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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 転機となるか緊急事態宣言、売られ過ぎ好実態株に注目!

株式アドバイザー 北浜流一郎

「転機となるか緊急事態宣言、売られ過ぎ好実態株に注目!」

●長続きはしない新型肺炎による株価下落

  新型肺炎の感染拡大が深刻だ。1月24日まで比較的鈍感な反応だった東京市場も、27日以降はさすがにショック安に見舞われてしまった。

 この原稿を書いている時点で、中国の保健当局が30日に発表した最新データでは感染者が新たに1982人増え、9692人になったとのこと。死者も増加して213人だ。これは中国だけのデータ。日本を含め、世界各国の感染者となるとさらに増加することになる。

 こんな状況だけに 東京市場がショック安に陥るのも当然ではあるのだが、正直現状を嘆いてばかりもいられない。大事なのは、「今後どうなるか」と「どう対応するか」だ。

 まず強調しておきたいのは、この種のネガティブ材料による下落は長くは続かないということだ。起きたことは深刻ながら、株式市場は同じ材料にいつまでも関心を持ち続けることはない。たとえ問題が解決しなくても、しばらくすると他のことに関心を移してしまうのだ。

 それがいつになるのか正確な判断は困難ながら、もっとも分かりやすいのは感染者の増加が止まる、あるいはその兆しが見える(増加ペースが落ちる)ことだ。こうなると市場は回復に向かいはじめる。いまはまだその兆しは見えないが、WHO(世界保健機関)が今回の新型肺炎について「緊急事態」であることを認めたことも、そのきっかけになる可能性が高い。

●封じ込めに動くWHOの姿勢を評価

 WHOは具体的に何をするのか。医療態勢が脆弱な国を支援、ワクチンや治療法、それに診断方法の開発の促進、風評や誤った情報が拡散することへの対策、データの共有などを行うとしている。これらに即効性は期待できないが、しかるべき国際機関が新型肺炎の封じ込めに取り組む姿勢を鮮明にしたことになる。

 やがては市場の一方的な下落は止まり、売られ過ぎた銘柄は買い戻されると見てよい。そこで注目株だが、新型肺炎の蔓延とは関係性が低いにも関わらず売られてしまった銘柄から選びたい。

 具体的には、まずはオーソドックスな銘柄としてメニコン <7780> がある。会員による製品(コンタクトレズ)の定期的な購入(サブスクリプション)が好調であることを考えると、株価は今後回復する確率が高いと見る。

 相変わらず、求人情報サイト「インディード」の好調が続くものの、株は売られてしまったリクルートホールディングス <6098> も魅力的な水準にある。

 車用品販売の「オートバックス」、食品販売の「業務スーパー」をフランチャイズ展開するG-7ホールディングス <7508> も、需要好調が続いていることを考えると株価の蘇生は近そうだ。

 自動車用アンテナ、半導体・スマホ用回路検査装置に強いヨコオ <6800> も大きく売り込まれている。中国での販売低迷が懸念されて売られたと見てよいが、売られすぎだろう。ここは拾いどころに見える。

 電子基板向け特殊薬品に強いメック <4971> も安値から戻りの兆しを見せたものの、ここ数日、急反落してしまった。しかし、市場が落ちつく方向となっていることから再浮上が見込める。

 最後にアイ・アールジャパンホールディングス <6035> を。31日に好決算を発表したが、市場予想を上回る好決算だったため一時急騰したものの、その後大きく売り込まれてしまった。多少、後遺症が残る恐れはあるが、自社株買いも発表しているだけに株価は下落する確率よりも反発する確率の方が高いと見るのが自然だ。

2020年1月31日 記

株探ニュース

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