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【特集】「有機EL部材・部品」が7位にランク、「アップル全新機種に採用見通し」報道で関心高まる<注目テーマ>

住友化 <日足> 「株探」多機能チャートより
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 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「有機EL部材・部品」が7位となっている。

 8日付の日本経済新聞が「米アップルは2020年後半に発売するスマートフォン『iPhone』の全新機種に高精細で軽量の有機ELパネルを採用する見通しだ」と報じ、これをきっかけに関心が高まっているようだ。

 有機EL(エレクトロルミネッセンス)とは、特定の有機化合物に電圧をかけると有機物質自体が発光する現象のこと。陰極、電子輸送層、発光層、正孔輸送層、陽極、基盤(ガラスなど)が積層されたもので、有機物の構造によって赤・青・緑など異なる光を放つ。各有機物は数百ナノメートル程度しかないためディスプレーを薄型化できることに加え、バックライトを利用する液晶よりコントラスト(明暗)比が優れているなど、さまざまな特長を持っている。既に大手スマホメーカーの上位機種に採用が広がっているほか、テレビや車載ディスプレーなどでも活用されており、アップルの全新機種で採用されれば脱液晶の流れが更に加速しそうだ。

 主な関連銘柄としては、有機EL発光材料を展開する住友化学<4005>、正孔輸送層に使われる「正孔輸送材」などを製造している保土谷化学工業<4112>、有機ELディスプレーなどに用いる各種材料を手掛けるケミプロ化成<4960>、有機EL材料を提供する出光興産<5019>、昨秋から有機ELディスプレーパネル蒸着用高精細ハイブリッドマスクの量産を開始したマクセルホールディングス<6810>、有機ELデバイス向けFLAT ITO膜を扱うジオマテック<6907>など。

 また、イリジウム化合物(有機EL燐光材向け一次材料)を手掛けるフルヤ金属<7826>は、経済産業省が6月30日に発表した2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれている。

出所:MINKABU PRESS

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