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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより

■SBG <9984>  5,531円 (+180円、+3.4%)

 ソフトバンクグループ <9984> が寄り付きカイ気配で始まる人気となり大幅続伸、3日ぶりに5500円台に乗せてきた。同社は19日、子会社ソフトバンク <9434> の株式の一部を担保に最大5000億円を借り入れで調達すると発表しており、手元資金拡充に伴う事業展開力の強化などを評価した買いを呼び込む格好となった。

■セレス <3696>  1,280円 (+42円、+3.4%)

 セレス <3696> が大幅続伸。19日の取引終了後、出資先のアディッシュ <7093> [東証M]が19日、東証証券取引所からマザーズ市場への上場を承認されたと発表しており、含み益などへの期待から買いが流入した。なお、セレスは現在、アディッシュ株3万8700株(発行済み株数の2.34%)を所有。上場予定日は3月26日の予定となっている。

■リンナイ <5947>  8,170円 (+260円、+3.3%)

 リンナイ <5947> が大幅続伸。東海東京調査センターが19日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続しつつ、目標株価を8700円から9700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、国内外で高付加価値品が好調に推移しており、増益基調が続くと予想。20年3月期は9%営業利益、21年3月期は6%増益を見込んでいる。

■国際石開帝石 <1605>  1,072円 (+30円、+2.9%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> が高い。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が19日比1.24ドル高の1バレル53.29ドルに上昇したことが好感された。中国の景気刺激策への期待感が高まりリスクオン姿勢が強まるなか、19日はNYダウやドルが上昇し、原油も買いが優勢となった。中国需要の減速懸念でWTI価格は、今月に入り一時50ドル割れを記録していたことから、原油市場には値頃感からの買いが入っている様子だ。

■マクニカ富士 <3132>  1,715円 (+48円、+2.9%)

 マクニカ・富士エレホールディングス <3132> が4日ぶりに反発。同社傘下のマクニカは20日、サイバー攻撃対策システムの開発・運用などを手掛けるS&J(東京都港区)の株式約58%を取得し、関係会社化したことを明らかにしている。これにより、マクニカは子会社のマクニカネットワークスとS&Jとの連携を強化する方針。具体的には、S&Jが強みとしているセキュリティー経営アドバイザリーサービス(インシデント発生時に経営レベルで必要なアクションのマネジメントなど)やセキュリティー監視・運用サービスと、マクニカネットワークスが強みとしている脅威インテリジェンス(攻撃者や攻撃に関する核心的な情報)、及び両社の技術力を統合することにより、今までにない経営レベルから技術レベルまで対応したセキュリティー運用監視サービスを提供するとしている。

■リボミック <4591>  354円 (+9円、+2.6%)

 リボミック <4591> [東証M]が続伸。19日の取引終了後、開発中の滲出型加齢黄斑変性を対象とする「RBM-007」の第2相臨床試験で、最初の被験者へ投与を開始したと発表しており、これが好材料視された。RBM-007は、線維芽細胞増殖因子2(FGF2)の機能を阻害するアプタマーで、加齢黄斑変性における血管新生と瘢痕形成を同時に抑制する新規な薬理作用を有している。今回行われる第2相臨床試験では81人への投与を予定しており、初回投与から4ヵ月目時点の視力変化や安全性を評価する。

■日清紡HD <3105>  1,038円 (+25円、+2.5%)

 日清紡ホールディングス <3105> が続伸。20日午後1時30分ごろ、グループ全体のデジタルデータを活用したサービス事業の創出を加速させるため、4月1日付で経営戦略センター内に「デジタルビジネス推進室」を新設すると発表しており、これが好感された。同部署の設立は、日本無線や新日本無線などグループ各社が有するデジタル技術を横断的に集約し、企画立案・マーケティング・顧客提案などを行うのが目的。今後、成長市場として広がりをみせるIoT、自動運転・自動航行、ローカル5G、スマートヘルスケアなどの分野を中心に、25年までにデジタルサービス事業として売上高100億円を目指すとしている。

■菱洋エレク <8068>  1,923円 (+40円、+2.1%)

 菱洋エレクトロ <8068> が4日続伸。レスターホールディングス <3156> が19日の取引終了後に財務省に提出した変更報告書で、レスターHDの菱洋エレク株式保有割合が20.00%から21.00%に上昇したことが判明。保有目的に重要提案行為などを行うことが含まれていることから、思惑的な買いが入ったようだ。なお、報告義務発生日は2月12日。

■不二越 <6474>  4,020円 (+65円、+1.6%)

 不二越 <6474> が6日ぶりに反発。19日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.81%にあたる20万2200株(金額で7億9970万1000円)を上限に、2月20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■SPDR <1326>  16,870円 (+260円、+1.6%)

 金ETFが高い。SPDRゴールド・シェア <1326> [東証E]や純金上場信託(現物国内保管型) <1540> [東証E]がそろって昨年来高値に上昇した。19日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は19日比8.2ドル高の1トロイオンス=1611.8ドルに上昇。13年3月以来、約7年ぶりの高値圏に値を上げている。新型肺炎の感染拡大で世界経済への影響が懸念されるなか、安全資産として評価されている。特に、米国を含む各国の金利が上昇しにくい状況にあることは、金利を生まない金には買い材料となっている。

■パークシャ <3993>  2,820円 (+30円、+1.1%)

 PKSHA Technology <3993> [東証M]が続伸。19日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.18%にあたる36万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月20日から3月5日まで。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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