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【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ 外部環境の好転に加え、需給・人気の改善!

株式評論家 杉村富生

「外部環境の好転に加え、需給・人気の改善!」

●トランプ政権の対中政策の変化を評価!

 いや~、すごい相場である。外部環境の好転に加え、需給・人気の改善である。まさに、「終わり良ければすべて良し」といった状況ではないか。売り方は焦っているに違いない。これはショート(売り)ポジションを放置している外国人だって、同じだろう。

 再三指摘しているように、トランプ米政権の対中政策は9月以降、微妙に変化した。筆者はペンス米副大統領の昨年10月4日と今年10月24日の演説の違いを強調している。

 そもそも、今年の演説は6月4日に計画されていた。この日は天安門事件30周年記念日だ。発言は昨年と同じく過激なものになったと思う。しかし、これはトランプ大統領が止めた。「やめておけ」と。恐らく、中国に配慮したのだろう。ここに米中貿易協議を進展させたいとの強い意志を感じる。

 ここ2年あまり、株式市場、および世界経済にとっての最大の悪材料は米中貿易協議の難航にあった。これが解決すれば世界景気は回復に向かう。 為替は円安(年末年始には1ドル=110~112円)に振れる。さらに、出遅れの日本株には世界的な景気敏感セクターとしての側面がある。

 すなわち、世界景気の回復局面では日本市場のパフォーマンスが海外市場を圧倒している。外国人はこのことを十分に認識している。今後、彼らの継続的な買いが期待できる。

●物色テーマ&活躍期待株は?

 物色テーマ、活躍期待株についてはどうか。物色テーマとしては、国土強靱化(政府は事業規模26兆円の経済対策を決定)に加え、 半導体市場の底入れ、親子上場の解消問題、5GIoT自動運転量子コンピューター燃料電池M&A、Tech(技術革新)シリーズなどが人気化することになろう。

 具体的には、半導体の3Dパッケージで世界をリードする新光電気工業 <6967> 、宇宙ビジネスのほか、治山治水関連の明星電気 <6709> [東証2]、電子材料の広栄化学工業 <4367> [東証2]はどうか。

 なお、新光電工は富士通 <6702> が発行済み株式数の50%、明星電はIHI <7013> が同51%、広栄化学は住友化学 <4005> が同55.73%保有している。業績は新光電工は今期減益予想だが、他の2社は好調だ。それと、 親子上場である。

 特に、広栄化学はPER10倍前後、PBR(1株純資産は4176円)0.5倍台と、出遅れが著しい。割安といえば日本ドライケミカル <1909> のPERも10倍前後、PBRは0.9倍台、英和 <9857> [東証2]のPERは8倍台、PBRは0.8倍台だ。年末年始相場では恒例の小型株フィーバーと相まって、大幅な水準訂正があろう。

2019年12月13日 記

株探ニュース

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