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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安でリスクオフ継続も底堅さ発揮 (6月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21067.68
高値  21129.64(09:53)
安値  21035.84(14:23)
大引け 21086.59(前日比 -107.22 、 -0.51% )

売買高  9億3501万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6814億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、米株安でリスクオフ継続も2万1000円台をキープ
 2.米マイクロン・Tのファーウェイ出荷一部再開が半導体関連などに買い誘導
 3.為替が1ドル=107円台前半で円安含みに推移、輸出株に買い安心感与える
 4.6月・12月期決算企業の権利落ち日で、日経平均株価30円程度押し下げ
 5.売買代金は1兆6000億円台と超閑散、東証1部全体の7割の銘柄が下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは179ドル安と反落した。イラン情勢への先行き不透明感が警戒されたほか、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ期待が後退したことを受け売りが優勢となった。

 東京市場では、前日の米株安を受けて終始売り優勢の展開。ただ、日経平均株価は底堅さも発揮し、フシ目の2万1000円ラインを下回ることはなかった。

 26日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウナスダック指数などが軟調でリスクオフの流れが継続した。G20大阪サミットを前に手控えムードは拭えず、東証1部の売買代金も1兆6000億円台と超閑散商いとなった。ただ、米マイクロン・テクノロジーの四半期決算が市場コンセンサスを上回ったことや、同社が中国ファーウェイ向けの出荷を一部再開したことが伝わり、これが半導体関連や電子部品関連の株価上昇をもたらした。また、取引時間中は為替が1ドル=107円台前半で円安含みに推移したことも市場心理を改善させた。業種別には33業種中、値上がりは4業種にとどまり、個別でも全体の7割の銘柄が値を下げた。なお、本日は、6月・12月期決算企業の権利落ち日に当たり、日経平均を30円程度押し下げている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>が軟調、キヤノン<7751>も売りに押された。資生堂<4911>、花王<4452>なども値を下げた。JT<2914>も安い。マクセルホールディングス<6810>が急落、ウェルネット<2428>、ワイヤレスゲート<9419>も大幅安。フリービット<3843>、ネットワンシステムズ<7518>などの下げも目立った。
 半面、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が高く、太陽誘電<6976>も買い優勢。武田薬品工業<4502>も堅調。日本鋳鉄管<5612>がストップ高に買われ、LIXILグループ<5938>も値を飛ばした。ピックルスコーポレーション<2925>が大幅高、レオパレス21<8848>も物色人気となった。千代田化工建設<6366>、東洋エンジニアリング<6330>も高い。高島屋<8233>にも買いが流入した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アステラス <4503> 、TDK <6762> 、アドテスト <6857> 、安川電 <6506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約39円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、テルモ <4543> 、花王 <4452> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約67円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)金属製品、(2)医薬品、(3)海運業、(4)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)化学、(3)精密機器、(4)情報・通信業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△JESCO <1434> [東証2]
 ベトナム集合住宅新築工事案件を受注。
△やまねメディ <2144> [JQG]
 東証が業績基準にかかる上場廃止の猶予期間入り銘柄から解除。
△ピックルス <2925>
 3-5月期(1Q)経常は77%増益で着地。
△ジョルダン <3710> [JQ]
 「ジョルダン乗換案内」アプリでモバイルチケットの提供を開始。
△リボミック <4591> [東証M]
 Jerry Cagle博士とコンサルティング契約。
△鋳鉄管 <5612>
 新商品「オセール」が川崎市での採用決定。
△フェニクスB <6190> [東証M]
 サイトパスファインダーと業務提携。
△ベストワン <6577> [東証M]
 コスタネオロマンチカで学割及び紹介キャンペーンを開始。
△ダイヤHD <6699> [東証2]
 東証1部に指定。
△高島屋 <8233>
 「上海高島屋」を運営する海外連結子会社を清算。

▼TATERU <1435>
 持ち分法適用関連会社の株式売却で特損発生。
▼マクセルHD <6810>
 特別配当権利落ちで処分売り。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)鋳鉄管 <5612> 、(2)LIXILグ <5938> 、(3)ランド <8918> 、(4)ピックルス <2925> 、(5)レオパレス <8848> 、(6)ブラインド <7989> 、(7)UMCエレ <6615> 、(8)千代建 <6366> 、(9)ツナグGHD <6551> 、(10)双信電機 <6938> 。
 値下がり率上位10傑は(1)マクセルHD <6810> 、(2)ラックランド <9612> 、(3)メディアス <3154> 、(4)ウェルネット <2428> 、(5)藤久 <9966> 、(6)ワイヤレスG <9419> 、(7)フリービット <3843> 、(8)TATERU <1435> 、(9)ネットワン <7518> 、(10)スシローGH <3563> 。

【大引け】

 日経平均は前日比107.22円(0.51%)安の2万1086.59円。TOPIXは前日比9.15(0.59%)安の1534.34。出来高は概算で9億3501万株。東証1部の値上がり銘柄数は508、値下がり銘柄数は1552となった。日経ジャスダック平均は3376.65円(10.44円安)。

[2019年6月26日]

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