【特集】「バイオテクノロジー関連」が4位にランキング、海外情勢に影響されないテーマ買いの流れに乗る<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 キャッシュレス決済
2 サイバーセキュリティ
3 人工知能
4 バイオテクノロジー関連
5 5G
6 iPS細胞
7 セルフレジ
8 QRコード
9 TOPIXコア30
10 半導体製造装置
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「バイオテクノロジー関連」が4位にランキングされている。
13日の東京株式市場は米株市場急落を起点としたリスクオフの高波を受けて急落。主力輸出株をはじめ広範囲に売りの洗礼を浴びているが、内需系の中小型材料株は相対的に底堅い動きをみせる銘柄も少なくない。バイオベンチャーの一角もそれに該当する。最近では脳神経系疾患領域に特化して再生細胞医薬品の開発を手掛けるサンバイオ<4592>が急速人気化、株価を短期間で倍増させた。現在、時価総額で3000億円を超え、東証マザーズ市場においてメルカリ<4385>に次ぐ第2位に浮上したがそのインパクトは大きく、再生医療などを手掛ける他のバイオ関連銘柄にも人気が飛び火する現象をみせた。
バイオ関連が注目される背景には、小野薬品工業<4528>が手掛けるがん免疫治療薬「オプジーボ」のターゲットタンパク質「PD-1」を発見した京都大特別教授の本庶佑氏がノーベル医学生理学賞を受賞したことも影響している。新薬開発は国内外のメガファーマにとって重要課題だが、今は希少疾患領域を中心に世界的にバイオベンチャーがそのリード役を担う構図が鮮明となっている。
メガファーマにすれば、その資本力を生かし、有力な新薬開発の技術を有するバイオベンチャーとの資本提携や買収などで業容を拡大するのが、経営戦略的に最有力の選択肢といえるケースが多くなっている。アイルランドの製薬大手シャイアーに対する武田薬品工業<4502>の巨額買収はマーケットでも注目の的となった。
再生医療や遺伝子治療など先端分野でのバイオ創薬に対する市場の期待は大きく、新興市場を中心にバイオ関連銘柄は、今後も折に触れ人気化し株価の居どころを変える銘柄が相次ぐことになりそうだ。
サンバイオ<4592>人気にあやかって、再生医療関連ではタカラバイオ<4974>やメディネット<2370>、アイロムグループ<2372>、テラ<2191>、JCRファーマ<4552>、ジーンテクノサイエンス<4584>などが注目されるほか、前臨床試験受託のトップである新日本科学<2395>や特殊ペプチド を使った創薬を手掛けるペプチドリーム<4587>、自己組織ペプチド を使った医療製品開発を手掛けるスリー・ディー・マトリックス<7777>、薬物デリバリーシステムに強みを持つナノキャリア<4571>、独自の抗体医薬品の研究開発で先駆するカイオム・バイオサイエンス<4583>なども合わせて注目したい。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)