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【特集】ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (12)株価急騰・急落の材料はこうして調べる


「株価に影響したニュースを調べるポイントと流れ」

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆すぐにも知りたい!株価急変のそのワケ

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 株式投資では「これから買おうかな」と思っていた銘柄が、ある日急騰してストップ高をつけたり、急落してストップ安になる場合があります。ストップ高安まではいかなくても、株価がある日突然、普段よりも大幅に上昇したり、下落したりすることもあります。買おうと思っていた銘柄が急騰して、「あれ?何があったのだろう?」「あのとき買っておけば…」と疑問や後悔を抱いた経験のある人は多いのではないでしょうか?

 決算発表や投資家向けの説明会といった企業イベントがあらかじめ計画されている場合には、株価が上昇しても「よいコメントが出た可能性が高い」などと想像することができますが、こうしたイベントが何も予定されていない場合には、その銘柄に関するニュース、いわゆる株価を動かすような「材料」が発表、または報じられた可能性が高いと考えられます。お目当ての銘柄があやしい動きをみせた場合には、その銘柄に関するニュースが出ていないのかを、すぐにでも確認しなければなりません。

 今回は株探を利用して、銘柄に関する材料が何か出ていないのかを調べてみましょう。いつものように調査の出発点となるのは全てのページの上部にある「株探検隊」の検索窓です(図1参照)。

 ここではわかりやすいように皆さんご存じのファーストリテイリング <9983> を例にして調べてみましょう。「株探検隊」の検索窓に4桁の証券コード「9983」を入力し「検索」ボタンをクリックします。

図1 銘柄探しの旅の出発点となる検索窓
銘柄探しの旅の出発点となる検索窓

 ちなみに、証券コードを覚えていない場合には、銘柄名の一部、もしくはすべてを入力して検索します。名称が正確でなければ検索結果を表示することはできません。ただし、一部でも正確に入力できれば、お目当ての銘柄そのものや、よく似た名前の銘柄が一覧で表示されますので、その中から選択することもできます。

 銘柄を選んだら、まずは個別銘柄のページを表示させましょう。最初に、銘柄名などの基本情報が表示されている囲み(以下、銘柄欄)の下にある決算発表日(もしくは予定日)を確認します。例として表示しているファーストリテイリングの場合には、「決算New! 2020/01/09 発表」の記載があります(2020年1月14日時点)。決算発表が1月9日に行われたことがわかりますね(図2参照)。

図2 決算発表日(予定日)を素早くチェック!
決算発表日(予定日)を素早くチェック!

 もし決算発表予定日まで時間があるような場合(銘柄欄の下に発表日、または発表予定日の表示がないケース)には、決算発表以外のニュースで株価が動いている可能性が高いことになります。株価を動かすようなニュースが出ていないかを確かめるために、銘柄欄の下にある6つに分かれているタブ「基本情報」「チャート」「時系列」「ニュース」「決算」「大株主」のなかから、「ニュース」を選んでクリックします。すると、お目当ての個別銘柄のニュースをまとめたページに移動します。

 この個別銘柄のニュースのページでは、その銘柄に関わるニュースすべてが「全件」のボタンによって表示されます。ニュースの内容ごとに「全件」「材料ニュース」「決算速報」「開示情報」の4つの項目に分けられており、ボタンをクリックすることで表示内容を切り替えることができます。

図3 個別銘柄のニュースページ(オレンジ色の文字の「全件」に注目)
個別銘柄のニュースページ(オレンジ色の文字の「全件」に注目)<br />



 



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