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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ZOZO、北陸電力、ホープなど

味の素 <日足> 「株探」多機能チャートより

味の素<2802>:1932.5円(+127.5円)
急伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期事業利益は359億円で前年同期比21%増益、市場予想を大幅に上回る着地となっている。前年同期に計上した減損一巡もあったが、国内外の食品事業が業績上振れに寄与した。国内は費用抑制効果が表面化し、海外はベトナムやブラジルなどが改善した。株価は安値もみ合いが続いていただけに、上振れ決算がストレートにポジティブな反応へとつながっている。


北陸電力<9505>:910円(+93円)
急騰。先週末に第3四半期決算を発表、累計経常利益は223億円で前年同期比4.7倍、市場予想を30億円程度上回る大幅増益となり、通期計画の200億円を超過している。未定としていた年間配当金も10円としており、市場想定を上回る水準となっている。送配電事業の法的分離対応費用計上の期ずれのほか、販売電力量、出水率、グループ会社の利益増などが想定を上振れる要因とみられる。


JEUGIA<9826>:1574円( - )
ストップ高買い気配。先週末にMBOの実施を発表している。社長が全額出資で設立した新会社「cross road」がTOBを行って全株取得を目指す。TOB価格は1720円で先週末終値と比較して35%のプレミアムとなっており、同価格水準にサヤ寄せする動きに。筆頭株主のヤマハミュージックジャパンもTOBに賛同している。国内市場が縮小に向かう中、非公開化によって、抜本的・機動的な意思決定を可能とする経営体制を構築していく。


ホープ<6195>:2735円(+234円)
大幅続伸。20年6月期の売上高を従来予想の114.57億円から135.00億-140.00億円(前期実績38.62億円)に上方修正している。4月に電力供給開始となる案件の受注状況が好調で、想定以上の伸びを示しているため。気候変動等に伴う電力供給量の増減などを鑑み、レンジ形式での開示とした。営業利益などは価格変動リスクなどから合理的な予想が困難として引き続き公表を差し控える。


ZOZO<3092>:1562円(-261円)
急落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は61億円で前年同期比42.0%減、市場予想の90億円を大幅に下回り、累計でも194億円で同6.0%減と減益に転じている。10-12月期商品取扱高が同0.3%増と急減速、増税後の消費マインド悪化などが響いたもよう。通期予想は320億円、前期比24.7%増を据え置いているが、足元での急激な成長鈍化を受けて、大幅な下振れが意識される形に。


八千代工<7298>:712円(+20円)
大幅続伸。20年3月期第3四半期累計(19年4-12月)の営業利益を54.7億円(前年同期実績4.3億円)と発表している。前年同期に米国で生産安定化費用の減少などに伴い、他拠点からの部品供給費用及びリコール関連費用などの一時費用を計上した反動で増益となった。通期予想は前期比7.6倍の53.0億円で据え置いた。第3四半期累計時点で既に上回っていることから、上方修正への期待も広がっている。


メルカリ<4385>:2002円(+79円)
大幅続伸。一部メディアが「NTTドコモ<9437>とメルカリ、ポイントサービスなどで提携」と報じ、買い材料視されている。報道によると、「ドコモの共通ポイントをメルカリのフリマアプリで使えるようにする。両社が手掛けるスマートフォン決済では加盟店の共同開拓なども検討する」という。
《ST》

 提供:フィスコ

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