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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):レオクラン、サイバネット、ジオスター

ジオスター <日足> 「株探」多機能チャートより
■アマガサ <3070>  523円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 アマガサ<3070>は連日ストップ高に買われ、年初来高値を更新した。2日の取引終了後、クルーズ<2138>子会社のCROOZ LOGISTICSと、倉庫内物流業務のうち一部を業務委託する契約を締結したと発表。引き続きこれを好材料視した買いが入った。今回締結した契約は、アマガサが進める物流の外部委託による在庫一元管理とチャネル連携にかかる施策の一環として実施するもので、オムニチャネル化や販売ロスの抑制、顧客満足度の向上、売上高の増加を図るのが狙い。なお、同件が業績に与える影響は現在精査中としている。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  3,280円  +500 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 霞ヶ関キャピタル <3498> [東証M]がストップ高。3日大引け後、19年8月期の連結経常利益を従来予想の5.1億円→6.3億円に24.2%上方修正。増益率が49.7%増→86.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。太陽光発電案件を開発段階で売却した影響で売上高は計画を大幅に下回ったものの、開発原価が減少し、営業利益は上振れ着地した。不動産を保有しない開発コンサルティングスキームを構築したことで、不動産開発に伴う資金調達が不要となり、金利負担が大幅に減少したことも利益を押し上げた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→40円(前の期は無配)に増額修正したことも好感された。

■レオクラン <7681>  4,820円  +700 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 レオクラン<7681>が連日のストップ高。同社は医療器機の専門商社で2日に東証2部市場に新規上場(IPO)している。初値は公開価格(2700円)を8.1%上回る2920円だった。1日に新規上場したパワーソリューションズ<4450>の初値は公開価格に比べ2.6倍と急騰したことに比べ、レオクランには出遅れ感があるとの見方から買いが集まっている。きょうで上場3日目を迎えた同社の株価は足もとでは公開価格に比べ80%近く上昇したが、値動きの軽い直近IPO銘柄として一段の上値追い期待も出ている。

■サイバネットシステム <4312>  735円  +65 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 サイバネットシステム<4312>が大幅高で3日続伸。3日の取引終了後、企業のイノベーション活動を早期に定着させるための企業内ナレッジサイト「Goldfireポータル」の販売を開始したと発表しており、これが好材料視された。「Goldfireポータル」は、英IHSマークイット社が開発した、持続的なイノベーションの実現を支援する仕組みを提供するソリューション「IHS Goldfire」の販売・サポートで培ってきたノウハウをもとに、サイバネットが自社開発したナレッジサイト。「IHS Goldfire」活用に必要なナレッジや操作方法が豊富に盛り込まれており、効果的な技術調査方法を入手しやすくなることでアイデア発想を促し、日常的にイノベーションを起こす環境を提供するとしている。

■マルカ <7594>  2,160円  +144 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 マルカ<7594>が3日ぶりに急反発。同社は3日取引終了後に、16万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.85%)、4億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。株主への利益還元と資本効率の向上、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためで、取得期間はきょうから来年5月31日までとなっている。同時に19年11月期第3四半期累計(18年12月~19年8月)の連結決算も発表し、売上高は500億8000万円(前年同期比7.6%増)、営業利益は19億5200万円(同12.2%増)で着地した。主力の産業機械部門は自動車関連業界向けに工作機械の販売が好調だったほか、建設機械部門も堅調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■NTTDイン <3850>  3,445円  +215 円 (+6.7%)  本日終値
 エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート<3850>が4日ぶりに反発。3日の取引終了後、独シグナビオ社とプロセスマイニングツールのパートナー契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回のパートナー契約締結は、業務プロセスのデジタル化による働き方改革の実現を顧客に展開することが目的。イントラマトでは、プロセスマイニングによる業務プロセスの見える化と分析ツールの大手ベンダーであるシグナビオ社の「Signavio Process Manager(SPM)」を利用したDXアプローチメソッド「IM-Quick Win」を構築。この普及により、3年で20件のBPM(ビジネスプロセス・マネジメント)プロジェクトの受注を計画しているという。

■ジオスター <5282>  383円  +20 円 (+5.5%)  本日終値
 ジオスター<5282>が商いを伴い7連騰と異彩の上げ足。前日は全体相場が波乱展開で値を下げるなか逆行高をみせたが、きょうも投資資金の攻勢が続いている。株価は2017年3月以降の2年半にわたる長期下落トレンドから脱却した格好となっている。今月もしくは11月に補正予算の編成が期待されるが、国土強靱化をテーマに公共投資拡大への思惑が強まっている。同社はトンネルの内壁材であるセグメントでトップシェアを有するほか、共同溝向け土木製品でも高い競争力を持ち、同関連最右翼として人気化している。PBRは依然として0.6倍と割安感が強い。

■アイリッジ <3917>  875円  +45 円 (+5.4%)  本日終値
 アイリッジ<3917>が急伸。同社はきょう、フィンテック事業を展開している子会社のフィノバレーが、みずほフィナンシャルグループ<8411>などが主催した「J-Coin Pay ビジネスコンテスト2019」で最優秀賞を受賞したと発表。今後「J-Coin Pay」を活用した新たなサービスの実現に向けて、「みずほ」などとの具体的な協業実現に向けて検討を進めるとしており、これが材料視されたようだ。「J-Coin Pay」は、「送る」「送ってもらう」「支払う」というお金に関するさまざまな行為がスマホ上で完結できるほか、金融機関の預金口座の入出金(”アプリにチャージ/口座に戻す”機能)についてもスマホ上のアプリを使い「いつでも・どこでも・無料」でできる、QR コードを活用したスマホ決済サービス。一方、フィノバレーは、地域やコミュニティーを活性化するためのデジタル地域通貨の企画・開発・運用を多数支援しているほか、金融機関や行政との連携についても独自の実績を積み重ねている。

■and factory <7035>  2,177円  +49 円 (+2.3%)  本日終値
 and factory<7035>が7日ぶりに反発。この日、IoT体験型宿泊施設であるスマートホステル「&AND HOSTEL」の9号店「&AND HOSTEL KURAMAE WEST」を5日に開業すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「&AND HOSTEL KURAMAE WEST」は、地元との共存を意識した空間づくりなどが特徴で、定員は58人。同社では、今後も訪日ニーズが見込まれるエリアへの出店を加速させていく方針としている。

■ベストワンドットコム <6577>  2,833円  +61 円 (+2.2%)  本日終値
 ベストワンドットコム<6577>が後場一段高。前引け後に昭文社<9475>と提携し、アクティビティ・オプショナルツアーの予約サイト「MAPPLEアクティビティ」に、クルーズ旅行プランの掲載を開始したと発表しており、これが好感された。「MAPPLEアクティビティ」は旅ナカ(現地)でより旅を楽しむためのオプショナルツアー予約・販売代行サービスで、全て日本語での案内で、予約から決済・バウチャー発行までオンラインで対応しているのが特徴。今回の商品提供により、ベストワンではより多くの旅行者にクルーズ商品の認知を広げるとしている。

●ストップ高銘柄
 霞ヶ関キャピタル <3498>  3,280円  +500 円 (+18.0%) ストップ高
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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