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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイスタイル、日ハム、エムスリー

エムスリー <日足> 「株探」多機能チャートより
■リオン <6823>  2,501円  +163 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 リオン<6823>が5日ぶりに反発。東海東京調査センターが3日、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を2900円から3150円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、第1四半期(4~6月)決算を受けて、主力の補聴器や医用検査機器が予想以上に好調と評価。20年3月期の営業利益を前年比14.7%増の31億円と、会社計画の28億円を上回ると予想している。また、21年3月期営業利益は同15.2%増、22年3月期は同17.6%増と高成長持続を見込んでいる。

■アイスタイル <3660>  749円  +33 円 (+4.6%)  本日終値
 アイスタイル<3660>が6日ぶりに反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「子会社で化粧品のセレクトショップ『アットコスメストア』を運営するコスメネクスト(東京・港)は、年内に東京・原宿に開く旗艦店に動画配信スタジオやイベントホールを設ける」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、ギャップジャパン(東京都渋谷区)が5月に閉めた、JR原宿駅前の大型店の跡地に設置するという。動画配信やインフルエンサーとの交流など多様な体験ができる店舗にする予定で、オンラインと実店舗などの情報共有にも力を入れ、旗艦店での顧客の体験をオンラインや別店舗で生かせる仕組み作りを進めるとしている。

■日本ハム <2282>  4,505円  +165 円 (+3.8%)  本日終値
 日本ハム<2282>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は3日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は4400円から5000円に見直した。加工事業と豪州事業の業績好調継続に加えて、全社利益の約8割を構成する食肉事業のボトムアウトにより21年3月期は2ケタ増益を予想している。食肉事業は「天災などによるサプライチェーン被災からの復旧」「国産鶏肉価格の需給好転による価格上昇」で業績浮上を予想。アフリカ豚コレラの影響では、中国国内での豚肉在庫過多一巡が20年年初から想定され、世界の食肉需給タイト化につながるとみている。20年3月期の連結営業利益は会社予想と同水準の400億円を見込み、21年3月期の同利益は今期推定比12.5%増の450億円を予想している。

■平和不動産 <8803>  2,623円  +74 円 (+2.9%)  本日終値
 平和不動産<8803>は高い。3日の取引終了後、日本資産運用基盤グループ(東京都中央区)と新興・外資系金融事業者の支援で業務提携を行うことで基本合意したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、新たに金融事業に参入する新興金融事業者や、海外から日本に進出する資産運用会社などに対して、オフィス提供から金融商品取引業登録のサポート、コンプライアンス業務をはじめとするミドルバックオフィス業務の外部受託サービスの提供など、事業の立ち上げや運営を総合的かつ効率的にサポートするのが狙い。両社では今回のパートナーシップを通じて、金融ビジネスエコシステムの更なる活性化に注力するとしている。

■エムスリー <2413>  2,617円  +62 円 (+2.4%)  本日終値
 エムスリー<2413>が後場強含む動き。同社はきょう、塩野義製薬<4507>と疾患課題解決を目的とした合弁会社「ストリーム・アイ」を設立したと発表。出資比率は、塩野義薬が51%、エムスリーが49%。合弁会社では、両社が持つ強みを持ち寄り、デジタル技術を活用した情報提供と、既存のリアルな活動を通した情報提供を融合した新しい情報提供モデルの確立を目指すとしている。

■村田製作所 <6981>  5,443円  +99 円 (+1.9%)  本日終値
 村田製作所<6981>やアルプスアルパイン<6770>などが後場一段高。午後の日本経済新聞電子版で、「米アップルが9月に発売したスマートフォン(スマホ)『iPhone』の新型3機種の生産台数を上方修正したことが分かった」と報じられたことを受けて、アップルへ部品を供給する銘柄に思惑が働いたようだ。

■三井不動産 <8801>  2,676円  +35.5 円 (+1.3%)  本日終値
 三井不動産<8801>や三菱地所<8802>が高い。東京建物<8804>が値を上げ平和不動産<8803>は新高値に買われた。3日の米株式市場では、今月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測が浮上。金利低下機運の高まりとともに不動産株に見直し買いが入っている。シカゴ金利先物市場の動きから算出する「フェドウオッチ」によると今月の0.25%利下げの可能性は90%近い水準に上昇している。一時、後退した米利下げ観測が再度、強まるとともに不動産株の下値を拾う動きが強まっている。

■ナガイレーベン <7447>  2,286円  +30 円 (+1.3%)  本日終値
 ナガイレーベン<7447>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した20年8月期連結業績予想で、売上高174億円(前期比3.7%増)、営業利益51億6700万円(同5.1%増)、純利益36億500万円(同4.6%増)と増収増益を見込んでいることが好感されている。ヘルスケアウェアで前期からずれ込んだ更新物件などを確実に受注に結び付けるほか、患者ウェアの新規取引による増収を図り過去最高の売上高達成を目指す方針。また、引き続き海外への生産シフトの推進及びインドネシア中部ジャワに移管した新規海外生産拠点の生産性向上などで、増益転換を見込む。なお、19年8月期決算は、売上高167億8500万円(前の期比2.1%減)、営業利益49億1800万円(同6.6%減)、純利益34億4500万円(同6.3%減)だった。

■川崎重工業 <7012>  2,358円  +27 円 (+1.2%)  本日終値
 川崎重工業<7012>が後場上げ幅を拡大。この日午後、宇宙ごみ(スペースデブリ)除去衛星運用のための地上局を岐阜工場に設置したと発表しており、これが好感されている。地上局は、20年度に打ち上げ予定の宇宙ごみ除去実証衛星を用いた実証試験のコマンドの送信やデータの受信などの運用のほか、今後参入を目指す衛星データ利活用ビジネスで、同社製以外のさまざまな衛星と連携したデータの送受信や、衛星データの解析・提供などの機能を担うことを目的に設置。実証試験では、自社開発の実証衛星を打ち上げ、その衛星に備え付けた画像センサーで対象を捉える技術や対象に実証衛星が自力で接近する技術、実証衛星本体からアームを伸展して対象を把持する技術について試験を行う予定で、同社では25年に宇宙ごみ除去事業の開始を目指すとしている。

■産業ファンド投資法人 <3249>  158,500円  +1,700 円 (+1.1%)  本日終値
 東証REIT指数は大幅高。一時2200ポイントに乗せ2007年7月以来、12年3カ月ぶりの高値圏に上昇した。米追加利下げ観測が浮上するなか、高利回りのREITを物色する流れが再燃した。産業ファンド投資法人<3249>や森ヒルズリート投資法人<3234>、大江戸温泉リート投資法人<3472>などが軒並み年初来高値に買われている。

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