【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、安川電、日進工具
三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
日進工具<6157>が5日続伸。21日夕方放送予定のテレビ東京系情報・ドキュメンタリー番組「知られざるガリバー」で同社が紹介されることが好材料視されたようだ。同番組は、「このガリバーたちが、日本を元気にする」をテーマとする番組で、今回の放送では、後藤弘治社長のインタビューや開発センターの紹介などが放送されるとしている。
■アニコムHD <8715> 3,635円 +100 円 (+2.8%) 本日終値
アニコム ホールディングス<8715>が続伸。16日の取引終了後、ペットに関するインターネットサービスの企画開発・運営などを行うシムネット(仙台市宮城野区)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。シムネットは、子会社でブリーダーマッチングサイト「みんなのブリーダー」「みんなの子猫ブリーダー」などの運営を行っており、ブリーダーマッチングサービスでトップシェアを有している。今回の子会社化により、アニコムHDはシムネットのブリーダーマッチングサイトを活用することが可能となり、ブリーダーに対するサービスをより直接的に伝える機会を得られ、事業拡大につなることが期待されている。同時にアニコムHDは、11月度の取り組み状況を発表しており、正味収入保険料は32億3000万円(前年同月比16.2%増)だった。
■三菱総合研究所 <3636> 4,315円 +115 円 (+2.7%) 本日終値
三菱総合研究所<3636>が大幅高で4日続伸し、連日の年初来高値更新となった。16日の取引終了後、20年9月期連結業績予想について、最終利益を39億円から52億円(前期比44.5%増)へ上方修正したことが好感された。SCSK<9719>によるMinoriソリューションズ<3822>へのTOB実施に応募し、三菱総研子会社の三菱総研DCSが保有するMinori株式を全株売却したことに伴い、投資有価証券売却益27億1500万円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高940億円(同4.4%増)、営業利益52億円(同1.4%増)は従来見通しを据え置いている。
■JBCCHD <9889> 1,918円 +46 円 (+2.5%) 本日終値
JBCCホールディングス<9889>が堅調に推移。同社はきょう、グループの佳報(上海)信息技術と中国IT企業パクテラグループ傘下のパクテラ・テクノロジー・ジャパン及び文思海輝元輝科技(無錫)が日系企業向け「IoTサービス」で協業すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。これは、パクテラ社のIoTプラットフォーム「OctoIoTサービス」を共同で展開し、中国進出日系企業の持つ課題を具体的に解決するもの。中国に進出する日系企業を対象とした「IoTサービス」での協業を12月中旬より本格的に開始するとしている。
■ベルーナ <9997> 718円 +17 円 (+2.4%) 本日終値
ベルーナ<9997>は反発。16日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高(速報値)が前年同月比1.5%増と前月の16.4%減からプラスに転じたことが好感された。前月の消費税増税に伴う9月の駆け込みの反動減の影響が一巡したこともあるが、衣料品と家具・雑貨などがともに前月の2ケタ減から回復しており総合通販事業が同1.5%減とにとどまった。ソリューション事業が同45.5%と今期に入って最大の上昇幅を記録したことも全体の業績に寄与した。
■WDBホールディングス <2475> 2,600円 +51 円 (+2.0%) 本日終値
WDBホールディングス<2475>が続伸。16日の取引終了後、12月25日にマザーズ市場に上場する子会社WDBココ<7079>の公開価格が決定。上場に伴いWDBは28万7000株の売り出しを行うが、それにより子会社株式売却益3億8000万円を20年3月期決算に特別利益として計上すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。
■三菱UFJ <8306> 600円 +7 円 (+1.2%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンクが高い。16日のニューヨーク市場で、NYダウが最高値を更新するなか、米債券市場で10年物金利が前日比0・049%高い1.874%に上昇した。12月の住宅市場指数が好調だったほか、米12月製造業PMIなども堅調だった。米景気は底堅いとの観測から長期金利が上昇。これを受け、利ザヤ拡大期待からシティグループなどの米銀行株が値を上げており、日本のメガバンクにも連想買いが流入した。
■安川電機 <6506> 4,365円 +50 円 (+1.2%) 本日終値
安川電機<6506>、ファナック<6954>など設備投資関連株が買われる展開となった。米中協議については第1段階の合意に達し、15日の対中関税引き上げも先送りされたことで目先安心感が広がっている。直近発表された中国の経済指標も概ね市場コンセンサスを上回るもので、中国景気の減速懸念もひと頃より後退している。これを背景に中国向け売上高比率の高いFA関連は足もと買い戻す動きが優勢となった。
■プレミアグループ <7199> 2,290円 +24 円 (+1.1%) 本日終値
プレミアグループ<7199>が5日ぶりに反発。16日の取引終了後、中央債権回収(東京都中央区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。株式譲渡実行日は4月を予定。なお、20年3月期及び21年3月期業績への影響は現在精査中としている。
株探ニュース