同社への思惑買いが継続したようだ。なお、同じく関連銘柄の日本通信 <9424> も続伸した。

■駅探 <3646>  610円 (+100円、+19.6%) ストップ高

 駅探 <3646> [東証M]がストップ高。8月31日の取引終了後、人工知能(AI)を活用したオンデマンド型配車システムなどを提供する未来シェア(北海道函館市)と、日本国内におけるMaaS事業推進を目的に業務提携することで基本合意したと発表したことが好感された。今回の提携により、駅探は未来シェアからオンデマンド配車機能やMaaSに関する2次交通情報の提供を受ける一方、駅探からは公共交通機関など定時制のある移動手段の経路検索機能や決済機能を含めたMaaSプラットフォーム、また観光型MaaSに対応したインバウンドプロモーション機能の提供を行うという。なお、21年3月期業績への影響は現時点で不明としている。

■インタファク <4057>  7,550円 (+1,000円、+15.3%) ストップ高

 直近IPO銘柄が今週に入って再び人気化。特に今年6月下旬以降に上場した銘柄群に買いが集中した。6月以降に新規公開されたIPO銘柄はコロナ禍のなかで上場してきた銘柄という点がポイントで、「業態的にも新型コロナに強いデジタル系の銘柄が多い」(国内ネット証券)という。1日は上場して最も日の浅いインターファクトリー <4057> [東証M]がストップ高に買われたほか、ティアンドエス <4055> [東証M]、Sun Asterisk <4053> [東証M]、日本情報クリエイト <4054> [東証M]、アイキューブドシステムズ <4495> [東証M]、KIYOラーニング <7353> [東証M]、エブレン <6599> [JQ]、コマースOneホールディングス <4496> [東証M]、コパ・コーポレーション <7689> [東証M]などが一斉高となった。

■アズ企画設計 <3490>  1,130円 (+137円、+13.8%) ストップ高

 アズ企画設計 <3490> [JQ]がストップ高。8月31日の取引終了後、販売用不動産の売却とその取得に際して調達した借入金の返済を発表しており、これが好感されたようだ。売却したのは東京都目黒区の店舗・事務所で、売却金額は非開示だが、20年2月期の売上高(55億900万円)の10%相当額以上という。また、取得に際して調達した借入金4億5000万円を返済した。同時に、東京都板橋区の販売用不動産(共同住宅)を売却したとも発表した。売却金額は非開示だが、直近5年間の経常利益の平均額1億8700万円の30%相当額以上としている。なお、同社では21年2月期業績予想を非開示としている。

■BBタワー <3776>  293円 (+31円、+11.8%)

 ブロードバンドタワー <3776> [JQ]が大幅続伸。同社は8月31日、子会社のエーアイスクエアが手掛ける社内問い合わせ自動応答サービス「AI人事総務」がヨネックス <7906> [東証2]に導入されたことを明らかにしており、更なる導入先の拡大などが期待されたもよう。また、同日には子会社のティエスエスリンクが、サーバーやパソコンから共有ファイルのコピーを禁止する情報漏洩対策ソフト「コプリガード Ver.5.4」を発売したと発表しており、これも買い手掛かりのひとつとなったようだ。

■ITbook <1447>  571円 (+54円、+10.4%)

 ITbookホールディングス <1447> [東証M]が続急騰。1日1日からマイナンバーカード所有者へのポイント還元策「マイナポイント」事業が始まった。事前の申し込みは低調ながら、政府はマイナンバーカードの普及や個人消費の喚起及びキャッシュレス化の進展を目的に同事業に力を入れていく構えだ。次期総裁の有力候補である菅官房長官が1日の閣議後の記者会見で「カード普及の起爆剤として期待している」とコメントしたことも伝わっており、マイナンバー関連の最右翼に位置する同社株に人気が集まった。

■イード <6038>  776円 (+62円、+8.7%)

 イード <6038> [東証M]が大幅高。同社は1日、ジゴワッツ(東京都中央区)と共同開発したスマートフォンをクルマの鍵として使える「バーチャルキー」が、IDOM <7599> が手掛けるファイナンシングサービス「ガリバースマートローン」に提供すると発表。これが材料視されたようだ。「バーチャルキー」は、自動車の鍵をスマートフォンに置き換えるスマートロックシステムで、ジゴワッツの認証基盤技術「JigoAuth」を利用した認証サーバとスマートフォンアプリ、及び専用車載器で構成。自動車の鍵の施錠・開錠だけでなく、プッシュスタートボタンの有効化・無効化操作ができる。

■ロコンド <3558>  4,010円 (+285円、+7.7%)

