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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米追加利下げ観測を背景に下値に買い (10月4日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21316.18
高値  21410.20(15:00)
安値  21276.01(09:28)
大引け 21410.20(前日比 +68.46 、 +0.32% )

売買高  11億0345万株 (東証1部概算)
売買代金  1兆8219億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、陸運や石油株などが上昇
 2.NYダウは月末の追加利下げ機運が強まり堅調
 3.今晩の米雇用統計の発表を前に様子見姿勢も
 4.三井不など不動産株が堅調、REIT指数は新高値
 5.来週のノーベル賞発表を前にバイオ関連株など物色

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは122ドル高と3日ぶりに反発した。低調な米経済指標を受け一時330ドル強の下落となったが、FRBによる利下げ期待が強まり急速に切り返した。

 東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに反発。米追加利下げ観測を背景に下値に値頃感からの買いが入ったが、今晩の米雇用統計発表を前に様子見姿勢も強かった。

 前日の米国市場ではNYダウは3日ぶりに反発。10月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが実施されるとの期待が強まった。この流れを受け、東京市場も底堅く推移。前場は小幅安だったが、後場に入りプラス圏に浮上した。金利低下機運が強まるなか陸運株や石油株、不動産株が高い。東証REIT指数は年初来高値を更新した。一方、利ザヤ縮小懸念で銀行株は売られた。ただ、米9月雇用統計の結果次第では市場のセンチメントは大きく変わる可能性もあり、積極的な売買は見送られた。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>や任天堂<7974>が高くトヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が値を上げた。金利低下期待で三井不動産<8801>や三菱地所<8802>も買われた。東京エレクトロン<8035>やキーエンス<6861>、太陽誘電<6976>がしっかり。来週からノーベル賞の発表が始まることから医学生物学研究所<4557>やスリー・ディー・マトリックス<7777>、コスモ・バイオ<3386>などバイオ関連株を物色する動きが出ていた。
 半面、ファーストリテイリング<9983>や武田薬品工業<4502>、ファナック<6954>が安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンクが値を下げた。関西電力<9503>が続落し、SUMCO<3436>やHOYA<7741>が安い。KLab<3656>やコロプラ<3668>、ブシロード<7803>などゲーム関連株が値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、京セラ <6971> 、エムスリー <2413> 、ファミマ <8028> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 、花王 <4452> 、エプソン <6724> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約34円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)陸運業、(3)不動産業、(4)サービス業、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)海運業、(3)保険業、(4)繊維製品、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△SBSHD <2384>
 三菱UFJMS証券が買い推奨。
△エムスリー <2413>
 塩野義 <4507> と疾患課題解決を目的とした合弁会社を設立。
△日東紡 <3110>
 メリルリンチ日本証券が新規に買い推奨。
△霞ヶ関C <3498> [東証M]
 前期経常最高益予想を24%上乗せ、配当も10円増額。
△アイスタイル <3660>
 「傘下のコスメネクストが原宿駅前の新店にスタジオ設置」との報道。
△NTTDイン <3850> [東証2]
 独シグナビオ社とパートナー契約を締結。
△サイバネット <4312>
 企業のイノベーション活動を支援する「Goldfireポータル」を発売。
△レイ <4317> [JQ]
 今期経常を一転8%増益・最高益に上方修正。
△リオン <6823>
 東海東京調査センターが目標株価を3150円へ引き上げ。
△平和不 <8803>
 日本資産運用基盤グループと新興・外資系金融事業者支援で業務提携。

▼幸楽苑HD <7554>
 8月既存店売上高が12ヵ月ぶり前年下回る。
▼オンワード <8016>
 今期最終を一転赤字に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日エンター <4829> 、(2)サイバネット <4312> 、(3)カナミックN <3939> 、(4)エイトレッド <3969> 、(5)マルカ <7594> 、(6)リオン <6823> 、(7)神東塗 <4615> 、(8)IBJ <6071> 、(9)MDV <3902> 、(10)エボラブルA <6191> 。
 値下がり率上位10傑は(1)アトラ <6029> 、(2)KLab <3656> 、(3)ノムラシス <3940> 、(4)インソース <6200> 、(5)幸楽苑HD <7554> 、(6)イチネンHD <9619> 、(7)オンワード <8016> 、(8)コロプラ <3668> 、(9)三協立山 <5932> 、(10)わらべ日洋 <2918> 。

【大引け】

 日経平均は前日比68.46円(0.32%)高の2万1410.20円。TOPIXは前日比4.03(0.26%)高の1572.90。出来高は概算で11億0345万株。東証1部の値上がり銘柄数は1191、値下がり銘柄数は858となった。日経ジャスダック平均は3379.93円(12.68円高)。

[2019年10月4日]

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