【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、米株市場に追随し年初来高値を更新 (12月17日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 24091.12
高値 24091.12(09:00)
安値 23996.51(09:27)
大引け 24066.12(前日比 +113.77 、 +0.47% )
売買高 12億8990万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1718億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、2万4000円台を回復し年初来高値を更新
2.NYダウなど主要株指数が揃って最高値をつけた米国株市場に追随
3.寄り付きにきょうの高値形成も、後場は改めて買い直される動きに
4.中国・上海株や香港株などアジア株市場が軒並み高く市場心理改善
5.売買代金も2兆円台乗せ、SQ算出日を除くとほぼ2週間ぶり水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは100ドル高と4日続伸し過去最高値を更新した。先週末に米中交渉で「第1段階」の合意に達したことを好感する買いが続いた。
東京市場では、終始買い優勢の展開で日経平均株価は年初来高値を更新した。寄り付きがきょうの高値となったものの後場は上値指向の強い地合いだった。
17日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウをはじめ主要株指数揃って最高値を更新したことを受けリスクを取る動きが優勢となった。日経平均は寄り付き段階で2万4000円台を回復したが、その後は上値が重く上げ幅をいったん縮小した。しかし、下値抵抗力も発揮しその後はバランスを立て直し、後場に入ると一段高に買われた。米中の経済指標が好調で世界景気減速に対する警戒感が後退、主力株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。外国為替市場では1ドル=109円台半ばで落ち着いた動きをみせたほか、中国・上海株や香港株などアジア株が軒並み強い動きを示したことも投資家心理を強気に傾けた。東証1部の売買代金は拡大傾向にあり2兆円台に乗せた。これは前週13日のメジャーSQ算出日を除けば、12月5日以来約2週間ぶりとなる。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、トヨタ自動車<7203>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>も上値を追った。HOYA<7741>が大きく買われ、第一三共<4568>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が買い優勢となったほか、リクルートホールディングス<6098>も強い動き。マネジメントソリューションズ<7033>、長野計器<7715>、ボルテージ<3639>はいずれもストップ高に買われた。ヤーマン<6630>、パーク24<4666>も大幅高。
半面、東京エレクトロン<8035>は朝高後に利食われ反落、SUMCO<3436>も冴えない。TDK<6762>も軟調。新日本科学<2395>が急落、電通<4324>の下げも目立つ。ブラス<2424>、内田洋行<8057>が大きく利食われたほか、平和不動産<8803>も軟調。ラクスル<4384>、東邦チタニウム<5727>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、アステラス <4503> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約70円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、TDK <6762> 、電通 <4324> 、バンナムHD <7832> 、スズキ <7269> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約38円。
東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)海運業、(4)医薬品、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)ゴム製品、(3)繊維製品、(4)機械、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△ビーロット <3452>
未定だった今期配当は10円増配。
△グロバルLM <3486>
株主優待をクオカードに変更。
△ショーケース <3909>
じぶん銀行がe-KYCシステム導入のための準備を開始。
△ボルテージ <3639>
初の中国向けタイトルを配信開始。
△アステラス <4503>
前立腺がん治療剤が米国で追加適応に関する承認。
△パーク24 <4666>
今期経常は18%増で2期ぶり最高益更新。
△安川電 <6506> 、ファナック <6954>
米中協議合意と中国経済指標受け買い戻し。
△大同信 <6743> [東証2]
信号関連の割安銘柄で人気浮上。
△プロレド <7034> [東証M]
今期経常は2ケタ増で4期連続最高益、株式分割も好感。
△福井コン <9790>
建設ICT化担い業績成長加速。
▼インスペック <6656> [東証2]
東証が信用規制。
▼かんぽ生命 <7181>
「金融庁が業務停止命令へを検討」と報道。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)MSOL <7033> 、(2)長野計器 <7715> 、(3)ボルテージ <3639> 、(4)ヤーマン <6630> 、(5)システムサポ <4396> 、(6)パーク24 <4666> 、(7)フリービット <3843> 、(8)正興電 <6653> 、(9)ARM <8769> 、(10)オルトP <3672> 。
値下がり率上位10傑は(1)プレサンス <3254> 、(2)新日本科学 <2395> 、(3)ブラス <2424> 、(4)内田洋 <8057> 、(5)電通 <4324> 、(6)ラックランド <9612> 、(7)ミサワ <3169> 、(8)カナミックN <3939> 、(9)リケン <6462> 、(10)コーセル <6905> 。
【大引け】
日経平均は前日比113.77円(0.47%)高の2万4066.12円。TOPIXは前日比10.33(0.59%)高の1747.20。出来高は概算で12億8990万株。東証1部の値上がり銘柄数は1499、値下がり銘柄数は546となった。日経ジャスダック平均は3765.28円(11.27円高)。
[2019年12月17日]
株探ニュース