 ロコンド <3558> [東証M]が続急伸、前日8月31日の大幅高に続き上値指向を鮮明とした。同社は靴を中心とする通販サイト「ロコンド」を運営しているが、巣ごもり消費を捉え業績回復色を強めている。同社は31日取引終了後、eコマース事業を手掛けるBEENOS <3328> と越境ECの包括的業務提携を締結したことを発表。国産ブランドやD2Cの海外販売を加速する方針で、これが株価を強く刺激する格好となった。なお、1日はBEENOSも株価を続伸させた。

■ログリー <6579>  3,980円 (+285円、+7.7%)

 ログリー <6579> [東証M]が続急伸。同社は1日、コンテンツマーケティング支援を手掛ける連結子会社のクロストレックス(東京都港区)が、自社のHP上にインタラクティブコンテンツを埋め込み、ポップアップ配信することでリード獲得を支援するBtoBマーケティング特化型SaaS「OPTIO(オプティオ)」の提供を開始すると発表しており、これが好感された。オプティオは、サービス資料などのスライドやインタラクティブ動画などのコンテンツを自社サイト上に表示できる配信ツール。コンテンツの表示パターンを選択できるのはもちろん、閲覧者の企業規模や業種に応じて表示内容を変更できるほか、スライドの中に問い合せフォームを設置しフォーム入力までの導線を短くするなど、さまざまな機能でリード獲得を支援するという。

■Ubicom <3937>  2,008円 (+127円、+6.8%)

 Ubicomホールディングス <3937> が続伸。全体相場は強弱感が対立し方向感の定まらない動きにあるが、同社株は8月28日の下ヒゲ陰線を目先のターニングポイントに切り返し歩調が鮮明だ。フィリピンを開発拠点とするオフショアの大企業向けシステム開発会社。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込み、新規顧客の開拓や既存顧客の案件拡大が寄与、医療ICT分野では次世代レセプトチェックシステムが需要を捉えている。新型コロナウイルスの影響も限定的で、21年3月期営業利益は前期比14%増の8億700万円と2ケタ成長を継続する見通し。

■アクロディア <3823>  278円 (+17円、+6.5%)

 アクロディア <3823> [東証2]が続急伸。前週は調整色の強い展開だったが目先は動きを一変させ、1日は5日移動平均線を上回るなど切り返し歩調を強めた。同社は31日取引終了後、新型コロナウイルス対応PCR検査サービスで検査機関の早川予防衛生研究所(東京都新宿区)とパートナーシップを締結したことを発表。早川予防衛生研究所と協業のもと、新型コロナウイルス対策ソリューションの一環としてPCR検査サービスを提供していく方針。

■KeePer技研 <6036>  2,736円 (+165円、+6.4%)

 KeePer技研 <6036> が大幅高で5日続伸。9月1日午前10時15分ごろに発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比49.5%増と大幅な増収となり、4ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。会社側によると、「愛車を清潔に、キレイにしたい」と、「愛車をリフレッシュしてもうしばらく乗ろう」というマインドが継続し、「いまだかつてない記録的な高実績になった」という。

■ダントーHD <5337>  267円 (+16円、+6.4%)

 ダントーホールディングス <5337> が3連騰。内装や外装、床などのタイル大手で不動産マネジメント事業も手掛ける。8月31日取引終了後、20年12月期最終利益の上方修正を発表、従来予想の1億円から2億8000万円に大幅増額しており、これを手掛かり材料に投資資金の攻勢を誘った。最終利益の上方修正は負ののれん発生に伴う特別利益計上を反映したもの。

■チエル <3933>  3,620円 (+210円、+6.2%)

 チエル <3933> [JQ]が続急伸。8月31日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位の金額を引き下げることで、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。なお、効力発生日は10月1日。

■アルプスアル <6770>  1,755円 (+69円、+4.1%)

 アルプスアルパイン <6770> が大幅続伸。同社は1日、SOMPOホールディングス <8630> 傘下の損害保険ジャパンと、IoTセンサー連動型保険商品の共同開発を開始したと発表。両社は8月から実証実験をスタート。アルプスアルパインのセンサーから得られる稼働状況データを分析することで、稼働状況に応じた工場ごとの最適な保険設計につなげるほか、センサーから得られるデータを活用した故障予兆の把握と、その際に発生する修理などの対応費用を補償できる保険商品の開発を進め、21年度内のリリースを目指すとしている。

■ツナグGHD <6551>  458円 (+18円、+4.1%)

 ツナググループ・ホールディングス <6551> が大幅続伸。1日午前11時ごろ、子会社インディバルが、ラクスル <4384> が手掛ける運用型テレビCM「ノバセル」を採用領域におけるマーケティング施策として提供開始したと発表しており、これが好材料視された。ラクスルの提供する運用型テレビCM「ノバセル」は、Web広告では当たり前となっている概念・仕組みをテレビCMの世界に新たに持ち込み、サービスとして完成させたサービス。今回の提携により、インディバルのWebプロモーションから応募管理までオールインワンの採用ソリューション「Findin」では、テレビCMとデジタル広告を組み合わせた集客戦略を提供できるようになり、業績への貢献が期待されている。

