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【材料】<動意株・13日>(大引け)=児玉化、アルテック、ブロッコリーなど(その1)

児玉化 <日足> 「株探」多機能チャートより
 児玉化学工業<4222>=後場急動意し一時ストップ高。この日午後、トヨタ自動車<7203>が発表した新型高級SUV「ハリアー」の内装部品に三次元加飾工法による高付加化価値製品が採用されたと発表しており、これが材料視されている。今回採用されたのは、ドアトリムのパイピングオーナメント。トヨタは先月、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型高級SUV「ハリアー」の発売を発表したが、流麗なフォルムと大人のセンスあふれる上質な室内空間が特徴であり、同社のパイピングオーナメントは、室内のさりげないセンスを演出しているという。

 アルテック<9972>=動意含み。25日移動平均線を足場に上放れの兆しをみせている。特殊産業機械の専門商社だが、印刷・包装分野でパッケージ印刷に関連する装置を幅広く扱っているほか、3Dプリンターなど次世代商品の取り扱いでも実績が高い。PER7倍台であるだけでなく、有配企業にもかかわらずPBRが0.3倍台と極めて割安水準に放置されている。業績も20年11月中間期業績は営業利益が前年同期比9%増の2億3400万円と増益を確保している。低位株物色の流れが強まるなかにあって売買代金も増勢で、マーケットの注目度も高まっている。

 ブロッコリー<2706>=急伸。前週末10日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高12億7500万円(前年同期比0.4%減)、営業利益2億4300万円(同3.9倍)、純利益1億7300万円(同4.1倍)と大幅増益だったことが好感されている。昨年6月に公開された「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム」の収益配分が全て行われたことが寄与した一方、新型コロナウイルス感染症の影響でイベントの延期・中止などがあり他社ライセンスグッズが苦戦し売上高は前年並みとなった。ただ、売上高構成の変化に伴い、「うたの☆プリンスさまっ♪」関連のゲーム、CD、ロイヤルティー、トレーディングカードゲーム「Z/X(ゼクス)」などの高利益率商品の比重が大幅に上昇し売上総利益率が前年同期比10.1ポイント改善したことが利益を押し上げた。21年2月期通期業績予想は、売上高73億円(前期比12.7%増)、営業利益9億円(同32.2%増)、純利益6億円(同58.6%増)の従来見通しを据え置いている。

 メディネット<2370>=一時ストップ高。この日、新型コロナウイルス迅速抗体検査キットの提供を開始すると発表した。同製品は、19年にγδT細胞培養加工技術を導出する契約を締結した台湾のメディジェン・バイオテクロノジー社(MBC、台北市)の関連企業であるTBGバイオテクノロジー社が製造する検査キット。同社ではMBCと契約を締結し、同製品を日本国内で提供する予定としている。また、前週末10日の取引終了後、豪投資銀行のマッコーリー・バンクが財務省に大量保有報告書を提出し、マッコーリーのメディネット株式の保有割合が11.58%となり、新たに5%を超えたことが判明したことから思惑的も買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資としており、報告義務発生日は7月6日となっている。

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