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【特集】すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 土志田剛志さんの場合-2

信念を貫き、そーせい株で10億円以上を稼いだ3度の取引
登場する銘柄:そーせいグループ <4565>
筆者:福島 由恵
金融機関出身のフリーライター。株式、投資信託、不動産投資などを中心とした資産形成に関連する記事執筆を主に担当。相続、税金、ライフプラン関連も数多く執筆。

いってんがい土志田 剛志さん(30代・男性)
日頃は弁護士として活躍する兼業投資家。2007年から繰り返して投資を手掛けたバイオ株のそーせいグループ <4565> の株価大幅上昇に乗り、約10年で資産は30億円に到達。投資分野を絞り込んで自身の知識と分析内容を継続的に深め、適正株価を見極めながら投資する方法が実を結ぶ。現在のポートフォリオは全体の約3分の2を値上がり益狙い、残りを配当や魅力的な銘柄に配分し配当収入は年間2000万~3000万円になる。

 「大化け化」を狙い、バイオ株やゲーム株への投資で30億円もの資産を築いた土志田剛志さんの記事<第1回目>では、現在主力の投資先として期待するラクオリア創薬 <4579> を選んだ着眼点を紹介した。
 値上がり益狙いの銘柄選びでは(1)美人投票(2)小型(3)高成長(4)持続(5)割安――の5つのキーワード。新商品開発など材料が出ると一気に注目が集まるバイオやゲーム株セクターに特化し、高成長が期待できる有望株をいち早く見つけ出し、原則時価総額100億円以下の小型株を割安のうちに仕込むやり方だ。
 今回は、この手法で資産拡大にぐっと弾みをつけるきっかけとなったそーせいグループ <4565>への投資を振り返る。土志田さんは、そーせい株を2007年から15年にかけて投資している。
 本題に入る前に、そーせいグループについておさらいしよう。同社は1990年に現会長の田村眞一氏が世界に通じる日本発の医薬品会社を作りたいと創設された会社。藤沢薬品工業から米バイオベンチャー、ジェネンテックの日本法人社長を務めていた田村会長は、最先端のバイオ医薬品の開発で日本が遅れを取っている現状に危機感を持っていた。
設立から20年以上たってようやく実現した目標
 だが医薬品開発は時間がかかる。創業の目標をひとまず達成するには、20年以上の歳月を要した。悲願の第1弾は2012年に国内で発売された閉塞性肺疾患(COPD)治療薬。同薬は14年に英国、15年に米国と海外で発売されている。
 世界販売を狙う次なる薬の開発も進めている。その中核拠点が15年2月にそーせいが買収した英ヘプタレス・セラピューティクスだ。同社の共同創業者は17年にノーベル化学賞を受賞しているように技術力では定評があるバイオベンチャーで、現在の開発品目にはアルツハイマー病や統合失調症、がん、片頭痛、ニコチン依存症、代謝疾患などが並んでいる。
 ヘプタレスを買収しているように、そーせいは医薬品の開発そして販売を、海外企業の買収ないし海外企業との提携で、進めているのが特徴だ。既に製品化したCOPD薬も当初の開発は2005年に子会社化した英アラキスが進め、その後の開発と販売ではスイスのノバルティスと提携している。
 ヘプタレスが進める開発も、米ファイザーや米アラガン、英アストラゼネカといったメガファーマと提携している。提携先からは開発段階では一時金、販売後はロイヤルティー収入を得る収益モデルになっている。
 製品化の実績を持ち、海外のメガファーマとの開発提携を進めるそーせいは、ペプチドリーム <4587> と並びバイオ医薬銘柄を代表する存在になっている。しかし、株価は多くのバイオ銘柄の例に漏れず長期の低迷や急騰急落の道を歩んできた。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

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