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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、米追加関税の悪材料をひとまず織り込む流れ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 78313.94 +1.99%
18日のブラジル市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1525.09ポイント高(+1.99%)の78313.94で取引を終えた。76676.97から78454.44まで上昇した。

小幅安で寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。海外市場の上昇が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、原油価格の上昇も資源セクターの物色手掛かり。このほか、貿易黒字の拡大など堅調な経済指標が景気の減速懸念をやや緩和させた。

【ロシア】MICEX指数 2402.58 +1.21%
18日のロシア株式市場は5日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比28.83ポイント高(+1.21%)の2402.58で取引を終了した。2372.00から2402.58まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の上昇が好感され、資源の一角に買いが継続。また、通貨ルーブル高や海外市場の上昇なども買い安心感を与えた。ほかに、ノバテック(NVTK)などの大幅上昇が指数を押し上げた。同社が中国石油天然気集団(CNPC)とガス供給で提携するとの報道が好感された。

【インド】SENSEX指数 37290.67 -0.78%
18日のインドSENSEX指数は続落。前日比294.84ポイント安(-0.78%)の37290.67、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同98.85ポイント安(-0.87%)の11278.90で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に下げ幅を拡大させた。通貨ルピー安進行が引き続きインド株の売り圧力を強めた。ルピーの対米ドル為替レートは再び過去最安値を更新。また、燃料価格の上昇などもインフレ率の加速懸念を強めた。

【中国本土】上海総合指数 2699.95 +1.82%
18日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比48.16ポイント高(+1.82%)の2699.95ポイントと3日ぶりに反発した。

米追加関税の悪材料をひとまず織り込む流れ。トランプ政権が本日朝方、制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)を24日に発動すると発表したことなどを嫌気して小安くスタートしたものの、下値は固く、後場に入り買い戻しの動きが加速した。中国証券監督管理委員会の副主席が追加関税について、「中国は最悪の関税シナリオに備えている」と発言。そのうえで、「米国が中国からの輸入品すべてに追加関税をかけた場合でも、中国GDP成長率に対する悪影響は約0.7ポイントにすぎない」と説明した。また、上海総合指数は2015年の人民元切り下げショック後安値(16年1月27日の2638ポイント)に接近していたこともあり、「国家隊(政府系ファンドなど)」が相場を支えるとの楽観も広がっている。

《NH》

 提供:フィスコ

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