■アイリッジ <3917>  912円 (+35円、+4.0%)

 アイリッジ <3917> [東証M]が大幅続伸。1日正午ごろ、三菱商事・ユービーエス・リアルティ(東京都千代田区)が提供を開始した「京都ファミリーアプリ」の開発を支援したと発表しており、これが好材料視された。「京都ファミリーアプリ」は、三菱商事UBSリアルティが日本リテールファンド投資法人 <8953> [東証R]から資産運用を受託するショッピングセンター「京都ファミリー」(京都市右京区)の顧客向けアプリ。アイリッジのファン育成プラットフォーム「FANSHIP」が導入されており、「京都ファミリー」を楽しく便利に利用するためのポイントやアプリ限定クーポン、キャッシュレス決済機能などを提供するとしている。

■ポエック <9264>  3,760円 (+140円、+3.9%)

 ポエック <9264> [JQ]が大幅続伸。8月31日の取引終了後、投資有価証券売却益4500万円を20年8月期第4四半期に特別利益として計上すると発表しており、業績予想への寄与が期待されている。なお、20年8月期業績への影響は修正が必要となった場合、速やかに開示するとしている。

■三菱商事 <8058>  2,591円 (+78.5円、+3.1%)

 三菱商事 <8058> が大幅続伸。ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが、同社株など総合商社大手5社への積極投資を表明、それぞれ5%超の株主として浮上したことでがぜんマーケットの注目を浴びている。特に同社株は総合商社で国内トップに位置づけられ、エネルギー産業との取引で優位性を発揮する。5%を超える配当利回りにもかかわらず、PBRが0.7倍台と株価修正余地の大きさが意識され、追随買いを誘った。

■MTG <7806>  1,229円 (+34円、+2.9%)

 MTG <7806> [東証M]が反発。1日、奈良県立医科大学との共同研究で、同社が開発した機器によって生成された除菌液を用いて新型コロナウイルスの不活化効果が実証されたと発表しており、これが好感された。同研究は、MTGの除菌液製造器に搭載されたコアテクノロジー「EOCIS(イオシス)」の特殊電極で、水道水を電気分解することによって生成される除菌液に対し、新型コロナウイルスへの不活化効果が実証されたというもの。同社では、マスクや消毒用アルコールといった衛生関連商品へのニーズが高まるなか、新たに「衛生(Hygiene)」とテクノロジーの融合を「HYGIENE TECH(ハイジーンテック)」と名付け、同分野に参入するとしている。

■パークシャ <3993>  2,793円 (+68円、+2.5%)

 PKSHA Technology <3993> [東証M]が続伸。東京証券取引所が8月31日、同社株を9月1日付で貸借銘柄に選定すると発表したことを受けて、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。なお、日本証券金融も9月1日約定分から貸借銘柄に追加している。

■ツルハHD <3391>  14,500円 (+340円、+2.4%)

 ツルハホールディングス <3391> が5日ぶり反発。新型コロナウイルスの感染拡大で消費が冷え込むなかも日用品や医薬品、衛生用品を販売するドラッグストアは相対的に売り上げ好調を維持している。同社が8月31日取引終了後に発表した8月の全店売上高は前年同月比7.4%増、既存店ベースでも4.8%増と増収を確保した。今期に入り3ヵ月連続で前年同月を上回る推移を続けており、これが評価される形で買いを誘導した。

■Genky <9267>  3,505円 (+60円、+1.7%)

 Genky DrugStores <9267> が3日続伸。8月31日取引終了後、8月度(7月21日~8月20日)の月次営業速報を発表。既存店売上高が前年同期比10.5%増と8ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。既存店のうちレギュラー店(標準化された300坪の店舗)は同17.9%増、大型店(150~900坪の店舗)は同3.1%増だった。なお、全店ベースの売上高は同22.1%増だった。

■ソラスト <6197>  1,275円 (+20円、+1.6%)

 ソラスト <6197> が4日続伸。8月31日の取引終了後、ライフサポート(東京都渋谷区)から介護付有料老人ホーム4ヵ所とデイサービス1ヵ所の計5事業所を譲受すると発表しており、これが好感された。今回譲り受ける事業は、ライフサポートが運営する東京都江戸川区の介護付有料老人ホーム「悠楽里えどがわ」「悠楽里えどがわグリーンパーク」、埼玉県さいたま市の介護付有料老人ホーム「悠楽里おおみや」「悠楽里さいたま中央」及び「デイサービス悠楽里」。これにより、対象エリア内でソラストグループが提供するサービスの充足率の向上を図るとしている。

※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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