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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):サンバイオ、電通、かんぽ生命

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヒロセ電機 <6806>  14,010円  +80 円 (+0.6%)  本日終値
 16日、ヒロセ電機 <6806> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.60%にあたる22万株(金額で30億6460万円)を上限に、12月17日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■プレサンス <3254>  1,369円  -400 円 (-22.6%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 プレサンスコーポレーション<3254>がストップ安。大阪地検特捜部が16日、同社の山岸忍社長を逮捕したことが嫌気された。大阪観光大学などを運営する学校法人明浄学院の土地売買契約を巡る業務上横領事件で、同法人の元理事長他と共謀した疑いが強まったとして逮捕されたという。会社側では、新たな事実関係が明らかになり次第、情報開示するとしている。

■サンバイオ <4592>  2,745円  -700 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値
 サンバイオ<4592>は前日に続きこの日もストップ安。前週末13日の取引終了後、再生細胞薬「SB623」の日本における外傷性脳損傷適応での承認申請を20年1月期中から21年1月期中に延期したほか、大日本住友製薬<4506>との北米における慢性期脳梗塞を対象とした共同開発を中止し、ライセンス契約を解消すると発表しており、引き続きこれらによる先行き不透明感を嫌気した売りが出たようだ。なお、16日の取引終了後に発表した資料によると、今後の期脳梗塞の開発資金については、資金状況を精査した上で、必要に応じてプロジェクトファイナンス、銀行借入、助成金、ライセンスアウトなどをエクイティファイナンスに優先し検討するとしている。

■電通 <4324>  3,880円  -260 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 16日に業績修正を発表。「今期最終を83%下方修正」が嫌気された。
 電通 <4324> が12月16日大引け後(15:30)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期の連結最終利益を従来予想の358億円→62億円(前期は903億円)に82.7%下方修正し、減益率が60.4%減→93.1%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒電通の詳しい業績推移表を見る

■かんぽ生命保険 <7181>  1,925円  -53 円 (-2.7%)  本日終値
 かんぽ生命保険<7181>が大幅続落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「金融庁は16日、不適切な保険販売を受け、かんぽ生命保険と日本郵便に対し、保険業法に基づいて保険販売を対象に業務停止命令を出す方向で検討に入った」と報じられており、これが売り材料視された。記事によると、顧客に虚偽の説明をして保険料を二重に取るなどの法令違反があったと判断したとという。かんぽ生命と日本郵便(東京都千代田区)は不正発覚を受けて7月から保険販売の営業を自粛しており、20年1月の販売再開を目指していたが、業務停止命令が出れば販売再開も延期されることになり、業績への影響が懸念される。

■イオンファンタジー <4343>  3,005円  -75 円 (-2.4%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>は反落。16日の取引終了後に発表した11月度の売上概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比0.5%減と10カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。ブラックフライデーのセールイベントで人気の「メダルガラポン大会」を実施したものの、メダル部門が前年の売り上げを上回ることができなかったことが響いた。またプライズ部門も、前年大ヒットしたユーチューバーとのコラボ景品の売り上げをカバーすることができなかった。

■日本電気硝子 <5214>  2,401円  -31 円 (-1.3%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が続落。16日の取引終了後、米国ガラス繊維事業子会社の一部工場を閉鎖するほか、19年12月期連結決算で欧米ガラス繊維事業に関わる特別損失を計上すると発表しており、これを嫌気した売りが出た。米国ガラス繊維事業子会社を3工場から2工場に集約し経営の効率化とコスト競争力の向上を図るのに加えて、生産品種構成の見直しを行うという。また、同子会社と欧州ガラス繊維事業子会社について有形固定資産及びのれんなどの減損損失を計上するとしており、合わせて約381億円を特別損失として計上するという。なお、19年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■ホーブ <1382>  1,925円  +400 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 ホーブ<1382>が2日連続でストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は13日、いちご苗事業に関してベルグアース<1383>と業務提携したと発表しており、これが引き続き材料視されたようだ。両社はこのほど、ホーブが開発したいちご親株苗及びいちご定植苗をベルグアースが中国で独占的に生産・販売を行うほか、ベルグアースが行う中国でのいちご苗販売事業の技術的サポートをホーブが行うことで合意。両社のノウハウを活用した展開を実施するためのパートナーとして業務提携に至ったとしている。

■ボルテージ <3639>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 ボルテージ<3639>がストップ高。同社はきょう、人気アプリ「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」の中国語簡体字版を、同国の大手ゲーム会社であるテンセント社を通じて20年1~3月に配信を開始すると発表。これが株価を刺激しているようだ。これは、テンセント社が近く配信開始を予定している読み物アプリ「一零零一」内の初期タイトルとなるもの。この作品はボルテージにとって初の中国向けタイトルになるという。

■ホットリンク <3680>  368円  +50 円 (+15.7%)  本日終値
 ホットリンク<3680>が大幅高。同社グループ会社のトレンドExpressは16日、NTTドコモ・ベンチャーズ(東京都港区)の運用するファンドから資金調達を実施したと発表。これが材料視されたようだ。トレンドExpressは、中国を中心とする消費者ビッグデータをベースにクロスボーダーマーケティング及び越境EC事業を行う企業。今回の資金調達に関連した取り組みとして、NTTグループのインバウンド及びビッグデータ関連事業に対して、トレンドExpressの持つ中華圏におけるソーシャルビッグデータ分析サービスの提供・連携を開始している。

●ストップ高銘柄
 テクノフレックス <3449>  1,331円  +300 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値
 ぱど <4833>  470円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 MSOL <7033>  2,950円  +500 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 ビジョナリー <9263>  497円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 長野計器 <7715>  984円  +150 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 など、2銘柄

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