市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

テンポスHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■テンポスHD <2751>  2,325円 (+77円、+3.4%)

 テンポスホールディングス <2751> [JQ]が大幅続伸、上げ足を加速させ気配値のまま5月27日以来6ヵ月半ぶりとなる2300円台に乗せた。同社は中古厨房機器の販売を手掛けるが、10日取引終了後に、20年4月期の最終利益予想を上方修正、従来予想の11億円から12億円に増額した。傘下のオフィス家具販売会社や情報サービス会社などの業績が好調で収益押し上げに寄与している。好調な業績を背景に、投資資金の流入を誘っている。

■ZHD <4689>  387円 (+11円、+2.9%)

 Zホールディングス <4689> が4日ぶりに反発。SMBC日興証券が10日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を440円から450円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、19年11月のZOZO <3092> 連結子会社化の影響などを織り込み、20年3月期の営業利益予想を1453億円から1641億円へ、21年3月期を同1610億円から2031億円へ上方修正するなど、24年3月期までの業績予想を上方修正した。なお、目標株価には同社とZOZO、LINE <3938> とグループ化によるシナジー効果は織り込んでおらず、今後シナジーに期待できるシナリオが示され、その実効性が株式市場から認められれば株価上昇余地の拡大が見込まれるとしている。

■GAテクノ <3491>  4,030円 (+110円、+2.8%)

 GA technologies <3491> [東証M]が5日ぶりに反発。11日午前10時ごろ、子会社イタンジが、東京電力ホールディングス <9501> 傘下の電力会社であるPinT(ピント)及び大崎電気工業 <6644> と不動産賃貸サービスにおける業務提携を行うと発表しており、これが好材料視された。今回の3社提携により、イタンジが提供する「内見予約くん」「申込受付くん」を、PinTが提供する賃貸管理会社向け電力サービス「PinT with賃貸」、大崎電が提供するスマートロック「OPELO」と連携させ、賃貸管理会社にとって賃貸物件の入退居に伴う電力契約手続きや、鍵の管理をシステム上で一元管理することが可能になるという。これにより、退居後の電力契約の切り替え・鍵管理・新入居者募集までの一連の作業がシームレスに自動化され、生産性の向上に寄与するとしている。

■カプコン <9697>  2,797円 (+76円、+2.8%)

 カプコン <9697> が4日続伸。11日、プレイステーション4、Xbox One及びパソコン向けゲーム「バイオハザード RE:3」を20年4月3日に発売することを決定したと発表しており、これが好材料視された。「バイオハザード」シリーズは、武器やアイテムを駆使し惨劇からの脱出を試みるサバイバルホラーゲームで、1996年の第1作発売以降、シリーズ累計販売本数9400万本(2019年12月4日時点)を超える同社の代表的なコンテンツ。今回発売日が決定した「RE:3」は、1999年に発売し累計販売本数350万本を記録した「バイオハザード3 ラストエスケープ」を、自社開発エンジン「RE ENGINE」を使用して最新の技術とアイデアでリメイクした作品で、加えて「東京ゲームショウ2019」で注目を集めた「BIOHAZARD RESISTANCE」をオンライン作品としてカップリングし、2つの異なるサバイバルホラーをより長く深く楽しめる作品としている。

■gumi <3903>  875円 (+24円、+2.8%)

 gumi <3903> が4日続伸で連日の年初来高値更新。水戸証券は10日、同社株のレーティングを新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は930円とした。第2四半期(5-10月)累計の営業損益は3億1200万円の黒字(前年同期は6億1000万円の赤字)だった。20年4月通期の業績予想は公表されていないが、同証券では同利益は15億円の黒字(前期は14億3000万円の赤字)を予想している。11月14 日に配信が開始された「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(FFBE) 幻影戦争」が下期業績を牽引すると見込んでいる。21年4月期の同利益は24億円を予想。今下期の業績状況が、来期は通期にわたり続くと見込んでいる。

■YEデジタル <2354>  557円 (+14円、+2.6%)

 YE DIGITAL <2354> [東証2]が3日ぶり反発。同社は10日、西日本鉄道子会社の西鉄エム・テック(福岡市中央区)と、バス停を情報媒体として利用する「スマートバス停」事業の拡大で業務提携したことを発表、これを材料視する買いが集中した。地域に細かく設置されているバス停の特長を生かし、情報配信などに利活用することでビジネスの幅を広げることが可能となる。

■上村工業 <4966>  7,570円 (+150円、+2.0%)

 上村工業 <4966> [東証2]が反発。10日の取引終了後、配当方針を変更すると発表しており、これが好材料視された。従来は連結配当性向25%程度を目標としていたが、20年3月期から連結総還元性向30%を目標とするという。

■メドピア <6095>  1,633円 (+29円、+1.8%)

 メドピア <6095> [東証M]が反発。11日の午前中、子会社Mediplatがスギ薬局(愛知県大府市)と共同展開している歩数記録アプリ「スギサポwalk」が、3月4日の正式リリースから約9ヵ月で累計ダウンロード数50万件を突破したと発表しており、これが好感された。「スギサポwalk」は、アプリを起動して歩くだけで、バーチャル・ウォーキングラリーを体験しながら、スギ薬局のスギポイントに交換して豪華景品をもらうこともできる「スギサポマイル」が貯まる歩数記録アプリ。両社は今後、バーチャル・ウォーキングラリーをゴールするとクーポンがもらえる「チャレンジラリー」や、チェックイン機能を活用したタイアップ企画を多数展開することで、「スギサポ」をO2Oのマーケティングプラットフォームへと発展させるとしている。

■いすゞ <7202>  1,305円 (+17.5円、+1.4%)

 いすゞ自動車 <7202> が3日ぶりに反発。大和証券が10日付で投資判断を「2」から「1」としたことが好材料視されたようだ。なお、目標株価は1600円で据え置いている。同証券では足もとで懸念されているタイの需要軟化リスクは、マツダ <7261> 向けOEM(1万台超)の新規寄与で吸収可能と指摘。海外LCV(ピックアップトラック)刷新が来期業績の牽引役となるほか、国内CV(トラック)は運転者不足による車両大型化や人員確保の観点で買い替え期間が短縮してきたもようで底堅い展開が続いていることもあり、営業利益は20年3月期1530億円から21年3月期1650億円へ拡大すると予想している。

■Dガレージ <4819>  4,220円 (+50円、+1.2%)

 デジタルガレージ <4819> が3日続伸し年初来高値を更新。10日の取引終了後、実購買データに基づく広告代理店向け広告最適化レポートサービス「STORY」の提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、同社がこれまで提供してきた広告運用サービスで獲得したノウハウをもとに、実購買データを広告に活用できる独自のレポートサービス。従来は広告担当者が購買データを活用して広告プランニングや評価を行う際、データ分析に多くの時間や人的コストが必要となるという課題があったが、同サービスを活用することで、広告プランニングや運用、評価などそれぞれの用途に最適化されたグラフや表を用いた分析結果レポートを最短1営業日で取得可能になるという。これを活用することで、広告担当者は消費者に購入意欲があり、広告の受容性が高いと想定されるエリアや期間を特定し、広告を最適化できるという。

■サムコ <6387>  1,239円 (+12円、+1.0%)

 サムコ <6387> が続伸し、連日で年初来高値を更新した。10日大引け後に発表した20年7月期第1四半期(8-10月)の経常利益(非連結)が前年同期比3.1倍の1.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。電子部品メーカーの設備投資需要が回復するなか、海外で利益率の高い製造装置の販売が伸びたことが収益を押し上げた。

※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均