【特集】ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (16)リスク管理を徹底して信用取引を活用しよう
信用残高には投資家の心理が映し出される
◆個別銘柄ページで週次信用残をチェック
株式投資で儲けるための基本は、安い時に株を買い、高くなったところで売ることです。しかし、儲かっている人を見るとうらやましくなる人が多いようで、株価が高くなると株を買いたい人が増える傾向がみられます。そのため、株価が上昇すればするほど信用買いが増える傾向にあります。また、株価が下がり始めると、高値から見たら安いからオトクだと考える人が多いようで、やはり買い残が増える傾向にあります。
今回はソニー <6758> で具体的に様々な情報の確認方法をみていきましょう。各ページの上部にある「株探検隊」の検索窓に銘柄コード「6758」を入力して検索し、個別銘柄の基本ページを表示させます。ソニーの場合には、銘柄名と証券コードの上に「貸借」と記載されていますから、「信用買いと信用売りの両方ができる銘柄」になります。銘柄名の下に並んでいる6つのタブから「時系列」を選択し、株価を時系列で表示してみましょう。銘柄欄の下には「日々株価」「週間株価」「週次信用残」「月間株価」「年間株価」と時系列の表示を切り替えるための5つのボタンがあります。その中の「週次信用残」をクリックすると、信用残を表示させることができます(図1参照)。「終値」「売り残(株)」「買い残(株)」「信用倍率」を確認しましょう。
図1 ソニー <6758> の「週次信用残」時系列
チャートを見るとわかりますが、株価の上昇とともに「買い残(株)」が増加していることがわかります。その後、天井を打って株価が下落に転じても、「株価が安くなった。また上がるだろう」と考える人たちの買いで「買い残(株)」が増えていることがわかります。
一般的には、信用買いが増えれば買い残が積み上がり、信用倍率が1倍以上から増えていくことになります。株式市場の地合いが良い時であれば目先の相場が強くなると考えられます。ただし、いずれは売却される取引ですから、将来の売り圧力の要因としても考えられます。地合いや株価の動きに応じて、数字の変化には注目しておきましょう。
株探ニュース
横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)
◆個別銘柄ページで週次信用残をチェック
株式投資で儲けるための基本は、安い時に株を買い、高くなったところで売ることです。しかし、儲かっている人を見るとうらやましくなる人が多いようで、株価が高くなると株を買いたい人が増える傾向がみられます。そのため、株価が上昇すればするほど信用買いが増える傾向にあります。また、株価が下がり始めると、高値から見たら安いからオトクだと考える人が多いようで、やはり買い残が増える傾向にあります。
今回はソニー <6758> で具体的に様々な情報の確認方法をみていきましょう。各ページの上部にある「株探検隊」の検索窓に銘柄コード「6758」を入力して検索し、個別銘柄の基本ページを表示させます。ソニーの場合には、銘柄名と証券コードの上に「貸借」と記載されていますから、「信用買いと信用売りの両方ができる銘柄」になります。銘柄名の下に並んでいる6つのタブから「時系列」を選択し、株価を時系列で表示してみましょう。銘柄欄の下には「日々株価」「週間株価」「週次信用残」「月間株価」「年間株価」と時系列の表示を切り替えるための5つのボタンがあります。その中の「週次信用残」をクリックすると、信用残を表示させることができます(図1参照)。「終値」「売り残(株)」「買い残(株)」「信用倍率」を確認しましょう。
図1 ソニー <6758> の「週次信用残」時系列
チャートを見るとわかりますが、株価の上昇とともに「買い残(株)」が増加していることがわかります。その後、天井を打って株価が下落に転じても、「株価が安くなった。また上がるだろう」と考える人たちの買いで「買い残(株)」が増えていることがわかります。
一般的には、信用買いが増えれば買い残が積み上がり、信用倍率が1倍以上から増えていくことになります。株式市場の地合いが良い時であれば目先の相場が強くなると考えられます。ただし、いずれは売却される取引ですから、将来の売り圧力の要因としても考えられます。地合いや株価の動きに応じて、数字の変化には注目しておきましょう。
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