【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):小糸製、ネクソン、リミックス
リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより
小糸製作所<7276>が反発。25日の取引終了後、先進運転支援システム(ADAS)向け前方監視運転支援システムの開発を行うイスラエルのベンチャー企業ブライトウェイ・ビジョン(BWV)社株式の36.92%を取得し、持ち分法適用会社化したと発表しており、これが好材料視された。今回の株式取得は、高精度かつ雨天などの悪天候にも対応し、撮像可能なカメラシステムの研究開発を強化するのが狙いで、取得価額は2400万ドル。BWV社の「ゲーテッドイメージング技術に基づく前方監視運転支援システム」は、夜間撮像に優れ、雨や霧などの天候の影響を受けにくいうえ、単眼でも距離測定が可能などの特徴があり、今後はこれらBWV社のカメラ技術と、小糸製の自動車照明器技術とを組み合わせたランプの共同研究に取り組むとしている。
■ネクソン <3659> 1,520円 -44 円 (-2.8%) 本日終値
ネクソン<3659>が急落。きょう韓国経済新聞は、創業者の金正宙氏がネクソンの持ち株会社であるNXCの株式売却計画を中止すると報道した。同案件に関わった投資銀行の関係者が情報を明らかにしたという。NXCの買収には、中国のテンセントなども乗り出したことが話題となっていただけに、この日はNXCの子会社であるネクソンに失望売りが出た様子だ。
■資生堂 <4911> 8,214円 -206 円 (-2.5%) 本日終値
資生堂<4911>、コーセー<4922>、花王<4452>など化粧品関連株が総じて安い。きょうは半導体関連株や電子部品株など主力ハイテクセクターに幅広く買い戻しが入ったが、「薄商いのなか、新規資金が流入した感触はなく、ディフェンシブセクターからの資金シフトの流れにとどまっている」(国内ネット証券アナリスト)という。それを明確に映しているのが資生堂をはじめとする化粧品株の動き。越境ECなど中国関連株の位置づけもあり、きょうは中国・上海株市場などアジア株市場が軟調に推移していることも、マイナスに作用している。
■ニチイ学館 <9792> 1,583円 -29 円 (-1.8%) 本日終値
ニチイ学館<9792>が反落。26日の取引終了後に発表した5月度の介護サービス利用状況で、訪問介護と通所介護、福祉用具貸与サービスを合わせたサービス利用者数が前年同月比3.3%減の11万6830人となり、前年同月比で減少が続いていることが嫌気されている。また、ケアプラン利用者数は同3.8%減の4万1377人で、こちらも前月に続き前年実績を下回った。
■バンナムHD <7832> 5,150円 -70 円 (-1.3%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>は安い。25日の取引終了後、集英社(東京都千代田区)と、中国において共同出資による新会社を設立すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。新会社「集英万夢(上海)商貿」は、資本金280万ドル(約3億円)で、バンナムHD51%、集英社49%出資で設立。バンダイナムコグループのトイホビーユニット所属となり、中国における集英社の漫画原作版権のフィギュアや雑貨などの商品の企画、製造を行い、ECサイトなどで販売を行う予定としている。
■リミックスポイント <3825> 474円 +80 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
リミックスポイント<3825>が急騰。ここビットコイン価格が大きく水準を切り上げており、きょうも午前8時時点で前日比7万3000円あまり上昇し125万円台をつけるなど足もと一段と上げ足を強めている。ビットコイン価格上昇の背景にはヘッジファンド資金の流入が観測され、更なる上値期待も浮上している。仮想通貫交換所「ビットポイント」を運営する同社は、関連有力株として存在感を高めている。直近では東大発AI・ブロックチェーンのスタートアップ企業デイジー(東京都千代田区)への出資も株価の刺激材料となった。
■フェニックスバイオ <6190> 958円 +150 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
フェニックスバイオ<6190>がストップ高。25日の取引終了後、バイオベンチャーのサイトパスファインダー(東京都千代田、以下CP社)と業務提携契約を締結すると発表したことが好感された。今回の提携は、フェニックスバイオの新鮮ヒト肝細胞「PXB-cells」にCP社製品の「siRNA固相トランスフェクションプレート」を用いた「In vitro siRNAトランスフェクションアッセイキット」を販売することが目的。両社は今後、連携して国内の製薬企業やアカデミアに同製品を提供するとともに、将来的には海外での販路拡大を図る計画だという。なお、フェニックスバイオでは同件による業績への影響は軽微としている。
■日本鋳鉄管 <5612> 725円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
日本鋳鉄管<5612>がストップ高。同社は鋳鉄管大手で水道管が主力事業。きょう午前10時に新商品「オセール」の川崎市案件での採用が決定したと発表。「オセール」は、組立て不要で、地上でのボルト1本の締め付けだけで冶具装着作業が完了するため、非開削工法の水道管工事現場で大幅な作業負荷軽減が可能となる。工事時の推進や地震時の耐震性能等の基本機能を完全に担保しつつ、1部品、1工程という究極の作業性を実現している。
■No.1 <3562> 1,401円 +151 円 (+12.1%) 本日終値
No.1<3562>が急騰。同社は中小企業向けを中心にOA機器やサーバーなどの販売及びメンテナンスを手掛けるほか、自社企画で好採算の情報セキュリティー商品を取り扱う。19年2月期は営業利益段階で前の期比19%増益を達成、20年2月期も6%増益予想と利益成長トレンドを継続する見通し。光通信<9435>とWebマーケティングによる各種情報通信端末の販売事業で提携しており、“光通信関連”物色人気の先駆的な位置づけにある。
株探ニュース