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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

メルコ <日足> 「株探」多機能チャートより

■メルコホールディングス <6676>  2,548円 (-252円、-9.0%)

 東証1部の下落率2位。メルコホールディングス <6676> が続急落。同社は27日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比24.6%減の49.1億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

■日立金属 <5486>  992円 (-75円、-7.0%)

 東証1部の下落率5位。日立金属 <5486> が急反落。27日の取引終了後、同社及び子会社が製造する特殊鋼製品やフェライト磁石など磁性材料製品について、社内で検査の不正があったと発表しており、これが嫌気された。顧客に提出する検査成績書に不適切な数値を記載することなどが行われていたという。なお、業績への影響については「現時点で不明」としている。

■国際石開帝石 <1605>  657.7円 (-8.1円、-1.2%)

 石油エネルギー株が安い。国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> のほか、JXTGホールディングス <5020> や出光興産 <5019> も値を下げた。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月限は前週末比4.16ドル安の1バレル=12.78ドルと大幅安となった。米国の原油ETF「ユナイテッド・ステーツ・オイル・ファンド(USO)」が6月限のWTI原油先物を全て売却する方針を示したことが原油相場の需給悪化要因となることが懸念された。市場では、足もとで反騰基調にあった原油相場が再度、下値を探る展開となることが警戒された。

■小森 <6349>  739円 (-9円、-1.2%)

 小森コーポレーション <6349> が反落。27日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高を815億円から776億円(前の期比14.0%減)へ、営業損益を16億円の赤字から33億円の赤字(前の期27億600万円の黒字)へ、最終損益を18億円の赤字から254億円の赤字(同14億2700万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されたようだ。なお、従来20円を予定していた期末配当を10円とし、通期では30円とした。前の期の実績に対しては10円の減配となる予定だ。中国や欧米市場で、印刷機械の搬入、据え付けに遅延が発生したことから売上高は従来予想を下回る見込み。利益面では、減収により営業利益が減少したことに加え、中核工場であるつくば工場について減損損失177億円を計上したことなどが要因としている。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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