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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

4℃ホールデ <日足> 「株探」多機能チャートより

■4℃ホールデ <8008>  2,006円 (-199円、-9.0%)

 東証1部の下落率4位。ヨンドシーホールディングス <8008> が続急落し、昨年来安値を更新した。8日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益が前年同期比75.6%減の8.1億円に大きく落ち込んで着地したことが嫌気された。アパレル事業は好調だったものの、主力のジュエリー事業でブライダルジュエリーの販売が低迷したことが響いた。関係会社株式売却に伴い、税金費用18.9億円を計上したことも最終利益を圧迫した。通期計画の28億円に対する進捗率は29.1%にとどまり、計画未達を懸念する売りが向かった。

■太陽誘電 <6976>  1,564円 (-73円、-4.5%)

 太陽誘電 <6976> 、TDK <6762> 、アルプスアルパイン <6770> など電子部品株は全般強調相場に逆行して軟調な値動きをするものが目立つ。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株価指数は上昇したものの、半導体関連株は総じて売りに押される展開となった。市場では「太陽誘電は直近のモルガン・スタンレーMUFGの投資判断引き下げに反応した形だが、同業態の銘柄にも買い手控えムードが広がっている。韓国サムスン電子の決算が冴えなかったことや、米アップルの業績先行きに不安が募るなか、電子部品セクターはショートカバー(空売りの買い戻し)は入ってもそれに続く実需の買いが見込みにくい。」(準大手証券ストラテジスト)と指摘される。日本の大手電子部品メーカーはiPhoneの有力サプライヤーでもあるが、アップルの18年10-12月期の売上高が、従来予想比最大で10%減の840億ドルにとどまる見通しに下方修正された余韻を今なお引きずっている。

■イオンモール <8905>  1,735円 (-42円、-2.4%)

 イオンモール <8905> が続落。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年3-11月)連結決算は売上高2311億2600万円(前年同期比9.1%増)、営業利益354億8800万円(同6.7%増)、純利益226億400万円(同14.9%増)と増収増益となったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。国内の既存モールで2モールの増床と6モールのリニューアルを実施したほか、新フォーマットの「THE OUTLETS HIROSHIMA」など4モールをオープンしたことが寄与した。また海外事業(中国・ASEAN)では、ドミナント出店の進展に伴うブランディングメリットの享受が進み売上高が大幅に伸長したほか、営業損益が黒字転換し業績向上に貢献した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高3200億円(前期比11.1%増)、営業利益535億円(同8.7%増)、純利益320億円(同4.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■ダイキョーニシカワ <4246>  1,109円 (-22円、-2.0%)

 ダイキョーニシカワ <4246> が反落。SMBC日興証券が8日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を1550円から1300円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、マツダビジネスの成長は期待できるが、西日本豪雨災害の影響は完全に取り戻せないことや、中米・北米セグメントなど外部環境の変化を織り込み、業績予想を見直し、19年3月期営業利益予想を155億円から140億円へ、20年3月期を同170億円から155億円へ、21年3月期を同180億円から160億円へそれぞれ下方修正している。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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