【特集】ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (24) 急騰・急落の波に乗るための指標を使いこなそう
株価急変時のリスクヘッジも想定した取引手法を活用する
◆収益チャンスを広げる鍵は冷静さと客観性
個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。
ようやく、いつも通りの日常生活を取り戻したはずの日本列島でしたが、新型コロナウイルスの感染者が再び増加し警戒感が高まっています。自粛生活に戻るのは懲り懲りという人も多いでしょうから、感染第二波を招かないためにも、うつらない・うつさないを意識しながら自衛生活を続けるしかなさそうですね。
政府がコロナ対策として実施する様々な政策や支援、経済活動再開への期待の高まりなどから、日経平均株価は2万2000円台を推移する強い状況が続いています。しかし、個別銘柄の業績に目を向けると、コロナ渦の恩恵を受けた銘柄もあれば、ダメージを被った銘柄もあり、明暗が分かれる状況になっています。
株価は基本的に、将来の成長性への期待や需給などを織り込んで動きます。成長への期待値の低下や需給悪化などで株価の値上がりが見込めない状況になれば値下がりせざるを得ません。コロナショックは10年に一度の突発的な事象ですが、投資家としてはいつ襲ってくるかわからない株価の下落リスクに備えるための手法も身につけておきたいものです。
そこで今回は、株探の「銘柄探検」に用意されているファンダメンタルズとテクニカルの2つの視点のうち「テクニカルで探す」に着目し、これをリスク管理に活用する方法を探ってみましょう。
いつものように各ページの上部にあるグローバルナビから「銘柄探検」を選んでクリックします。表示された「銘柄探検」のページには、オレンジ色の「ファンダメンタルズで探す」と緑色の「テクニカルで探す」の2つのメニューが用意されています。今回は「テクニカルで探す」から、「売りの候補」をみていきましょう(図1参照)。
図1 「銘柄探検」→「テクニカルで探す」→「売りの候補」
銘柄探検のメニュー「テクニカルで探す」の「売りの候補」では、これから値下がりする可能性のある銘柄を一覧で表示してくれます。「売りの候補」に着目して投資を行う場合、信用取引を用いて積極的に収益チャンスを狙っていく信用売り(空売り)も有力な選択肢となってきます。
株式投資には、現物株を買う「現物取引」と、証拠金取引の「信用取引」があります。現物取引で株を購入した場合、株価が値下がりすれば含み損が発生しますから、売りのタイミングには細心の注意を払わなければなりません。一方で信用取引の場合には、株価が値下がりすることで儲けられる「信用売り(空売り)」という取引方法があります。「この銘柄の株価はこれから値下がりしそうだ」と考えた時に「信用売り(空売り)」を行えば、株価の値下がりを収益チャンスにすることができるのです。
なお、現物取引では、投資資金の範囲内でしか取引が行えません。しかし、信用取引は、私たち投資家が証券会社に金銭などの担保(証拠金)を差し入れることで株を取引できる「証拠金取引」です。証拠金の約3倍の金額まで取引できるようになりますので、株価が期待した通りに動けば儲けを大きくできる半面、期待に反して逆に動けば損失も大きくなってしまう、ハイリスク・ハイリターンの取引手法になります。
※信用取引の詳細については、「(15)株価の下落も上昇もチャンスにできる信用取引」を参照してください。
株探ニュース
横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)
◆収益チャンスを広げる鍵は冷静さと客観性
個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。
ようやく、いつも通りの日常生活を取り戻したはずの日本列島でしたが、新型コロナウイルスの感染者が再び増加し警戒感が高まっています。自粛生活に戻るのは懲り懲りという人も多いでしょうから、感染第二波を招かないためにも、うつらない・うつさないを意識しながら自衛生活を続けるしかなさそうですね。
政府がコロナ対策として実施する様々な政策や支援、経済活動再開への期待の高まりなどから、日経平均株価は2万2000円台を推移する強い状況が続いています。しかし、個別銘柄の業績に目を向けると、コロナ渦の恩恵を受けた銘柄もあれば、ダメージを被った銘柄もあり、明暗が分かれる状況になっています。
株価は基本的に、将来の成長性への期待や需給などを織り込んで動きます。成長への期待値の低下や需給悪化などで株価の値上がりが見込めない状況になれば値下がりせざるを得ません。コロナショックは10年に一度の突発的な事象ですが、投資家としてはいつ襲ってくるかわからない株価の下落リスクに備えるための手法も身につけておきたいものです。
そこで今回は、株探の「銘柄探検」に用意されているファンダメンタルズとテクニカルの2つの視点のうち「テクニカルで探す」に着目し、これをリスク管理に活用する方法を探ってみましょう。
いつものように各ページの上部にあるグローバルナビから「銘柄探検」を選んでクリックします。表示された「銘柄探検」のページには、オレンジ色の「ファンダメンタルズで探す」と緑色の「テクニカルで探す」の2つのメニューが用意されています。今回は「テクニカルで探す」から、「売りの候補」をみていきましょう(図1参照)。
図1 「銘柄探検」→「テクニカルで探す」→「売りの候補」
銘柄探検のメニュー「テクニカルで探す」の「売りの候補」では、これから値下がりする可能性のある銘柄を一覧で表示してくれます。「売りの候補」に着目して投資を行う場合、信用取引を用いて積極的に収益チャンスを狙っていく信用売り(空売り)も有力な選択肢となってきます。
株式投資には、現物株を買う「現物取引」と、証拠金取引の「信用取引」があります。現物取引で株を購入した場合、株価が値下がりすれば含み損が発生しますから、売りのタイミングには細心の注意を払わなければなりません。一方で信用取引の場合には、株価が値下がりすることで儲けられる「信用売り(空売り)」という取引方法があります。「この銘柄の株価はこれから値下がりしそうだ」と考えた時に「信用売り(空売り)」を行えば、株価の値下がりを収益チャンスにすることができるのです。
なお、現物取引では、投資資金の範囲内でしか取引が行えません。しかし、信用取引は、私たち投資家が証券会社に金銭などの担保(証拠金)を差し入れることで株を取引できる「証拠金取引」です。証拠金の約3倍の金額まで取引できるようになりますので、株価が期待した通りに動けば儲けを大きくできる半面、期待に反して逆に動けば損失も大きくなってしまう、ハイリスク・ハイリターンの取引手法になります。
※信用取引の詳細については、「(15)株価の下落も上昇もチャンスにできる信用取引」を参照してください。
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