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【特集】三栄コポ Research Memo(6):マレーシアに家具インテリアの新工場設立

三栄コ <日足> 「株探」多機能チャートより

■成長戦略・トピック

1. マレーシアに家具インテリア新工場設立
三栄コーポレーション<8119>は、主要事業の1つである家具事業の強化を図るべく、マレーシアに家具インテリアの製造工場を設立し、2019年初めより稼働する予定である。同社は日本を始め世界各地に家具の顧客を持ち、そのリクエストに応える品質、納期の確保のため、日々製造現場に入り込み製造のノウハウを蓄積してきた。このノウハウをさらに活用し、加えて次のビジネス開拓の為の開発力、機動力も向上させるため、家具インテリア工場の自社運営への進出を決定した。なお、同社では、中国・広東省に家電製品を製造する工場を30年に亘り運営しており、工場運営の実績もある。投資額は5億円程度、数年後には売上規模で20億円程度を見込んでいる。

2. 特許技術搭載の電動歯ブラシ「ION-Sei」を販売スタート
同社は、欧州での新たな事業展開として、特許技術を搭載したパーソナルケア家電のブランド「ION-Sei(イオン-セイ)」を立ち上げ、2018年8月より第一弾として電動歯ブラシをドイツ・イギリス市場で販売を開始した。これまでも中国・広東省の自社工場で、OEM(相手先ブランド製品の供給)事業において、電動歯ブラシの製造を行ってきたが、新たにODM(製造のみならず、設計・開発から製造まで一貫して手掛ける)事業に取り組む。特許技術は(株)シケンとの共同開発。電動歯ブラシに搭載された酸化チタン棒にLEDライトからのUVが当たることで、マイナス電子が発生する仕組みであり、このマイナス電子が歯垢除去効果を発揮する。機能的でユーザーフレンドリーなプロダクトデザインはドイツ人デザイナーが担当した。「ION-Sei(イオン-セイ)」というブランド名は、ION=イオンに関連した革新的な技術と、 Sei=「清」、「生」など、自然や健康を想起させる日本らしさのある響きを組み合わせたものである。今後の欧州市場での浸透に期待がかかる。

3. 新規ブランド「KERBHOLZ(カーブホルツ)」の取扱い店舗拡大中
同社は、2018年6月、ドイツの時計ブランド「KERBHOLZ(カーブホルツ)」の取扱いを開始した。KERBHOLZは2012年に誕生した、木材等天然素材を使ったドイツの時計ブランドであり、現在世界10ヶ国、350を超える店舗で販売されている。特徴は、厳選された天然の素材を使用しており、利益の10%を資源保全プロジェクトへ寄付するなど、環境を配慮したブランドコンセプトである。また、シンプルでありながらファッション性に優れたフォルムが特徴で、ドイツの権威あるデザイン賞「GERMAN DESIGN AWARD」を2年連続受賞するなど数々の賞を獲得している 。時計専門店やセレクトショップ、ライフスタイルショップ等に販路を広げ、SNSも活用しながら日本市場でのブランドの認知度向上を目指す。2018年11月に新たに9店舗で取扱いを開始し、順調に取扱店を拡大している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《MH》

 提供:フィスコ

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