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【特集】ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (13)いち早く急騰・急落株の材料をキャッチして飛び乗ろう!

「マーケットで注目を集めるニュースを調べるポイントと流れ」

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)


◆活用したい「TopNews」と「ランキング」

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 株式市場では日々、さまざまなニュースが数多く飛び交います。そうしたニュースに反応して株価が動く銘柄もあれば、反応しない銘柄もあります。たとえば、良いニュースが出た時、それに反応して株価が高くなった銘柄があったとしましょう。「何か良い材料があったのかな?」などと投資家の注目を集めるようになり、それをきっかけに株価が動意づくことがあります。反対に、悪いニュースが出た場合には株価が売られるきっかけになる可能性もあります。好材料、悪材料どちらであっても、株価に影響を与えそうなニュースにはできればいち早く気づきたいものです。

 そこで、今回は株探を利用して、どのようなニュースが出ているのか、そして、どんなニュースやテーマが投資家から人気を集めているのかを調べていく方法と流れを、朝の時間帯を中心にみていきましょう。

 まずはトップページにある「TopNews」(トップニュース)から、ニュースを探していきましょう(図1参照)。「TopNews」には、その日の注目ニュースが10件ほど表示され随時更新されていきます。そして、「TopNews」の上には、「人気ランキング」「検索ランキング」が置かれており、それぞれランキング上位の5銘柄とともに入れ替わりで表示されています(図2参照)。大雑把ではありますが、「TopNews」とこれらランキングに表示される銘柄を参考にすることで、投資家の注目を集めているニュースや銘柄を把握することができます。これらランキングに登場する銘柄に関連性のありそうなニュースが「TopNews」に表示されているようでしたら、とりあえず確認する習慣をつけておきましょう。

図1 注目ニュースが目白押しの「TopNews」
TopNews

図2 「人気ランキング」と「検索ランキング」
人気ランキング
検索ランキング

 さらに、詳細に確認したい場合は、「TopNews」の右下にある「【総合ニュース】を見る」をクリックして、「市場ニュース」のページに移動します(図3参照)。市場ニュースでは、「総合」「市況」「材料」「注目」「決算」「特集」「特報」「5%」「テク」「速報」「通貨」「経済」と、ニュースの種別をすばやく確認できるように色分けされたマークが付けられています。

図3 「市場ニュース」:「材料」「決算」「速報」などで絞り込む
市場ニュース

 まず全種類のニュースの確認が行える「総合」をみていきましょう。「総合」には色とりどりのマークでさまざまなニュースが表示されています。「総合」は全種類のニュースが一覧できて便利ですが、たくさんの種類と数のニュースがあって読むのは大変です。あらかじめトップページにある「TopNews」であたりをつけていますので、「総合」以外の項目から絞り込んでいきましょう。

 主なマークについて簡単に説明すると、マーケットに関連するニュースであることを示す「市況」、銘柄に関連するニュースの「材料」、イチオシ決算などの注目記事を表す「注目」、決算発表・業績修正の内容をまとめた「決算」、株探トップ特集などの特集記事を示す「特集」、寄り付き前の板状況など株探プレミアム向けの情報である「特報」(無料サイトでは20分遅れで閲覧可能)、株式を大量保有している投資家に関連するニュースをまとめた「5%」、テクニカル分析のコンテンツを示す「テク」、自社株買いや株式分割といった企業のIRニュースをまとめた「速報」、為替相場に関連するニュースを伝える「通貨」、経済指標の発表スケジュールなどさまざまなニュースをまとめた「経済」などがあります。

 たくさんのニュースがあって一つひとつみていくのは大変なので、「材料」「決算」「速報」など銘柄の株価動向に直接関係しそうな項目から読んでいくとよいでしょう。

◆日本市場は米国市場を映す鏡

 忘れてならないのが朝の時間帯に「TopNews」の下に表示されている「米国市場ダイジェスト」の確認です(図1、図4参照。「市場ニュース」の「市況」カテゴリーからもご覧いただけます)。米国の株式市場は現在、高値を更新する強い状況が続いていますが、米国経済は世界経済の中心といっても過言ではありません。米国経済が腰折れすれば世界経済に与える影響は大きいものになりますから、金融政策はもちろんのこと、経済指標や株式市場の動向に関連するニュースは一通りチェックしておかなければなりません。米国市場で買われている、あるいは売られているセクターや企業の動向は、日本の同種のセクターや類似企業の株価動向に影響を及ぼすこともしばしばです。特にアップルなど影響力の強い企業のニュースは関わりの深い日本企業への影響も大きいので注意が必要です。米国市場の動向は株価変動の要因となる可能性が高いですから、ざっくりといいので必ずチェックしましょう。

図4 寄り付き前に確認したい「米国市場ダイジェスト」
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 さらに、「市場ニュース」の「特報」カテゴリーで寄り付き前に配信される「寄前【板状況】<材料株>動向」や「寄前【板状況】注文ランキング」、直後に配信される「話題株先取り【特別気配】速報」なども確認しておきましょう(図5参照。無料サイトでは「特報」は20分遅れで配信されますが、「株探プレミアム」会員はリアルタイムで閲覧できます)。これらの記事に登場する銘柄は売り買いともにそれだけの注文が入っているわけですから、何かしらの材料が出ている可能性が高いと考えられます。買い気配なら上昇して儲かるだけですからよいのですが、保有株に売り気配になるような材料が出ているのに気づかずにいると、致命傷になるかもしれません。必ず確認しましょう。

図5 材料の有無をチェックしたい「話題株先取り【特別気配】速報」
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